ボーン・アルティメイタムのレビュー・感想・評価
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ニッキーの笑み
モスクワ→トリノと場面が移り次はパリ。あれ!あれ!もしかしたらダニエル・ブリュールさんではありませんか!そしていきなりジェイソン・ボーンと接触!なんとあのマリーのお兄さん役でした。律儀なジェイソンはインドでのことを伝えにきたのでした。ブリュールは多分これっきりかな、とおもったらやっぱりこれっきりでした。でも俄然ファイトが湧いてきました!
3部作最後のこの映画が一番アドレナリンがドパーンと出ました。冷静で素早く判断し相手に指令を送る、いつもいい人の顔のマット・デイモン頭が良くてすごかったです!スタントもカーアクションも今作が一番かっこよかったと思いました。ロンドン、マドリッド、モロッコ、そして最後はニューヨークの415 71❗️
前作の最後、素晴らしかったパメラ再登場で理知的に進めていきます。そして第1作からいるニッキー。彼女も素晴らしい!人を見る目があります。逃亡のために髪を金から黒に染めカットしてジェイソンを見る顔はマリーでした。記憶を失って苦しむジェイソンにとって唯一の美しく心が和む記憶はマリーと共に写っている1枚の写真。これだけは捨てなかった。
CIAは大丈夫なんでしょうかと思うほど、持っている情報網と人を使いたおしてガンガンと同僚を仲間を殺すマシーンになってしまってる!脳を変えられても拒んだデビッド・ウェブは偉いです。
「3日たっても死体はあがってません」のニュースを聞いたニッキーのアップ。ここがとても好きです。ニコッ💕
おまけ
鍛えられた無敵の人間兵器、先を読む研ぎ澄まされた感覚、相手に悟られない動き、的確な指示出し、カーアクション、建物の外壁・窓・階段よじ登り、全部ベルモンドが70年代からやってました❗️「ボーン」のプロトタイプは81年の「プロフェッショナル」だと思います。
ただのアクション映画ではないのです 本シリーズの本当のテーマとは何か? それが本作で分かります
アルティメイタムとは最後通牒の意味
ボーン最終章とか完結編とかくらいの意味合いでしょう
しかし本当の意味が隠されています
滅法面白い!
アクションも凄いが、そこにいたるサスペンスがとてつもなくうまい
今回は絶対前作を観てないと面白さが半分以上失われてしまうので必ず観て下さい
冒頭が前作の終盤シーンから始まります
ええ?なんで?となりますが、それが中盤の山場に繋がっていく為の前振りだったんだと分かり出すと、ワクワクしてそのシーンをいまかいまかと待ってしまう、この仕掛けが上手い、ニクい!
いよいよニューヨークにボーンが乗り込むとキター!となります
今作は冒頭でのモスクワ、トレノ、パリ
そしてロンドン、マドリッド、モロッコはタンジール
そして最終決戦はニューヨークと進みます
モロッコの街タンジールは、同じ北アフリカのカスパのような迷宮です
素晴らしい絵になるロケ地を選択しています
その複雑に建て込んだ建物の屋上を疾走して隣の建物のキッチンの窓に飛び移るシーンは目を見張るハイライトです
その街中でのスクーターとバイクのアクションシーンもまた圧巻です
これ実はミッションインポッシブル2への皮肉だと思います
「バイクアクションなら、こういう風に撮らないとね」という監督の声が聞こえる気がしました
前作でフューチャーされたパメラ・ランディが主人公かと思うくらい大活躍
ニューヨークのオフィスが豪華だったので出世したとばかり思っていたのですが、なんとまあラングレーの本部からの左遷先でありました
しかし決めてくれるんです
シビレました
そしてニッキーがまたも登場で出番も多く、これまた嬉しい!
しかも、ボーンとなにやら昔何か個人的にあったような意味ありげなシーンも
逃亡のため髪を切った姿は、なんとマリーに似ています
そして彼女の満面の笑顔でラストシーンになるのです
ボーンシリーズはこれにてお仕舞い
題名どおり完結です
本当?
