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劇場公開日:1999年7月31日

解説

遺体の修復や保存の技術を持つ・エンバーマー・の女性が、殺人事件の真相を追うサイコ・サスペンス。監督は「SHADY GROVE」の青山真治。故松田優作の元妻である松田美智子が雨宮早希のペンネームで執筆した原作を基に、「陽炎II」の橋本以蔵と青山監督が共同脚色。撮影に「人妻発情期 不倫まみれ」の西久保維宏があたっている。主演は「虹の岬」の高島礼子。スーパー16ミリからのブローアップ。

1999年製作/96分/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:1999年7月31日

あらすじ

傷ついた遺体に消毒、防腐、修復を施し、生前の姿のままに保存する技術=エンバーミング。その技術者であるエンバーマー・村上美弥子は、ある日、転落死した17歳の少年・進藤由樹のエンバーミングを依頼される。ところが、処置の終わった由樹の遺体から、頭部が切断され何者かに持ち去られてしまった。平岡刑事と共に遺体売買業者を追う美弥子。そんな中、彼女は裏の世界に生きる凄腕のエンバーマー、ドクター・フジという男と接見する。彼は美弥子に由樹事件のヒントを与えてくれたが、美弥子は彼にある疑念を抱くようになる。それは、彼がヴェトナムで行方不明になった彼女の父親ではないかという疑いだった。果たして、ドクター・フジは自分が美弥子の父親であることをほのめかすが、その後、姿をくらましてしまう。ところで、由樹を殺し首を持ち去った犯人が、彼の恋人で多重人格者の篠原里香であることが発覚した。だが、実は彼女と由樹は腹違いの兄弟であったのだ。そして、彼女の父親は信者10万人を抱える大徳院の慈恩総帥。美弥子は慈恩総帥の圧力がかかる中、由樹の双子の兄弟・邦昭と一緒にいる里香を追いつめるが、里香は今生では結ばれることの出来なかった由樹とそっくりな邦昭の体と自分をエンバーミングによってひとつにして欲しいと美弥子に強要してきた。しかし、かけつけた平岡によって里香は射殺され、彼女の遺体は首の戻った由樹らの遺体と共に、美弥子の手によってエンバーミングされる。

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映画レビュー

2.0 双子と乖離性同一性障害

2025年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

 最初からエンバーミングのシーン。言ってみれば人体解剖をしている雰囲気と同じで、結構エグい。高島礼子は監察医を演じていたりするから、こういう役も得意なのかもしれません。しかし、遺体から頭部が切り取られ持ち去られるというショッキング映像はさらに強烈。さらに、柴俊夫演ずるエンバーマー・ドクターフジは違法臓器売買をしているためスプラッターホラーに近いかもしれません。

 ドクター・フジの経歴も性格もエキセントリックであり、ベトナム戦争で従軍医師として参加し、行方不明となってから731部隊のような人体実験をやっていたと言う。高島礼子もエンバーマーなので、その解剖シーンを平気で見ていたりする・・・おぞましい光景。

 こんなホラーチックな内容の割りにサスペンス部分はチープであり、警察が登場するシーンは低予算のせいかお粗末なもの。犯人が『死霊のしたたり』みたいに違った肉体を繋ぎ合わせろとかの発言には参ってしまいました。そして、政治家の息子が被害者だったのに親子関係にないとか、犯人と実は兄妹だったとか、わけわからん展開でした。うーん、そこまでグチャグチャにしなくても・・・

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kossy