青春デンデケデケデケ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

第105回直木賞を受賞した芦原すなおの同名小説を、名匠・大林宣彦監督が映画化した青春ドラマ。香川県観音寺市でロケを敢行し、ロックに情熱を燃やす若者たちの友情と恋を、60年代ヒットナンバーの数々に乗せて描く。1965年の春休み。高校入学を控えた藤原竹良は、ラジオから流れてきたザ・ベンチャーズの曲「パイプライン」に衝撃を受け、高校に入ったらロックバンドを結成しようと決意する。住職の息子・合田富士男やギターの得意な白井清一、ブラスバンド部の岡下巧らメンバーもそろい、アルバイトで稼いだ資金で念願の楽器を購入。「ロッキング・ホースメン」というバンド名も決まり、バンド活動に明け暮れる日々を送る。

1992年製作/135分/日本
配給:東映
劇場公開日:1992年10月31日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第16回 日本アカデミー賞(1993年)

受賞

音楽賞 久石譲

ノミネート

作品賞  
監督賞 大林宣彦
脚本賞 石森史郎
新人俳優賞 大森嘉之
新人俳優賞 林泰文
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映画レビュー

3.5ベンチャーズサウンドの超カッコよさ!

2025年1月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

原作は芦原すなおの同名小説。
監督は『転校生』や『時をかける少女』で一世を風靡した大林宣彦。

【ストーリー】
時は1965年、四国は香川県の観音寺市。
主人公の藤原竹良こと「ちっくん」はある夜、ラジオから流れた『ベンチャーズ』の曲に、電撃のような衝撃をうける。
矢も盾もたまらず寺の息子で親友の富士男、魚屋の清一、練り物屋の巧の四人でロックバンド『ロッキング・ホースメン』を結成する。
田舎の漁師町で彼らの音楽は雑音扱いだったが、同級生たちからは、だんだんと支持されるようになってゆく。

タイトルのデンデケデケデケは、ベンチャーズファンにとって言わずと知れたエレキギターのギ音。
『パイプライン』や『ダイヤモンドヘッド』って曲名は知らずとも、リバーブを効かせたラウドなイントロは、日本人なら多くが知っていると思います。
パイプラインは元々『シャンデイズ』って先行バンドの曲だったらしいのですが、ベンチャーズがカバーして爆売れ。
しびれるギターリフの、今なお人気曲です。

60年代、海をのぞむ町の青春群像というと、村上龍の『69 sixty nine』なんかを思い出す方もいると思います。
実際に端々が似てますけど、比較的都会でパリピなあちらと比べて、田舎のすみっこで地味に息してた自分なんかには、まったりしたこちらが合ってる感じ。
友だちと部室でダイヤモンドヘッドとか弾いてたし。
柔道部だけど。

地味にうまくいかない青春の、地味な楽しさがいっぱい詰まった一作ですよ。

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かせさん

4.5【今作は、”電気的啓示”に打たれた1960年代の高校生達がロックバンドを結成し、厚き友情、仄かな恋を経験しながら成長する様を描いた、邦画青春映画の逸品なのである。】

2025年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

楽しい

興奮

幸せ

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NOBU

4.0フリッツ・フォン・エリックの手見たくなってるの♥

2024年10月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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アンドロイド爺さん♥️

5.0まさにエレクトリック・リベレーション(電気的啓示)‼️

2024年2月19日
スマートフォンから投稿

泣ける

楽しい

興奮

この作品は観てる者すべてにとっての青春、いや思春期そのものですよね‼️あの時、あの場所でじゃないですが、誰もが一生のうち一度は経験するであろう思春期というか、感情の揺れみたいなものが画面に充満してます‼️大林宣彦監督作の中でも一番好き‼️ホントに愛おしくて愛おしくてたまらない映画です‼️1960年代の香川県観音寺市を舞台に、ラジオから流れるベンチャーズ「パイプライン」のデンデケデケデケに魅せられた高校生4人組が、バンド「ロッキング・ホースメン」を結成、ベンチャーズのコピーバンドを目指す‼️スナックの開店祝い、文化祭と青春のデンデケは鳴り響く‼️主人公のちっくんこと藤原竹良役の林泰文、妙に世間慣れしている寺の息子・富士男役の大森嘉之、気弱なニキビ少年・岡下役の永堀剛敏、白井役の浅野忠信、エンジニア静夫役の佐藤信一郎の5人が主要メンバー‼️久石 譲さんの音楽から「デンデケデケデケ」が流れ出す冒頭からしてホントにゾクゾクさせてくれる‼️同じ志を持つ同士が自然に集まってきたり、デートじゃないがクラスの女の子と海に泳ぎに行ったり、同級生の初キスや恋路が気になったり、遊びに行った同級生宅で妹が可愛かったり、同級生がエロ本差し入れしてくれたり、夏休みにみんなでバイトしたり、遠足気分の合宿に行ったり、そして文化祭での晴れ舞台‼️ホントにもうあるある、あったあったみたいなこの感覚‼️細かいエピソードとしては、白井に好意を寄せるストーカー女子の話だったり、岡下の初恋を成就させるための三田明の「美しい十代」‼️担任の先生に扮する岸部一徳がフェイドアウトする人の世の儚さ、突然の別れ、彼が元タイガースのメンバーというのも粋なキャスティング‼️ちっくんの数々の夢や妄想を細かく映像化して見せてくれたり、楽器、アンプなどの小道具の扱いにもホント味があって、大林宣彦監督の演出は、軽妙でユーモラスでみずみずしくてノスタルジック‼️ホントに天才ですよね‼️主人公たちがデンデケの啓示を受けたベンチャーズの「パイプライン」をはじめ、ビーチボーイズ、チャック・ベリー、ビートルズら60年代エレキサウンドの数々が全編に流れているのもチョー楽しい‼️観音寺弁の不思議な響きも、独特の雰囲気を醸し出すことに成功している「古里映画」の決定版ですよね‼️そして、ラストのメンバーの別れの会話‼️ちっくんと彼をバンドの終身リーダーとして表彰する他の4人の姿‼️美しき友情‼️ジーンと胸に染みます‼️「これから先の人生でどんなことがあるか知らないけれど、愛しい歌の数々よ、どうぞ僕を守りたまえ」ちっくんの最後のこの言葉、私も歌を映画に置き換えて、いつもこの言葉を自分に言い聞かせてます‼️

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