「他人の顔」を配信している動画配信サービス(VOD)
「他人の顔」の動画配信サービス(VOD)・視聴方法をまとめてチェック!

自宅で、旅先で、移動中に…、
見放題やレンタルなどサブスクで「他人の顔」を楽しむ方法をまとめて紹介します!
「他人の顔」の配信サービス一覧
配信サービス | 配信状況 | 料金 | |
---|---|---|---|
| 見放題 | 月額2,530円(税込)~ | 今すぐ見る |
「他人の顔」の配信サービス詳細
おすすめポイント
見ごたえあるオリジナルドラマや映画、海外ドラマ、スポーツ中継、音楽ライブなどが放送・配信で楽しめる!
配信形態
見放題
無料期間
なし
月額料金
月額2,530円(税込)
ダウンロード可否
可能
複数端末同時視聴
可能
最大5台まで登録可能だが同時に視聴できる端末は1台/契約数に応じて最大3端末まで同時に番組視聴をすることが可能
支払い方法
インターネットでご加入申し込み(ケーブルテレビ局以外)の場合はクレジットカード、d払い、au・UQモバイルかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い、メルペイ、ワイモバイルまとめて支払い/電話・ケーブルテレビ局経由でご加入申し込みの場合はクレジットカード、口座振替
映画作品数
600本以上
ドラマ作品数
400本以上
アニメ作品数
80本以上
※2025年5月時点の情報です。最新情報は各社サイトにてご確認ください。
作品紹介

解説
「砂の女」と同じく安部公房が原作・脚色を担当、勅使河原宏が監督した心理劇。撮影も瀬川浩。
あらすじ
奥山常務は新設工場を点検中、手違いから顔に大火傷を負い、頭と顔を繃帯ですっかり覆われた。彼は顔を失うと同時に妻や共同経営者の専務や秘書らの対人関係をも失ったと考えた。彼は妻にまで拒絶され、人間関係に失望し異常なほど疑い深くなった。そこで彼は顔を全く変え他人の顔になって自分の妻を誘惑しようと考えた。病院を尋ねると精神科医は仮面に実験的興味を感じ、彼に以後の全行動の報告を誓わせて仮面作成を引受けた。彼は頭のレントゲンを受けながら、ふと以前見た映画中の旧軍人精神病院で働く美しい顔に、ケロイドのある娘、ある夜戦争の恐怖におびえてか、兄に接吻を求めた娘、そして夜明けの海へ白鳥のように消えていった娘の姿を思い出すのだった。そして彼は或る日医者がホクロの男の顔型を借りて精巧に仕上げた仮面、その他人の顔をした仮面をつけて街へ出た。ビヤホールでは女給の脚に目を奪われた。医者はそれを仮面の正体の現われと評した。彼はアパートに二部屋をとり他人の顔になりきろうとしたが、管理人の精神薄弱の娘に繃帯の男だと見破られた。しかし会社の秘書が気付かないと分ると、彼は妻を誘惑し姦通した。妻を嫉妬し激しくなじると、彼女は初めから夫であることを知っていたと告げ、立去った。彼は夜更けの通りを歩きながら、「自分は誰でもない純粋な他人だ」と咳き、衝動的に女を襲った。巡査は診察券を持つ彼を気違いと思って医者を呼んだ。医者は仮面の返還をせまった。彼がこばむと「君だけが狐独じゃない。自由というものはいつだって狐独なんだ。剥げる仮面、剥げない仮面があるだけさ」と彼を避けるように歩き出した。更に医者が「君は自由なんだ。自由にし給え」と彼をふりきるように言うと、彼はいきなり医者からナイフを奪うと刺し殺した。彼等の背後を同じ顔をした群衆が流れてゆく。
レビュー

