ボーン・アルティメイタムのレビュー・感想・評価
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3作目
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3作目。相変わらずボーンが自分が誰かを知るため動き回る。
自らの意志で記憶を消され、暗殺者になる事を望んだと判明する。
CIAへの貢献したさからその道を選んだんやが、それを唆したのはCIA。
これが公になって、CIAは批判を浴びる事となった。
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相変わらず天才、不死身。
その意味シュールさを伴った内容なんだが、何故か嫌味がない。
マットがそれほど二枚目でないからか?実際に高学歴で知的だからか?
まあいずれにしても、無駄に人を殺したりせず常に理性的で、
また色恋沙汰さえ全くないボーンのストイックなイメージが、
マットデイモンのハマリ役になっているということでしょう。
それにしてもアメリカって自国の諜報機関をこんだけ悪に描けるんやから、
その意味で本当に自由の国だと思う。そこは敬意を持てるわ。
もしロシアでKGBをこのように描いたりしたら、後が怖いもんな。
疲れた
2作目より間を空けずに観た。
このシリーズは人も沢山出てくるし、展開ごとに考えなきゃいけないのでやや苦手。あとカーアクションシーンのカメラワークに酔いそうになった。
爆発で殺された人の遺留品はどういう立場で確認できたのかとか、あれだけ派手な交通事故起こしといて、自由に行動できちゃうところとか、細かい部分が気になった。
評価:3.6
ジェイソン・ボーンの本名は…?
マット・デイモン主演のサスペンス・アクション『ジェイソン・ボーン・シリーズ』3部作の完結編。これまでの2作で、おぼろげながら明らからなってきたボーンの記憶と共に、暗殺者ボーンの誕生秘話が明らかになっていく。そこには、CIAトップによって隠蔽されてきたプロジェクトが存在していた。
また、本作の内容が、なかなかオシャレ。前作のラストシーンに繋がるまでの経過を、ロシアから脱出するところから始まり、モロッコ、ロンドンを経て、クライマックスのニューヨークでのラストシーンへと繋がっており、2作目を手掛けたポール・グリーングラス監督が引き続いてメガホンを撮ったこその演出と言える。
まだ完全には記憶が戻らない中、1作目からのキーワードとなっていた『トレッド・ストーン計画』の記事を書いた記者に接触したボーン。そこからまた、新たなる『ブラック・ブライアー』のプロジェクトが進行したていることを知る。それらの計画の真意とボーン自身の記憶を取り戻すために、CIAを敵に回してる孤軍奮闘していくストーリー。
今回もVFXに頼らず、生のスピーディーなアクションに魅了された。モロッコでは、狭い路地でのオートバイでのチェイスと屋根を伝っての逃走劇。そして最後は、ニューヨークのど真ん中で、多くの車を巻き込んでのカーチェイスと見所は満載。3作品、全てに言えるのは、1シーン1シーンに無駄がなく、次から次へと迫る危機にボーンが強靭な肉体と判断力で乗り切っていく爽快感にある。
これだけのスパイ・アクションとなると、普通なら、テロ組織やシンジケートの様な悪役が存在し、それらを片付ける為の展開が多い中、3部作に渡る大ぶろしきを広げた大作であるが、結局のところはCIA内部のゴタゴタ劇というのが、逆にリアリティーもあり、1分1秒を争う緊迫感や臨場感が『ボーン・シリーズ』の面白さとなっているのだろう。
文句なし。続編映画として成功した稀有な例
必ず、シリーズ1作目から見て欲しいと思います。
なぜなら、この映画はきちんと1作目からの流れにつながっているからです。さらに、2作目ともきちんとつながっています。それぞれ独立して楽しめる作品ですが、つなげてみた時のカタルシスは大きいです。
そして、アクションのクォリティーに関しては、確実に1作目よりレベルアップしています。他のアクション映画が退屈に感じてしまうほどの刺激に満ちています。
ジェイソン・ボーンは永遠に不滅です!
2作目鑑賞から間が空いてしまったので、登場人物や前作のラストが思い出せなくてちょっと困った。パメラ、誰だっけ、…見事に記憶がない。あら、ジェイソン・ボーンの気持ちになれちゃった。
アクションは今回も、縦横無尽でハイスピード。これ、どんなに打ち合わせて練習しても、絶対ノーミスじゃいかないよなぁ。マット・デイモンの傷は、いくつか本物もあるに違いない。3作やり遂げ、お疲れ様!
