恋愛ズバリ講座
劇場公開日:1961年1月21日
解説
大蔵社長退陣後の新企画による第一作で、三部に分れたオムニバス映画。監督は第一部が「男が血を見た時(1960)」の三輪彰、第二部が「怪猫 お玉が池」の石川義寛、第三部が「セクシー地帯」の石井輝男。
1961年製作/82分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1961年1月21日
ストーリー
〔第一話・吝嗇〕リッチマン会社の社長は女あさりに浮身をやつすドンファンでありながら大変ケチンボである。ある日、一人の美しい女社長を見染めて浮気の虫が動き出した。ところが、彼女は社長におとらぬケチンボだった。社長が目をつけていたバーの女給と、女社長の秘書はがめつい社長にいじめられながらも、彼らもがめつさを発揮し、社長から大金をまきあげて姿をくらましてしまった。女給に五〇〇万円をせしめられたドンファン社長、預り金を秘書にチョロマカされた女社長のあいだに、虚々実々のかけひきが行なわれたが、二人の間に夫婦会社ができた。 〔第二話・弱気〕ある田舎に原子力発電所が建設されるというので大騒ぎとなった。お役人さまときけば頭のあがらぬ村人たちのこととて、その歓迎ぶりは村はじまって以来の物々しさだ。気の早い連中は、娘や二号を毎夜の酒宴に総動員した。だが、実は彼は弱気のために逃げられた娘を追って、この田舎にとんできたのだった。原子力ブームに酔う村民をよそに、彼は歓迎スケジュールを縫って恋人と人目を忍ぶランデブーに忙しい。しかし、村の停留所に役人風の男が降りたった。-- 〔第三話・好色〕ダンディな青年は、新婚旅行の途上で不慮の事故から失った花嫁の追憶に胸を痛めていたが、心やさしい妹が彼の傷心を慰めていた。やがて、幼稚園で働いているという娘と知り合いになった。娘の悩みはチンピラやくざの弟のことだった。姉を信頼していた弟は、ダンディな青年と姉の関係を知って頭を悩まし、青年の妹は兄とつき合っている娘の弟の素行を知って心を痛めた。だが、時の経過は意外な結果をもたらしていく。