劇場公開日 2007年11月10日

「今回は指紋に気遣ってなかったボーンだったけど、金庫で巧く利用してたような」ボーン・アルティメイタム kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

採点する

採点する

採点するにはログインが必要です。

新規会員登録

4.0今回は指紋に気遣ってなかったボーンだったけど、金庫で巧く利用してたような

kossyさん
2018年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 前作、前々作を復習するためにDVDを衝動買いしてしまいましたが、なんとテレビで放映されていました・・・。記憶を失ったCIA諜報員ジェイソン・ボーン。『ボーン・アイデンティティ』では自分が3000万ドルかけて鍛えられた殺人兵器であることを知り、“トレッドストーン”とは何なのかを探る。『ボーン・スプレマシー』では恋人を殺され復讐に燃えるボーン。しかも元CIA局員による陰謀に巻き込まれていくうち、自分の殺した男の娘に謝りにいくことを思い立った・・・

 指紋には気を遣い、状況に応じて何でも利用する。狙われていると悟ったら、常に相手の先を行く気転の利く男。3作目となる今作でも、マリー(フランカ・ポテンテ)に訓練したように、新聞記者ロスに携帯によって細かな指示を与えるところが前半の見所。中途半端な銃撃戦よりもスリリングな展開なのです。激しいカーチェイスよりもよっぽどいいや、などと思っていたら、やはりカーチェイスはありました。

 モロッコでのバイクによる暗殺者追跡。マット・デイモンが『大脱走』のマックイーンのように感じられるほど凄い(本人かどうかはわからないけど)。アメリカに戻ってからもカーチェイス。分離帯の壁に車体を傾けたまま乗り上げてそのまま滑っていくところなんて、『ダイハード4.0』でも使われてたけど、今年の流行なのかもしれませんね。ハンディカメラを中心としたテンポのよい映像はよかったし、監督続投となったポール・グリーングラスの観客の直観力に訴えるアクションの編集は前作よりも見やすくなっていました(目が痛くならなかったので)。

 前2作はどうしてもイマイチだった気がするのですが、今作は気に入りました。“トレッドストーン”からバージョンアップした“ブラックブライヤー”とか意味不明の作戦も、どうやら米市民を守るというよりは、国内の人間を暗殺することのようだったし、CIAの暗部をしっかりと描いていた。アメリカを守るためという大義名分ではあっても、一部の権力者や企業の利権のために邪魔な要素を排除するだけのCIA。同じマット・デイモン主演ということで、『グッド・シェパード』でも感じた裏切りや内部分裂のあるCIA。とにかく末端スパイの悲哀という点では共通項がありました。

 ジョーン・アレンやデヴィッド・ストラザーンを惜しげもなく起用したうえに、渋い声が魅力的だったアルバート・フィニーまでキャスティングしたりして演技面でもかなり引き締まったものになっていました。そして、ラストのジュリア・スタイルズの笑顔が最高でした。3作通して出演する中、脇役ばかりで可愛そうだと思っていたので、今回の彼女には大満足。まだ遺体が見つかっていません・・・にやっ。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
kossy
「ボーン・アルティメイタム」のレビューを書く 「ボーン・アルティメイタム」のレビュー一覧へ(全94件)
「ボーン・アルティメイタム」の作品トップへ