野獣の復活
劇場公開日:1969年12月6日
解説
「愛のきずな」の小川英と、武末勝が脚本を執筆したアクションもの。岡本喜八門下の山本迪夫が監督した昇進第一作。撮影は「奇々怪々俺は誰だ?!」の内海正治が担当した。
1969年製作/86分/日本
原題または英題:Resurrection of the Beast
配給:東宝
劇場公開日:1969年12月6日
ストーリー
伊吹一郎は、やくざの足を洗って、地方の港町で、刑務所以来の仲間曽根と商社を経営していた。一郎は、クラブのママの美樹と婚約していた。ある日、もと属していた塚本の所から、弟の次郎が恋人エミを連れてころがり込んできた。裏切者を殺すよう命じられた次郎はいや気がさして、逃げてきたのだった。一旦は、つき放してみたが、二人のために、今は極東エンタープライズの会長となっている塚本のもとへ単身かけ合いに行き、次郎の代わりに、めざす相手・菊井を殺した。しかし次郎は塚本の子分たちにその間に射殺され、エミをかばった曽根も、エミとともにショット・ガンの餌食になった。帰ってきた一郎は、三人の無残な姿を見て茫然となった。そして次郎の腕に時計をはめると、エミの死体を海へ投げ込んだ一郎は、美樹のもとで一夜を過ごした。そして一郎は塚本らが待ち受ける極東ビルに乗り込み、子分たちを倒し、静かに塚本の前に現われた。一郎の銃が火を吹いた。やがて一郎の車は闇の中に消えていった。