アンテイルフーさん
泣ける
悲しい
投稿日:2025-05-15
顔に火傷を負った主人公の男(仲代達也)の自己喪失感や苦悩より、彼が昔見た映画の記憶として現れる、顔に火傷の痕のある女性と兄のエピソードの方が心に残る。この不幸な兄妹のイメージが主人公が昔見た映画の記憶だというのは映画comのあらすじでわかった。
これを読まなかったら主人公の男性の物語とは別の、顔に火傷の痕がある女性のパラレルワールドのようなもう一つの物語だと思ったはずだ。でもこの兄妹のエピソードの方が主人公の物語よりリアリティーがあると思う。
主人公の男の自分の顔を失った苦しみは理解できるのだが、会話があまりにも理論的に過ぎて、どこか心理学の研究のような学問的な感じが強すぎて感情がついていかない。逆に兄妹のエピソードは、妹の孤独感と戦争の予感の恐怖が顔の傷痕にリンクしたような生々しさがあって、妹の心理描写に素直に共感できる。妹は火傷の痕が残る自分の顔から逃げたくても逃げることは出来ない、それは戦争の傷痕から逃げることは出来ないという意味にもとれる。
妹は戦争の恐怖におびえて兄に接吻を求めたように公式の粗筋には書いてあるがそうなのだろうか。妹が今の人生で得たものは自分を普通の女性として見てくれる人がいて、それは兄だったということ。だから唯一自分を人間として認めてくれた兄に妹は愛されたかったのだと感じたが違うのだろうか。最後に兄と愛し合ってこの世界から消えた妹のプライドと哀しみが強く印象に残る。
そしてこの兄妹のエピソードのパラレルワールド的な逆の物語が主人公の男と妻の話のように感じる。主人公は戦争を恐れるような人ではなく、でもそれは強さではなく、彼は戦後になっても戦争に負けたことや罪を認めることが出来ないエリート層の日本人の比喩なのかもしれない。主人公の男は妻を傷つけたのに自分の方が傷つけられたと思っている、主人公の男のこの感じが戦後の日本ということなのだろうか。顔に火傷の痕のある妹は愛を得たが世界から消えて、主人公は愛を得られずにまた戦争に向かっていくという意味なのだろうか。
これを読まなかったら主人公の男性の物語とは別の、顔に火傷の痕がある女性のパラレルワールドのようなもう一つの物語だと思ったはずだ。でもこの兄妹のエピソードの方が主人公の物語よりリアリティーがあると思う。
主人公の男の自分の顔を失った苦しみは理解できるのだが、会話があまりにも理論的に過ぎて、どこか心理学の研究のような学問的な感じが強すぎて感情がついていかない。逆に兄妹のエピソードは、妹の孤独感と戦争の予感の恐怖が顔の傷痕にリンクしたような生々しさがあって、妹の心理描写に素直に共感できる。妹は火傷の痕が残る自分の顔から逃げたくても逃げることは出来ない、それは戦争の傷痕から逃げることは出来ないという意味にもとれる。
妹は戦争の恐怖におびえて兄に接吻を求めたように公式の粗筋には書いてあるがそうなのだろうか。妹が今の人生で得たものは自分を普通の女性として見てくれる人がいて、それは兄だったということ。だから唯一自分を人間として認めてくれた兄に妹は愛されたかったのだと感じたが違うのだろうか。最後に兄と愛し合ってこの世界から消えた妹のプライドと哀しみが強く印象に残る。
そしてこの兄妹のエピソードのパラレルワールド的な逆の物語が主人公の男と妻の話のように感じる。主人公は戦争を恐れるような人ではなく、でもそれは強さではなく、彼は戦後になっても戦争に負けたことや罪を認めることが出来ないエリート層の日本人の比喩なのかもしれない。主人公の男は妻を傷つけたのに自分の方が傷つけられたと思っている、主人公の男のこの感じが戦後の日本ということなのだろうか。顔に火傷の痕のある妹は愛を得たが世界から消えて、主人公は愛を得られずにまた戦争に向かっていくという意味なのだろうか。
鑑賞日:2025年5月15日 CS/BS/ケーブルで鑑賞
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