組織に属さず、自由に安心して暮らせるって、幸せだよね。そんな生活を送れるよう、祈るよ。そして、隣人や町内に事件が起こったら、さりげなく解決して欲しい。ん?「奥様は取り扱い注意」?
BS12の放送を視聴。
凄まじきカメラワーク‼️
1作目「ボーンアイデンティティー」、2作目「ボーン・スプレマシー」、3作目「ボーンアルティメイタム」、5作目「ジェイソン・ボーン」と、マット・デイモン主演のシリーズ4作品の中でこの3作目が傑出してるのはズバリ構成とカメラワーク‼️序盤のロンドン駅、中盤のタンジール、終盤のニューヨークに見せ場となるアクションシーンを配置。この3つのアクションシーンを中心に展開される物語の軸がしっかりしている。2作目からグリーングラス監督特有の手持ちカメラによる映像が秀逸なのですが、今作でのタンジールの街で集合住宅の屋根から屋根へ、窓から窓へ飛び移るボーンに食らいついて離れないカメラワークはもはや神業ですね。そしてラスト、ボーンの無事を確信したニッキーの笑顔が素敵な余韻を残します。それだけに5作目でのニッキーの顛末は悲し過ぎる・・・
三部作の中で1番面白い
アイデンティティー、スプレマシー見てから直ぐにアルティメイタム見たからか、前作より更に愛着湧いて面白く感じた。
基本的にボーンシリーズに出てくる女性はみんな良い人。
内容ぎっしり詰まっているのに難しくないから理解出来る。
お決まりのカーチェイスも更にかっこ良かったけど、決着のつき方がスプレマシーと同じだった。けど、今回は敵が運転席でちゃんと生きていたのが分かったのに殺さなかった。それが結果自分を助けることになった。
ラストの終わり方もめちゃくちゃ良かった。
スプレマシーの直後の話で、時系列が入り組んでる。でも分かりやすい!
めっちゃ面白かった。
三部作の三作目とは思えない出来栄え
三作撮れば、段々大げさに低調になるのが普通なのに、このシリーズは劣化しません。ストーリーもしっかりしているし、スリラーも極上です。
ディモン選手ってスパイってガラじゃないのにハマってますね。ジェームスボンド、ジャックバウアーと並ぶJB三巨頭に相応しい。
3部作の最終話?
ボーンシリーズ3作目。
3部作の最終話だが、ラストは次を感じさせる終わり方。
シリーズの中では、1作目が一番すっきりした結末だと思う。
シリーズ作品は質が低下していくものが多い中、どの映画もおもしろい。
1作目で出てきたボーンの恋人マリーは、死んだように見せかけて実は生きている展開もあり得ると思ったが、結局恋愛が絡んだ展開は1作目と2作目のマリーが死ぬシーンまで。
アクション展開だけではネタが尽きそうだが、このシリーズではアクション一本でもおもしろい。
作品ごとに恋愛対象が変わるような作品は飽きるが、アクション以外の要素もあっても良いと思う。
素晴らしき幕引き
ボーン・シリーズ第三作。
CIAの暗殺者養成計画「トレッドストーン」により、記憶を失ったジェイソン・ボーン。
その際用いられた薬物と肉体的苦痛に起因した、慢性頭痛と過去の記憶のフラッシュバックに苦しみながら、ボーンはパメラと共闘して黒幕に迫る。
【ストーリー】
ボーンの潔白を証明したパメラだが、CIA上層部は相変わらずボーンを脅威と考えて殺害命令を撤回しない。
そんな中、独立系新聞「ガーディアン」(イギリスに実在する新聞)の記者サイモンがトレッドストーン作戦をスクープ発信し、さらに発展版である「ブラックブライアー作戦」の存在を匂わせた。
CIAは直ちにサイモン殺害を指示するも、ボーンがサイモンに危機が迫っていると知らせて妨害する。
会いたいというサイモンに指定した場所は、ラッシュ時間帯のウォータールー駅。
尾行や盗聴なとあらゆる手を使ってサイモンを追う局員たちだが、ボーンに裏をかかれて追跡に失敗する。
やっと接触したボーンだが、恐怖に駆られたサイモンが逃げ出した瞬間、暗殺者によって狙撃されてしまった。
