難波金融伝 ミナミの帝王 スペシャル劇場版

劇場公開日:

解説

おなじみ“萬田銀行”の活躍を描く劇場版シリーズの第7弾。エステ・ローンを巡るキリトリ・バトルが描かれる。監督はシリーズの大半を手がける萩庭貞明。撮影監督制を採るキャメラマン・三好和宏も前作に続き撮影を担当。元チェッカーズの高杢禎彦、喜多嶋舞、佐藤B作ほかがゲスト出演。

1995年製作/日本
配給:ケイエスエス
劇場公開日:1995年7月1日

ストーリー

アメリカで起こした事業に失敗した千脇康之は、マフィアに追われミナミの街へと舞い戻ってきた。千脇が頼りの昔の女・笙子は、老舗の呉服屋の若旦那と結婚寸前だったが、その披露宴会場に銀次郎とその舎弟・竜也が現われ、笙子がホステスだった頃の借金を取り立てていく。笙子は結婚相手の牧野から離縁され、それではと千脇と縁りを戻し彼に儲け話を持ちかけるのだった。彼女の得意客だった加東が、名義は千脇のものとしてエステサロンの共同経営者にならないかというのだ。再出発を図る千脇は、言われるままに自分の分の支度金1000万を用意しようと、笙子に紹介された銀次郎から金を借り受ける。エステはようやく開店にこぎつけ、入会金のクレジット契約を交わす会員も100名を越える盛況ぶりだった。すると加東は、店を計画倒産させ入会金を折半しようと千脇に持ちかける。支度金より多額の金が手に入ると知った千脇は同意して計画倒産するも、加東からは金が振り込まれず本人とも連絡が取れない。すべては、支払義務の消えないローンを会員に押し付けたままクレジット名簿を信販会社に売り渡し、責任は社長名義の千脇に押しつけるという加東の詐欺だった。倒産を知った銀次郎は千脇のもとへ向かうが、騙されたと知った千脇もまた逃亡する。その頃、アメリカのマフィアからは千脇の借金取り立てのためマイクが派遣され、金田組の客分となりミナミの街で千脇を探していた。マイクは千脇を捕えアメリカへ連れ帰ろうとするが、間一髪で千脇の行方を突き止めた銀次郎が駆けつけ、自分の借金を反古にされたまま連れ去られたのではと、金を作るまでの一週間待つよう話をつける。まず銀次郎たちは信販会社に示談金を払ってクレジット契約破棄の手続きをとり、会社が加東に渡す小切手の銀行から加東が実際は市役所戸籍係課長の板橋であると調べあげた。銀次郎は板橋に、示談金と千脇のアメリカや自分への借金と自分の手数料との合計1億5000万円を請求する。詐欺が知られた板橋は金を工面するが3000万ほど足らず、銀次郎は他人の住民票でローン会社から金を借入する詐欺を教授し、とことん板橋を追いつめるのだった。

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