ファンシイダンス

劇場公開日:

解説

家業を継いで田舎のお寺の跡取り坊主になったシティボーイの姿をコメディタッチで描く。岡野玲子原作の同名漫画の映画化で、脚本・監督は「変態家族・兄貴の嫁さん」の周防正行、撮影は「二十世紀少年読本」の長田勇市がそれぞれ担当。

1989年製作/101分/日本
配給:大映
劇場公開日:1989年12月23日

ストーリー

塩野陽平は、街の明るい大学4年生。ロックバンドを組み、ライブハウスでリードボーカルとして翔んでる毎日を送っていた。しかし、陽平には寺の跡取りという宿命があった。恋人の真朱を残して、ド田舎の禅寺、明軽寺に弟の郁生と共に入った陽平たちを待っていたのは、つらく厳しい修行の毎日だった。しかし、地獄の修行もしばらくすると、お寺の裏側も見えてくる。偉そうな顔した古参たちも裏に回れば何をやっているかわかったもんじゃないというのが現実だった。そんなある日、たまたま会社の研修で参禅にやってきたバンド仲間のアツシから真朱が硫一と付き合いだしたと聞かされた陽平は、不安を隠せない状態に陥るが、そこへなんと真朱が明軽寺にやってきた。久しぶりに愛を確かめ合おうと思ったものの、嫉妬深い寿流に見付かってしまい、大目玉をくらってしまう。そんなことで陽平は名物住職の南択然老師の行者となってしまった。しかし、この老師は世話のやけるボケ老人。しかし、なぜか陽平はそんな南老師のそばにいると気分が落ち着くのだった。そして一年がたった。真朱のもとに帰る日も近い!と浮かれていた陽平だったが、知らない間に山を降りる日を延期され、次の制中の首座に選ばれてしまった。落ち込む陽平だったが南老師の言葉に奮起して修行に打ち込みだし、遂に法戦式の日が来た。寿流らの妨害もあったが何とか無事に終ったのだった。

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映画レビュー

3.5【”左手を濡らし、拭くわけです。””どこを?””アヌスです。(キッパリ!)”クスクス笑えるお坊さん修行コメディ。当たり前だが、出演されている皆様、お若いです。スリムな彦摩呂さんにはビックリです。】

2023年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

笑える

知的

幸せ

ー 久方ぶりに鑑賞したが、今作は次作の「シコふんじゃった」の様に、大笑いするシーンは余りなく、絶妙な間のユーモアを愉しむ作品である、と思う。- ◆感想 ・今作は、お茶らけキャラだが憎めない陽平を演じた本木雅弘さんの、コメディセンス溢れる作品である。 ・英峻を演じた彦摩呂さんのスリムさにはビックリである。 ・珍来を演じた田口浩正さんの、今と殆ど変わっていない体型にもビックリである。 ■お坊さんって、怒られるかも知れないが、意外と自由に暮らしているんだよね。学生時代に高野山の宿坊に泊まった時に、赤い顔したお坊さんを多数見たもんなあ。  聞いたら、高野山では、当時は泊まりに来た人たちをモテナスオモテナシコースもあり、お酒を般若湯と称し、ガブガブ呑んでいた事を思い出したなあ。  けれど、今作の陽平たちみたいに、托鉢の際に”お茶飲まない?”とか、スナックには流石に行かないよなあ・・。クスクス・・。 <今作は、今作後快進撃を始める周防正行監督が独特の可笑しみのある間を、効果的に使ったお坊さん修行ライフムービーなのである。  因みに、御存じの通り、今作の主要キャストは次作「シコふんじゃった」でも個性的なキャラクターを演じています。>

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NOBU

3.5本木雅弘主演。監督=周防正行

2022年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

アイドルだった本木雅弘の本格映画デビュー作であり、 コメディ映画の重鎮・周防正行監督の商業映画デビュー作品です。 大学生の陽平(本木雅弘)は実家の禅寺を継ぐために一年間田舎の禅寺・明軽寺に 修行に入ります。 そこで体験する禅寺修行の、一般人の全く知らない《未知の領域》を、 驚き笑いながら体験できます。 原作は岡野玲子の同名漫画作品。 まぁ仏教用語と修行の詳細は、さすがリサーチの達人・周防正行監督らしい こだわりの本格的にして専門的。 仏教用語は殆ど理解できず「馬の耳に念仏」状態ですが、 主人公の陽平くん。 実はなかなかの問題児。掟破りの常習者になって行きます。 結果的に掟破りになるけど、根は真面目。 竹中直人さん演じる先輩僧侶(指導的立場です)その竹中直人の僧侶の方が、酒とタバコを嗜み、生寿司を隠れて食する・・・本当の生臭坊主なので、この辺、周防監督らしい風刺も効いています。 特に可笑しかったのは、陽平の恋人が鈴木保奈美で、対する竹中直人の恋人の マドンナと呼ばれる女の子(広岡由里子)との美醜のランク。 鈴木保奈美(トビキリの美女)に対してマドンナさんの田舎っぺぶり。 竹中がヨダレを垂らさんばかりに保奈美さんを羨ましそうに眺めるショットに大笑いでした。 (それにしても、保奈美さんの美しさ。この頃は可愛いらしさも全開で、さすが) それに全力集中型の本木雅弘。 ラストに向かい修行僧の顔付きに変わります。 アゴはトンガリ、すっきり痩せて目は鋭く男っぷりが倍増します。 1989年作品です。 21年も前の映画ですが、エネルギーと若さに溢れて面白かったです。

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琥珀糖

2.5本木雅弘の格好良さ

2022年2月15日
PCから投稿

原作の漫画を少しだけ読みたくなった。

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aaaaaaaa

3.5お坊さん

2021年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

お寺を継ぐためパンクロッカーを辞めて修業に入る主人公(本木雅弘)、恋人(鈴木保奈美)はしばらく会えなくなるのでプンプン。 お寺の修行では周防作品でおなじみのメンバーが集まり、ストイックなイメージの修行に人間臭さをたっぷりと加えてくれる。 お坊さんも今は大変らしい。

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いやよセブン