ボーン・アルティメイタムのレビュー・感想・評価
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そろそろ「飽き」を感じます。
自らの出自を探す闘いを続けるボーンを描く物語。
ボーンシリーズ第三弾です。
アクションは流石の迫力。テンポの速さ、手カメラの臨場感、シリアスな展開は第2弾を踏襲して見事なものでした。単体のアクション映画として十分に楽しめるものでした。
ただ、正直「飽き」を感じたのも事実です。
自らの出自や謎、黒幕を巡る争いも、3作も見せられた正直見分けがつきません。今、レビューを書いていても、第2弾と混同しながら書いている感じです。
最初から伏線をしっかりと張っているのなら分かりますが、強引に上乗せした新しい謎や黒幕を提示されてる印象が強く、興ざめすら感じてしまいます。
思い切って、別の闘いに挑ませた方が良かったかもしれませんね。例えば、パメラを助ける為の闘いを繰り広げるとか。その中で黒幕の話等が出てくれば、シリーズの流れも踏襲出来たように思います。
ただ、原作はあるようですから、それは難しかったのかもしれませんが。
ハラハラドキドキで、
隙のない脚本
逃走、指示、追跡、格闘、チェイス。
ボーンシリーズ3作目。どこを切り取っても素晴らしいの一言。見所があり過ぎて詰め込み感はあるが、ストーリーはより深く。黒幕も、ボーンの過去も明らかになっていく。
逃げる、逃がす、追いかける、戦う、ボーンの洞察力と判断力、実行力は驚嘆。CIAを手玉に取るやり取り、一瞬で出し抜く様はとにかく気持ち良く。
孤独の中にまさかの協力者が居たり、小さな希望と今後の展開にワクワクさせられる。国家機密の極秘作戦であるトレッドストーン作戦、新たなブラックブライアー作戦と、謎は深まる。3部作ラストを飾り、今後をも匂わせるラスト。
娯楽だけでなく作品としても納得させられる、アクション・サスペンス映画の最高峰。是非、3作品立て続けに観て欲しい。
【愛国心を”暴走した一部の国家権力”に利用された哀しき男の物語。最終章。】
<ボーンシリーズの魅力の幾つか>
・暴走した一部の国家権力を握った人間たちの、愚かさ、醜さが見事に表現されている所
・息をも尽かせぬ、街中でのカーチェイス&アクション。 及びその撮影方法。
明らかに今シリーズから影響を受けたと思われる”ボーン前” ”ボーン後”作が、如何に多くなったことか。
分かり易い所では、アクションの臨場感を際立たせるために、カメラを揺らしながらのチェイスシーンの撮影が、多くなった事。そして、高速カッティングが、多くなった事である。
ポール・グリーングラス監督は元々社会、政治問題を扱った映画で名を挙げた人であるから、暴動シーンの撮影指示などはお手のモノなのだろうと、勝手に推察。
今作の冒頭の駅の大群衆の中や、モロッコのタンジールでのチェイス&アクションなどの見応えあるシーンがそれを物語っている。
・ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)が、自らと同様に哀しき暗殺者になってしまった者達との闘いの果て、相手が瀕死の場合には”憐れむような眼差しで”止めを刺さない所。
・自らの失われた記憶(アイデンティティ)を探し求めるリアルな人物造形。又、ジェイソン・ボーンが多くを語らない所。(表情、眼で語る。)
・各作品とも、破綻なき物語構成がきっちりテンポ良く、2時間以内で収められている所。無駄がないのである。
今作では、”トレッド・ストーン作戦”をアップグレードさせた国を守るための”ブラックブライアー作戦”に関するCIA内部からの情報漏洩から物語は始まる。
<沁みたシーン>
・ニッキー・パーソンズ(ジュリア・スタイル)との再会。そして、今やジェイソン・ボーンの立ち位置を役割上、理解した彼女が取った行動。
そのため、彼女が髪をショートヘアにするシーン。(あ、これ第1作でボーンと一緒に逃げる決意をしたマリーと同じじゃない・・)