サイモンの持ち物からダニエルズの存在を知ったボーンは、スペインのマドリードにある彼の自宅に侵入するも、もぬけの殻。
そこに姿を現したのは、かつてのバックアップ要員だったニッキー・パーソンズだった。
ボーンを執拗に追うヴォーゼンに嘘の報告をし、ニッキーはポーンの逃走と調査に協力する。
舞台はアメリカへと移り、ついに明かされるボーンの正体と過去。
ついに巨悪と対面したボーン。
彼の銃は誰を撃つのか。
冒頭、前作の逃走シーンから始まる今作。
二作目「ボーン・スプレマシー」と一部の場面で前後し、複雑に絡まり合っていますが、ストーリー自体は両方とも理解しやすい作りとなっているのでご安心を。
敵味方とも能力の高いプロばかりが出てくるボーン・シリーズ三部作。
その中でも格闘最強の暗殺者が、ニッキーを追うデッシュ。
アディダスのようなジャージを着てベスパに乗る、オシャレでスタイルのいいアフリカ系の工作員です。
ボーンの裏をかいてダニエルズを爆殺し、道の狭い旧市街、逃げるニッキーを執拗に追う姿は恐怖しかありません。
緊張感バキバキのテーマソングも相まって、ボーンとの追跡劇はかなりの見応えです。
最強の優しき暗殺者ジェイソン・ボーンを生み出し、アクション映画の演出を根底から変えたこの歴史的三部作、存分にお楽しみください。
安定しておもしろいボーンシリーズ。 今回も緊張感の連続、最後までハ...
安定しておもしろいボーンシリーズ。
今回も緊張感の連続、最後までハラハラが止まらない。
迫力のあるアクション、ボーンの能力の高さに圧倒される。ラストもなかなか良かったです。
「無」から紡がれる再生の三作目。
○作品全体
記憶の断片を有して過去と対峙した『スプレマシー』。そのラストシーンに至るまでの時間をさらに補強し、ボーンとウェッブ、それぞれの存在とその行く末を示したのが『アルティメイタム』だった。
本作は2つの前作よりもさらに多くの記憶の断片によって、深く過去に触れていくのが特徴だ。水というモチーフを導火線としてウェッブからボーンへ、そしてボーンからウェッブへつながっていく演出が度々入る。
これは「トレッドストーン計画」の中で水槽に顔をつけ続ける描写が根本にあって、『アルティメイタム』ではモスクワの洗面所の水で過去を思い出すシーンが一例だろう。
そもそもボーンの世界に変化が起こる状況では水のモチーフが多くあった。『アイデンティティ』冒頭、海から浮上するボーンはまさしくボーンとしての誕生の場面だったし、『スプレマシー』の冒頭では海沿いの家から記憶の断片に触れ、二作目が動き出す。マリーを失ったのは川の中だったし、ボーンが『アルティメイタム』で最後に姿を消すのも川の中だ。
記憶がなく、安息の地をほとんどもたない不安定なボーンと水というモチーフのシンクロが、「トレッドストーン計画のトラウマ」という過去とも繋がる演出が巧い。
記憶がないという「無」の克服として自身のアイデンティティを三作に渡って徐々に拾い集め、ボーンでありウェッブである存在が浮かんでくる。終盤、トレッドストーン研究所でウェッブからボーンへ変化する経緯を知ったボーンが「もうジェイソン・ボーンではない」とつぶやく。無の象徴であったボーンとしての人格からボーンでありウェッブであるという人格への変化がそこにはあって、ボーンからボーンへ、別れを告げる「最後通牒」でもある。
ラストシーン、追っ手から逃れ水の中へ逃れる。水の中で動かず漂う姿はボーンとしての死を、再び動き出す姿にはボーンでありウェッブとしての再生を感じさせる。
ボーンは死んだわけではない、別の存在として生まれ変わった。一つの水の流れであった小川が別の川と合流して新たに名付けられるように。
〇カメラワーク
・アクションカットの手ブレ演出が極まってる。手ブレカットの意味として臨場感があるんだけど、そこが徹底してた。アクションシーンを俯瞰する画面はあえて作らず、短いカット割りで混乱と衝撃に重点を置いている感じ。手ブレ+ピンぼけからのフォーカスとかバリエーションも多い。アクションを見せるという意味では弱いのかもしれないけど、やっぱり緊張感がカッコいい演出だ。
