駅/STATION

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解説

オリンピックの射撃選手であり、警察官でもある一人の男と、事件を通して彼の心を通り過ぎていく女たちを描く。脚本は「冬の華」の倉本聰、監督は「仕掛人梅安」の降旗康男、撮影は「復活の日」の木村大作がそれぞれ担当。

1981年製作/132分/日本
原題:Station
配給:東宝

ストーリー

--1967年1月 直子-- その日、警察官の英次は雪の降り続く銭函駅ホームで、妻の直子と、四歳になる息子義高に別れを告げた。離婚を承諾した直子は、動き出した汽車の中で、英次に笑って敬礼するが、その目には涙が溢れていた。苛酷な仕事と、オリンピックの射撃選手に選ばれ合宿生活が続いていたことも原因であった。その頃、英次の上司、相馬が連続警察官射殺犯“指名22号”に射殺された。中川警視の「お前には日本人全ての期待がわかっている」との言葉に、犯人を追跡したい英次の願いは聞き入れられなかった。テレビが東京オリンピック三位の円谷幸吉の自殺を報じていた。「これ以上走れない……」英次にその気持が痛いほどわかった。 --1976年6月 すず子-- 英次の妹、冬子が、愛する義二とではなく、伯父の勧めた見合の相手と結婚した。英次は、妹の心にとまどいを覚え、義二は結婚式の夜に荒れた。その頃、英次はオリンピック強化コーチのかたわら、赤いミニスカートの女だけを狙う通り魔を追っていた。増毛駅前の風侍食堂につとめる吉松すず子の兄、五郎が犯人として浮かんだ。すず子を尾行する英次のもとへ、コーチ解任の知らせが届いた。スパルタ訓練に耐えられなくなった選手たちの造反によるものだ。すず子はチンピラの雪夫の子を堕すが、彼を好きだった。しかし、雪夫にとって、すず子は欲望のハケロでしかなく、英次が警察官と知ると協力を申し出た。雪夫は結婚を口実にすず子を口説いた。すず子は、刑事たちの張り込みに気づいていながらも、愛する雪夫を兄に会わせたく、隠れている町へ案内した。そして、英次の前に吉松が現れたとき、すず子の悲鳴がこだました。 --1979年12月 桐子-- 英次のもとに旭川刑務所の吉松五郎から、刑の執行を知らせる手紙が届いた。四年の間、差し入れを続けていた英次への感謝の手紙でもあった。英次は故郷の雄冬に帰ろうと、連絡船の出る増毛駅に降りた。風待食堂では相変らず、すず子が働いていた。雪夫は結婚したらしく、妻と子を連れてすず子の前を通り過ぎて行く。舟の欠航で所在無い英次は、赤提灯「桐子」に入った。女手一つで切り盛りする桐子の店だが、三十日なのに客も来ない。テレビでは八代亜紀の「舟唄」が流れている。「この唄好きなのよ」と桐子は咳いた。自分と同じく孤独の影を背負う桐子に、いつしか惹かれる英次。大晦日、二人は留萌で映画を観た。肩を寄せ合って歩く二人が結ばれるのに時間はかからなかった。英次は、初詣の道陰で桐子を見つめる一人の男に気づく。英次が雄冬に帰りついたのは、元旦も終ろうとしている頃だ。そこで、十三年ぶりに電話をかけて直子の声を聞いた。池袋のバーでホステスをしているという。雄冬の帰り、桐子は、札幌へ帰る英次を見送りに来ていた。その時、“指名22号”のタレ込みがあり、英次は増毛に戻った。手配写真と、桐子を見つめていた男の顔が英次の頭の中でダブル。桐子のアパートで22号は、英次の拳銃で撃ち殺された。警察に通報しながら22号をかくまっていた桐子。札幌に戻る前、英次は桐子を訪ねた。英次に背を向け「舟唄」を聞き入る彼女の顔に涙が流れている。英次は気づかない。英次は札幌行きの列車に乗った。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
脚本
倉本聰
製作
田中壽一
撮影
木村大作
美術
樋口幸男
音楽
宇崎竜童
録音
田中信行
照明
望月英樹
編集
小川信夫
製作担当
徳増俊郎
助監督
山下賢章
スチール
石月美徳
殺陣
宇仁貫三
題字
益川進
製作協力
田中プロモーション
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受賞歴

第5回 日本アカデミー賞(1982年)