これで終わったらもったいないでしょ!
これだけ面白ければ続けなきゃ!やらなけば!
続編との繋がりは天下一品のボーンシリーズですが、続編作りの苦しみがついに訪れたのです
CIA の暗殺者のように、どこまでも追ってくるのです
次回作の第4作はスピンオフもの
第5作に続いていきます
本シリーズのテーマとはなんであったのでしょうか?
第1作 ボーン・アイデンティティー 2002年
第2作 ボーン・スプレマシー 2004年
第3作 ボーン・アルティメイタム 2007年
この期間中何があったのか思い出して下さい
本シリーズ公開前の2001年に911が発生しています
同年10月には早くもアフガニスタンに米軍が派兵され、首謀者ビンラディンを捕らえようと対テロ戦争が始まっています
大きな軍事作戦はすぐかたがつきましたが、ビンラディンは捕まりません
あちこちでゲリラ戦がいつ果てるともなくダラダラと続きました
これが第1作公開の頃の状況です
そして2003年からはイラク戦争が始まっています
戦争はあっという間に米軍がバグダッドを占領してケリがつきました
しかし大量破壊兵器を隠匿している筈だとなり、この捜索は2004年まで続いたのですが結局何も出てこなかったのでした
これが第2作公開の頃です
2006年12月30日にはフセイン元イラク大統領が死刑に処されました
そして第3作の本作が公開された2007年になります
この年には米軍占領下のイラクはタリバンの自爆テロなどが頻繁におき、米軍が増派される事態にまでなっていました
結局ビンラディンへの報復は、2011年の米軍特殊部隊による暗殺作戦でようやく決着したのです
何が言いたいのかって?
この頃、米国は911で頭に血が上って、報復のためには手段を問わないようになっていたと言うことです
報復に楯突く国があるなら、「爆撃して石器時代に戻してやる」とマジで恫喝したほどです
法律なんか後回しだ、テロ対策なら盗聴は当たり前、テロリストなんか拉致しても拷問しても構いはしない、どんどん暗殺してしまえ!
正に「ブラックブライアー作戦」が現実であるような様相だったのです
そういう時代であったということです
つまりボーンシリーズは、こんな事で良いのか?
それを問うシリーズであったのです
これが本シリーズの本当のテーマであったのです
平等、自由、公正
米国の理想、あるべき姿から逸脱しているのではないのか?
こんなことをいつまでも続けていていいのか?
正気に帰れ
米国のアイデンティティとは何であったのかを思い出せ
ボーンとは、小川を意味するありふれた名前
しかし背骨のボーンと発音が似ています
米国の背骨のアイデンティティ
それを思いだせ!
本シリーズはそれがテーマでもあったのです
ボーンがすまないと謝るシーンがあります
パメラもお詫びをせねばと言います
それが本シリーズが最終的に伝えたいメッセージであったのです
それがアルティメイタムという本当の意味です
ただのアクション映画ではないのです
時間軸に唸った!
前作ラストで本名知ったので、その後の話かと。
しかしいつまで追われてるんだジェイソンボーン!
なーんて観てたら、中盤で前作のラストにつながるという!
なに凝った作りしてんのさー!
気が付かなかったの自分だけかも知れんけど‥
「ボーンアイデンティティ」でチョイ役だったニッキーが、まさかの3部作皆勤賞なのも嬉しい限り。
それにしてもどんな訓練受ければ、あれだけの体技、操縦、IT、言語、何でも熟せる人間が出来上がるの⁉︎
自分が観たフィクションの中で、デューク東郷の次に優れた殺し屋(諜報員含む)だぞ、ジェイソンボーン!