・過去の記憶がかなり戻ったジェイソン・ボーンが呟く言葉。
”自分のしたことを謝りたい・・。何て人間だ・・。”
・ラスト、銃撃を避け、ビルの十階からイースト・リバーに飛び込んだジェイソン・ボーンが水中を漂ったあと、暫くして、静かに泳ぎ出すシーン。ニュースで、”ジェイソン・ボーンが川に飛び込んだ後、三日間、遺体が上がらない・・”というニュースを聞いたニッキー・パーソンズが静に微笑むシーン。
<この破綻がほぼなきシリーズがその後、映画界に与えた影響が大なのは、多くの人が知る所。(上記に記載した通り、撮影方法も含む。)
クライム&アクションムービーに”革命”を起こしたと言っても過言ではない、作品群である。>
<2007年11月 劇場にて鑑賞>
<その後、様々な媒体で複数回鑑賞>
スピーディなのが好きな御仁におすすめ
3部作完結作。前作スプレマシーのすぐ続き。というか少し内包している。こういう作りの続編はあまり見たことがないね。
アカデミー賞の編集賞と音響賞・音響編集賞を獲ってるだけあって他に類を見ないアクションシーンのカット割りが凄すぎる。何をしているかギリギリ判断できるくらいの短いショットをギュギュっと繋いで凄まじいドライブ感を生んでいる。そこにまた独自な音が乗ってくるのよ。オリジナリティという面でも素晴らしい。
プロットは完結編だけあってややシンプルだけど欧州や北アフリカなどロケ地もふんだんにあってスパイ映画の王道。
展開もアクションもスピーディでたるみがまるで無い。疲れるので体力ないとき観るのは大変、というところが欠点かなw
相変わらずの完成度の高さでした。
これぞボーンシリーズ!
ボーン・アイデンティティと同じくらいおもしろかった!
格闘シーン、カーチェイスシーンの興奮感、追跡シーンの緊迫感、これぞボーンシリーズという感じ!
冒頭からジェイソンがCIAの包囲網を翻弄する展開から○。ジェイソン、ニッキー、デッシュの三つ巴の追跡の場面も、静と動が交互に展開されてかなり見ごたえあった。
個人的には、シリーズ皆勤のニッキーがついにヒロイン的ポジションに来たのが嬉しかった。正直、ずっとマリーよりお気に入ってたので 笑 ノアのワルモノっぷりもなかなか。あのおかげで、100%ボーンさんを応援できたし、いい演技でした。
スプレマシーの最後のシーンはあんなに緊迫したシーンで、言ってたなんて。若干後付け感はいなめないけど 笑
いやはやさすがに面白い。今回は最初からずっと緊迫の場面、息つく暇を...
今回は指紋に気遣ってなかったボーンだったけど、金庫で巧く利用してたような
前作、前々作を復習するためにDVDを衝動買いしてしまいましたが、なんとテレビで放映されていました・・・。記憶を失ったCIA諜報員ジェイソン・ボーン。『ボーン・アイデンティティ』では自分が3000万ドルかけて鍛えられた殺人兵器であることを知り、“トレッドストーン”とは何なのかを探る。『ボーン・スプレマシー』では恋人を殺され復讐に燃えるボーン。しかも元CIA局員による陰謀に巻き込まれていくうち、自分の殺した男の娘に謝りにいくことを思い立った・・・
指紋には気を遣い、状況に応じて何でも利用する。狙われていると悟ったら、常に相手の先を行く気転の利く男。3作目となる今作でも、マリー(フランカ・ポテンテ)に訓練したように、新聞記者ロスに携帯によって細かな指示を与えるところが前半の見所。中途半端な銃撃戦よりもスリリングな展開なのです。激しいカーチェイスよりもよっぽどいいや、などと思っていたら、やはりカーチェイスはありました。
モロッコでのバイクによる暗殺者追跡。マット・デイモンが『大脱走』のマックイーンのように感じられるほど凄い(本人かどうかはわからないけど)。アメリカに戻ってからもカーチェイス。分離帯の壁に車体を傾けたまま乗り上げてそのまま滑っていくところなんて、『ダイハード4.0』でも使われてたけど、今年の流行なのかもしれませんね。ハンディカメラを中心としたテンポのよい映像はよかったし、監督続投となったポール・グリーングラスの観客の直観力に訴えるアクションの編集は前作よりも見やすくなっていました(目が痛くならなかったので)。