・『アイデンティティ』のときにはカメラを向けるとボーンがいない、っていうカメラワークがたくさんあったけど、本作はむしろボーンが特定されていない状況からバレるっていうカメラワークが多い。すでにボーンが亡霊のような存在ではなくて、抹消されるべき存在として見られているからだろう。バイクに乗ったディッシュを追いかけるボーンがミラーに映るカットとか『アイデンティティ』のときには考えられなかった。
・過去作を意識させるカットがいくつかあった。髪を黒く染めるニッキーを覗くカットは『アイデンティティ』のマリーを想起させるし、カーチェイス後、ボーンがクラッシュしたパズを見逃すカットはスプレマシーのカーチェイスのラストと重なる。
〇その他
・ボーンが戦闘になるときに武器にするものが毎回面白い。今回は新聞、分厚い本、タオルだった。シチュエーションに応じて攻撃できる対応力を示すプロップとして優秀だなと思った。「鉛筆一本で人を殺す」キャラクターがいるけど、ボーンは「本一冊で人を殺す」キャラクターだ。
・敵役として印象的だったのはタンジールで戦ったディッシュ。ニッキーの偽連絡に騙されてしまうけど本部からの連絡で即座に状況を理解して、本来の標的とボーンの両方に攻撃を加える機転の利いた作戦が見事。
ニッキーの笑み
モスクワ→トリノと場面が移り次はパリ。あれ!あれ!もしかしたらダニエル・ブリュールさんではありませんか!そしていきなりジェイソン・ボーンと接触!なんとあのマリーのお兄さん役でした。律儀なジェイソンはインドでのことを伝えにきたのでした。ブリュールは多分これっきりかな、とおもったらやっぱりこれっきりでした。でも俄然ファイトが湧いてきました!
3部作最後のこの映画が一番アドレナリンがドパーンと出ました。冷静で素早く判断し相手に指令を送る、いつもいい人の顔のマット・デイモン頭が良くてすごかったです!スタントもカーアクションも今作が一番かっこよかったと思いました。ロンドン、マドリッド、モロッコ、そして最後はニューヨークの415 71❗️
前作の最後、素晴らしかったパメラ再登場で理知的に進めていきます。そして第1作からいるニッキー。彼女も素晴らしい!人を見る目があります。逃亡のために髪を金から黒に染めカットしてジェイソンを見る顔はマリーでした。記憶を失って苦しむジェイソンにとって唯一の美しく心が和む記憶はマリーと共に写っている1枚の写真。これだけは捨てなかった。
CIAは大丈夫なんでしょうかと思うほど、持っている情報網と人を使いたおしてガンガンと同僚を仲間を殺すマシーンになってしまってる!脳を変えられても拒んだデビッド・ウェブは偉いです。
「3日たっても死体はあがってません」のニュースを聞いたニッキーのアップ。ここがとても好きです。ニコッ💕
おまけ
鍛えられた無敵の人間兵器、先を読む研ぎ澄まされた感覚、相手に悟られない動き、的確な指示出し、カーアクション、建物の外壁・窓・階段よじ登り、全部ベルモンドが70年代からやってました❗️「ボーン」のプロトタイプは81年の「プロフェッショナル」だと思います。
ただのアクション映画ではないのです 本シリーズの本当のテーマとは何か? それが本作で分かります
アルティメイタムとは最後通牒の意味
ボーン最終章とか完結編とかくらいの意味合いでしょう
しかし本当の意味が隠されています
滅法面白い!
アクションも凄いが、そこにいたるサスペンスがとてつもなくうまい
今回は絶対前作を観てないと面白さが半分以上失われてしまうので必ず観て下さい
冒頭が前作の終盤シーンから始まります
ええ?なんで?となりますが、それが中盤の山場に繋がっていく為の前振りだったんだと分かり出すと、ワクワクしてそのシーンをいまかいまかと待ってしまう、この仕掛けが上手い、ニクい!
