秘密

劇場公開日:

解説

死んだ妻の人格を宿した娘と、彼女と夫婦生活を送ることになった中年男の愛の行方を描いたドラマ。監督は「お受験」の滝田洋二郎。99年度日本推理作家協会賞を受賞した東野圭吾による同名小説を、「SF サムライ・フィクション」の斉藤ひろしが脚色。撮影を「お受験」の栢野直樹が担当している。主演は、「鉄道員」の広末涼子と「洗濯機は俺にまかせろ」の小林薫。

1999年製作/119分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1999年9月25日

ストーリー

スキーバスの転落事故で、病院に運ばれた杉田平介の妻・直子と高校生の娘・藻奈美。直子は息を引き取るが、意識不明だった藻奈美は一命を取りとめる。ところが、意識が戻った藻奈美の体には直子の人格が宿っていたのである! 戸惑いながらも、世間的には父と娘として暮らすことになる平介と直子。だが、17歳の体になった直子はいきいきと若さを満喫する一方、平介は疎外感を感じるばかりか、医大に入学した直子の周りに恋の噂もあって気が気じゃない。そんなふたりの気持ちは、次第にすれ違うようになっていく。しかし、お互いの愛を確かめようにも平介は娘の体をした直子を抱くことは出来ないのだ。ある日、平介は事故を起こしたバスの運転手・梶川の息子・文也から、父親が家族の生活の為に過剰労働して事故を起こしてしまったことを聞かされる。家族の幸せが自分の幸せだと語っていた梶川の言葉に、平介は直子が藻奈美として生きていくことが彼女の幸せなのではないかと思うようになる。そんな折、藻奈美の人格が現れ出したのである。娘が戻ってきたと喜ぶ平介だが、同時にそれは直子の人格が消えることを意味していた。そして、複雑な想いの平介に運命の日はやってきた。平介と直子は、初めてデートした岬の公園で永遠の別れをする----。それから数カ月後。花嫁の父である平介は、藻奈美を文也に嫁がせようとしていた。ところが、彼は自分の喉元を触って髭の剃り残しを確かめる直子の癖から、実は藻奈美の人格は直子のままであったことに気づいてしまう。だが、彼女の幸せを考えた平介は、彼女を娘として送り出してやるのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第23回 日本アカデミー賞(2000年)

ノミネート

主演男優賞 小林薫
主演女優賞 広末涼子
助演女優賞 岸本加世子
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映画レビュー

4.0ファンタジーはどうでもいい 夫婦愛に感動

2024年9月26日
iPhoneアプリから投稿

2024年にこれを書いてます
公開当時にリアルタイムで観たのを思い出して・・・

大好きな映画だったんだけど、久々に見ようと思ったら、レンタル店で扱いがないんですよね。古すぎ?
契約しているサブスクにもない。残念。

ドラマ版はみていないのだけど、映画を観た時に号泣しました。

娘の身体を奪って生き延びてしまった母としての苦しさ
せっかく生き延びたのに夫と元の関係にはなれない、
妻としての苦しさ

そういうものを乗り越えて、これからの人生を娘の代わりに過ごしていこうと、周到に準備していくが…

最後の最後に、捨て去ったはずの「妻」がふと出てしまう。

そして、一瞬にして全てを悟った上で、それを支持することに決めた男の苦しさ。

全てが切ない。

また、四半世紀を経て、その年頃の娘を持った私にとって・・・
「あのバス事故で、やはり娘は亡くなっていたのか」と思うと、それ自体もとても苦しく感じます。

いろいろと賛否もあるようですが、私にとっては印象に残る良い映画でした。

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Bratsche

3.5夢物語

2024年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

興奮

幸せ

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将棋狂

3.0原作を読んでますが、この物語の最大の見せ場が最後に真相がわかる過程...

2024年6月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

原作を読んでますが、この物語の最大の見せ場が最後に真相がわかる過程だと思っています。

映画中で途中の感情の移り変わりを短い時間でそれなりに描いた点は良かったと思う。
でもラストシーンは原作がものすごく感動的なものなのに、それを全て省いて簡略化したのは非常に残念です。
3時間にしてもっと描写の細かいものにしてラストはやはり原作を踏襲して欲しかったなあ、と思います。

末広涼子の演技はとても良かった。
雰囲気で誰なのか自然になんとなくわかるのはすごい。
それだけにラストの作りこみの甘さがとても惜しいと感じました。

蛇足ですが、3時間超になる志田未来のドラマの方は途中の描写もラストシーンもより細かく作りこんでありました。

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切磋琢磨。

3.0面白い話

2023年12月31日
PCから投稿
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