前2作はどうしてもイマイチだった気がするのですが、今作は気に入りました。“トレッドストーン”からバージョンアップした“ブラックブライヤー”とか意味不明の作戦も、どうやら米市民を守るというよりは、国内の人間を暗殺することのようだったし、CIAの暗部をしっかりと描いていた。アメリカを守るためという大義名分ではあっても、一部の権力者や企業の利権のために邪魔な要素を排除するだけのCIA。同じマット・デイモン主演ということで、『グッド・シェパード』でも感じた裏切りや内部分裂のあるCIA。とにかく末端スパイの悲哀という点では共通項がありました。
ジョーン・アレンやデヴィッド・ストラザーンを惜しげもなく起用したうえに、渋い声が魅力的だったアルバート・フィニーまでキャスティングしたりして演技面でもかなり引き締まったものになっていました。そして、ラストのジュリア・スタイルズの笑顔が最高でした。3作通して出演する中、脇役ばかりで可愛そうだと思っていたので、今回の彼女には大満足。まだ遺体が見つかっていません・・・にやっ。
おうち-117
なんでリアルタイムで映画館で見なかったのか悔やまれるシリーズ(がきんちょでした)。
相変わらず何カ国語も喋れるし、窓から窓に飛び移るし、不死身すぎるボーンさん、3大JBの中でも抜群にかっこいい(みんな違ってみんないい)。
シリーズ通して主要キャストが出続けてくれてることも素敵。
今回旅のお供となるニッキーの出番が多いのも嬉しいし、相変わらずパメラさんはシュッとしてかっこよくて、そりゃ毎回ボーンさんは隣のビルから見てますよ。
『アイデンティティ』、『スプレマシー』のほうが個人的には疾走感を感じたので、今回は評価を4.5にしましたが、見て損はありません。
CIA内部にいとも簡単に入れるのは……たぶんボーンさんだからということにしときます。
革命作の集大成⁉︎
ポールグリーングラス監督による本シリーズは、アクション映画に革命をもたらしたとよく言われます。CGや特殊技法によるアクション映画が主流となりつつあったときに、手持ちカメラでアクションを撮るという斬新な方法と、巧みなカット割りで、とてつもなく臨場感溢れる作品に仕上げたのです。
今作はシリーズ史上、最も迫力ある作品になったのではないでしょうか。
また、ひとつひとつの行動や状況におけるリアリティの追求もこのシリーズにおいては欠かせない重要な要素です。
もし全てにおいてリアリティが追求されていたら、映画ならではの醍醐味がなくなってしまいかねません。しかしながら本作ではちゃんと映画が持つ本来の良さは残してあります。
主人公ジェイソンボーンはCIAが生み出した暗殺者なんですが、もちろんこんなキャラクターは現実世界では有り得ません。工作員というのはもっと地味で数年かけて慎重に政治工作を行うものです。ですから物語設定や世界観はまったくもってリアリティはないんです。映画で描かれる、ボーンとCIAが繰り広げる攻防には度肝を抜かれますし、ボーンが発揮する類稀なる頭脳と身体能力は超人級です。なんですが、そんな非現実的な世界の中で行われる、一つ一つの行動や状況に徹底的なリアリティーが注ぎ込まれているんです。非現実的な世界であっても、我々が普段遭遇しうるであろう状況がこと細やかに散りばめられています。目を凝らして観ないと見過ごしてしまうところが沢山あるので注意してください。こんなところにまでこだわってたのかと感心します。ほんとにすごいですよ!
ダイナミックな世界に散りばめられたリアリティ。このギャップこそ本作の魅力です!
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