いよいよニューヨークにボーンが乗り込むとキター!となります
今作は冒頭でのモスクワ、トレノ、パリ
そしてロンドン、マドリッド、モロッコはタンジール
そして最終決戦はニューヨークと進みます
モロッコの街タンジールは、同じ北アフリカのカスパのような迷宮です
素晴らしい絵になるロケ地を選択しています
その複雑に建て込んだ建物の屋上を疾走して隣の建物のキッチンの窓に飛び移るシーンは目を見張るハイライトです
その街中でのスクーターとバイクのアクションシーンもまた圧巻です
これ実はミッションインポッシブル2への皮肉だと思います
「バイクアクションなら、こういう風に撮らないとね」という監督の声が聞こえる気がしました
前作でフューチャーされたパメラ・ランディが主人公かと思うくらい大活躍
ニューヨークのオフィスが豪華だったので出世したとばかり思っていたのですが、なんとまあラングレーの本部からの左遷先でありました
しかし決めてくれるんです
シビレました
そしてニッキーがまたも登場で出番も多く、これまた嬉しい!
しかも、ボーンとなにやら昔何か個人的にあったような意味ありげなシーンも
逃亡のため髪を切った姿は、なんとマリーに似ています
そして彼女の満面の笑顔でラストシーンになるのです
ボーンシリーズはこれにてお仕舞い
題名どおり完結です
本当?
これで終わったらもったいないでしょ!
これだけ面白ければ続けなきゃ!やらなけば!
続編との繋がりは天下一品のボーンシリーズですが、続編作りの苦しみがついに訪れたのです
CIA の暗殺者のように、どこまでも追ってくるのです
次回作の第4作はスピンオフもの
第5作に続いていきます
本シリーズのテーマとはなんであったのでしょうか?
第1作 ボーン・アイデンティティー 2002年
第2作 ボーン・スプレマシー 2004年
第3作 ボーン・アルティメイタム 2007年
この期間中何があったのか思い出して下さい
本シリーズ公開前の2001年に911が発生しています
同年10月には早くもアフガニスタンに米軍が派兵され、首謀者ビンラディンを捕らえようと対テロ戦争が始まっています
大きな軍事作戦はすぐかたがつきましたが、ビンラディンは捕まりません
あちこちでゲリラ戦がいつ果てるともなくダラダラと続きました
これが第1作公開の頃の状況です
そして2003年からはイラク戦争が始まっています
戦争はあっという間に米軍がバグダッドを占領してケリがつきました
しかし大量破壊兵器を隠匿している筈だとなり、この捜索は2004年まで続いたのですが結局何も出てこなかったのでした
これが第2作公開の頃です
2006年12月30日にはフセイン元イラク大統領が死刑に処されました
そして第3作の本作が公開された2007年になります
この年には米軍占領下のイラクはタリバンの自爆テロなどが頻繁におき、米軍が増派される事態にまでなっていました
結局ビンラディンへの報復は、2011年の米軍特殊部隊による暗殺作戦でようやく決着したのです
何が言いたいのかって?
この頃、米国は911で頭に血が上って、報復のためには手段を問わないようになっていたと言うことです
報復に楯突く国があるなら、「爆撃して石器時代に戻してやる」とマジで恫喝したほどです
法律なんか後回しだ、テロ対策なら盗聴は当たり前、テロリストなんか拉致しても拷問しても構いはしない、どんどん暗殺してしまえ!
正に「ブラックブライアー作戦」が現実であるような様相だったのです
そういう時代であったということです
つまりボーンシリーズは、こんな事で良いのか?
それを問うシリーズであったのです
これが本シリーズの本当のテーマであったのです
平等、自由、公正
米国の理想、あるべき姿から逸脱しているのではないのか?
こんなことをいつまでも続けていていいのか?
正気に帰れ
米国のアイデンティティとは何であったのかを思い出せ
ボーンとは、小川を意味するありふれた名前
しかし背骨のボーンと発音が似ています
米国の背骨のアイデンティティ
それを思いだせ!
本シリーズはそれがテーマでもあったのです
ボーンがすまないと謝るシーンがあります
パメラもお詫びをせねばと言います
それが本シリーズが最終的に伝えたいメッセージであったのです
それがアルティメイタムという本当の意味です
ただのアクション映画ではないのです
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