お葬式

ALLTIME BEST

劇場公開日:1984年11月17日

解説・あらすじ

俳優・伊丹十三の監督デビュー作。初めてお葬式を出すことになった男を主人公に、お葬式に集まった人々が織りなす人間模様をユーモアたっぷりに描く。CM撮影中の俳優夫婦・井上佗助と雨宮千鶴子のもとに、千鶴子の父・真吉の訃報が届いた。夫婦は真吉が暮らしていた別荘へ向かい、亡き父と対面する。初めて喪主を務めることになった佗助は、戸惑いながらも周囲の助けを借りて葬儀の段取りを進めていくが……。伊丹が妻・宮本信子の父の葬儀で喪主を務めた実体験を基に自ら脚本を執筆、神奈川県湯河原町にある伊丹邸で撮影が行われた。主人公・侘助を山崎努、千鶴子を宮本信子が演じた。

1984年製作/124分/日本
配給:ATG
劇場公開日:1984年11月17日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第8回 日本アカデミー賞(1985年)

受賞

作品賞  
監督賞 伊丹十三
脚本賞 伊丹十三
主演男優賞 山崎努
助演女優賞 菅井きん

ノミネート

主演女優賞 宮本信子
助演男優賞 財津一郎
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2

(C)伊丹プロダクション

映画レビュー

4.0 伊丹監督、最高です

2025年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

今は、密葬が主流になりつつあるので本作は伝統的な日本式葬儀のテキストブックみたい。それに葬儀をするにしても今は全て葬儀会場にお任せしているから、こんなややこしくて面倒くさいことはもう廃れてしまいますね。

映画として脚本も演出も面白く、大人の作品でした。夫婦の微妙な関係や愛人との欲に溺れた関係は、大人になったら分かる感じ?ですね。伊丹監督作品を全部鑑賞したくなるくらい、予想以上に笑わせてもらいました。

コメントする 1件)
共感した! 9件)
ミカ

4.5 デビュー作でこのクオリティ…凄すぎる… ちゃんと全作品観ようと決め...

2025年9月30日
iPhoneアプリから投稿

デビュー作でこのクオリティ…凄すぎる…
ちゃんと全作品観ようと決めたが、何気に配信されて無いんだな…ショックだ…
効果音がとても良い。キメ細やかな効果音凄い。ブラッシングする際の「ブチッブチッ」って音もちゃんと録ってるし、最近の日本映画にはあまりない気がした

コメントする (0件)
共感した! 1件)
Mk.plass

4.5 懐かしい

2025年9月28日
スマートフォンから投稿

お葬式の一連の流れを作品にした映画。

しきたりに忠実な進行、子どもがお葬式に無関心な様子、大勢の人で賑やかになるお通夜、そしてお経を読んでいるうちに足が痺れてしまう場面など。まるで実際に「お葬式」に参列しているかのような懐かしい気持ちになりました。

特に喪主である妻の最後の挨拶のシーンが印象的でした…。悲しむ間もなく慌ただしく葬儀が進み、体はしっかり動いているのに気持ちの整理はつかないまま、彼女はいまだ悲しみの只中にいるのだなあと痛感しました。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
mui

4.5 なんという才能

2025年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

映画館で観れるなんて感激です。
子どものころゴールデンタイムにテレビで流れていたのを覚えてます。子供が見せてはいけないような内容だけど、それでよく覚えてます。
さて、あれから幾年月、大人になって観ると、なんと深いことか。画面にうつるものすべてが監督のセンスやこだわりが感じられるし、役者さんはみんな面白くて魅力的。
自殺だなんて信じていないが、この才能が失われたことが残念で悲しい。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
塩