受賞

作品賞  
脚本賞 倉本聰
主演男優賞 高倉健
音楽賞 宇崎竜童

ノミネート

監督賞 降旗康男
主演女優賞 倍賞千恵子
助演男優賞 宇崎竜童
助演女優賞 いしだあゆみ
助演女優賞 烏丸せつこ
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(C)1981 東宝

映画レビュー

3.0高倉健×倍賞千恵子×北海道×刑事

2020年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2019年3月15日 #駅STATION 鑑賞
北海道を舞台に #高倉健 扮する刑事のお話なのだが,高倉健×北海道×刑事×倍賞智子とおいしい組み合わせで構成されているのでどこかで既視感がある作品となっている。当時の歌謡曲がよく使われており,舟唄,SACHIKO,Mr. BOOなどがでてくる。武田鉄矢と汽車で同乗する。

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たくはるあかね

4.0暗闇の彼方に光る一点をただ駅舎の灯と信じつつ行く 一度の不倫を許せ...

2020年1月10日
Androidアプリから投稿

暗闇の彼方に光る一点をただ駅舎の灯と信じつつ行く
一度の不倫を許せない不器用な男は節操のない女に心を寄せる
北の大地に交錯する幾つもの思い
北の大地に響く舟唄

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十二滝わたる

5.0大ヒット曲舟歌の映画化と言って良いと思います

あき240さん
2019年10月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1981年公開で物語は1968年と1976年と1979年の三つの時間軸で展開されます

舟歌は1979年の大ヒットで実際に劇中にあるように紅白歌合戦の紅組のオオトリで歌われています
本作はこの歌を映画化したものと言って良いと思います

孤独な中年の男女が辺鄙な町の小さな居酒屋で出会う
そんな確かにそうなのですが、そんな薄ぺらい物語ではなく、そこに至るまでに大変に重厚にその男の過去と背景を丁寧に描いていきます
ですから、私達は彼の人生の重さと深さを自分のように感じることができるのです
だからこそ、そのシーンのつかの間の心が休まる一時を共感できるのです
そしてそのシーンの溶けるような甘さと美しさを心から感じる事ができるのです

舟歌は二度かかります
歌そのままの世界と、その先の世界を映像化して見せてくれます
一番目は照れ臭く、二度目は胸がつぶれそうになって聴くことになります

高倉健50歳、いしだあゆみ33歳、倍賞千恵子40歳
高倉健は北海道の荒涼とした雪景色が本当に良く似合います
いしだあゆみの美しさ、はかなげさは男の記憶にいつまでも焼き付くものでものすごい説得力があります
この配役が駄目なら全てぶち壊しになるところ大成功の配役でした
倍賞千恵子もまた高倉健との相性が素晴らしく
文句のつけようがありません
そのやつれ具合が絶妙です

また宇崎竜童が素晴らしい脇役ぶりをしています
日本アカデミー賞助演男優賞をとるのは当然だと思います

男も女ももはや若くない
先もみえている
お互いに重い過去をいろいろしょいこんでいる
その風情が見事にでています

主要な出来事は駅で展開されます
駅は別れと出会いの場です
それぞれの運命という列車にのり、下りてくるところです
でもその切符を買うのは本人の意志なのです
主人公三上は札幌行きの切符を買ったのです
そうして今度は東京行きの切符を買うのかも知れません
そのような予感を持つ終わり方でした

雄冬は離島ではありませんでした
増毛から南に海岸線沿いに20キロ程、劇中でも台詞にあるように当時は道が悪く陸の孤島で連絡船で行くところだったのですね
いまは増毛駅も北砂川駅も線路自体が廃線され駅もなくなっているようです

久しぶりに冬の北海道を訪れてみたくなりました

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あき240

3.5女たち、事件と絡みながら一人の警官の生き様を描く。倉本聰脚本で何か...

2019年6月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

女たち、事件と絡みながら一人の警官の生き様を描く。倉本聰脚本で何か深いテーマがあるのでしょうが、私には分かりません(笑)
石田あゆみはちょっぴりで残念。烏丸せつこは足りない扱いでお気の毒。そして真打ち倍賞千恵子登場。健さんには倍賞さんだとは思っているのですが、今作の彼女はちょっと…なんとイケイケじゃありませんか、これは私は嫌だ。
「樺太まで聞こえるかと思ったぜ」(笑)

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はむひろみ
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