それは兎も角、
非道な人格操作の末に作り上げられた殺人マシーン「ジェイソンボーン」のアイデンティティ探しの旅はまだまだ楽しめそうです。
ボーンを楽しむ映画
そろそろ「飽き」を感じます。
自らの出自を探す闘いを続けるボーンを描く物語。
ボーンシリーズ第三弾です。
アクションは流石の迫力。テンポの速さ、手カメラの臨場感、シリアスな展開は第2弾を踏襲して見事なものでした。単体のアクション映画として十分に楽しめるものでした。
ただ、正直「飽き」を感じたのも事実です。
自らの出自や謎、黒幕を巡る争いも、3作も見せられた正直見分けがつきません。今、レビューを書いていても、第2弾と混同しながら書いている感じです。
最初から伏線をしっかりと張っているのなら分かりますが、強引に上乗せした新しい謎や黒幕を提示されてる印象が強く、興ざめすら感じてしまいます。
思い切って、別の闘いに挑ませた方が良かったかもしれませんね。例えば、パメラを助ける為の闘いを繰り広げるとか。その中で黒幕の話等が出てくれば、シリーズの流れも踏襲出来たように思います。
ただ、原作はあるようですから、それは難しかったのかもしれませんが。
ハラハラドキドキで、
隙のない脚本
逃走、指示、追跡、格闘、チェイス。
ボーンシリーズ3作目。どこを切り取っても素晴らしいの一言。見所があり過ぎて詰め込み感はあるが、ストーリーはより深く。黒幕も、ボーンの過去も明らかになっていく。
逃げる、逃がす、追いかける、戦う、ボーンの洞察力と判断力、実行力は驚嘆。CIAを手玉に取るやり取り、一瞬で出し抜く様はとにかく気持ち良く。
孤独の中にまさかの協力者が居たり、小さな希望と今後の展開にワクワクさせられる。国家機密の極秘作戦であるトレッドストーン作戦、新たなブラックブライアー作戦と、謎は深まる。3部作ラストを飾り、今後をも匂わせるラスト。
娯楽だけでなく作品としても納得させられる、アクション・サスペンス映画の最高峰。是非、3作品立て続けに観て欲しい。
【愛国心を”暴走した一部の国家権力”に利用された哀しき男の物語。最終章。】
<ボーンシリーズの魅力の幾つか>
・暴走した一部の国家権力を握った人間たちの、愚かさ、醜さが見事に表現されている所
・息をも尽かせぬ、街中でのカーチェイス&アクション。 及びその撮影方法。
明らかに今シリーズから影響を受けたと思われる”ボーン前” ”ボーン後”作が、如何に多くなったことか。
分かり易い所では、アクションの臨場感を際立たせるために、カメラを揺らしながらのチェイスシーンの撮影が、多くなった事。そして、高速カッティングが、多くなった事である。
ポール・グリーングラス監督は元々社会、政治問題を扱った映画で名を挙げた人であるから、暴動シーンの撮影指示などはお手のモノなのだろうと、勝手に推察。
今作の冒頭の駅の大群衆の中や、モロッコのタンジールでのチェイス&アクションなどの見応えあるシーンがそれを物語っている。
・ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)が、自らと同様に哀しき暗殺者になってしまった者達との闘いの果て、相手が瀕死の場合には”憐れむような眼差しで”止めを刺さない所。
・自らの失われた記憶(アイデンティティ)を探し求めるリアルな人物造形。又、ジェイソン・ボーンが多くを語らない所。(表情、眼で語る。)
・各作品とも、破綻なき物語構成がきっちりテンポ良く、2時間以内で収められている所。無駄がないのである。
今作では、”トレッド・ストーン作戦”をアップグレードさせた国を守るための”ブラックブライアー作戦”に関するCIA内部からの情報漏洩から物語は始まる。
<沁みたシーン>
・ニッキー・パーソンズ(ジュリア・スタイル)との再会。そして、今やジェイソン・ボーンの立ち位置を役割上、理解した彼女が取った行動。
そのため、彼女が髪をショートヘアにするシーン。(あ、これ第1作でボーンと一緒に逃げる決意をしたマリーと同じじゃない・・)
・過去の記憶がかなり戻ったジェイソン・ボーンが呟く言葉。
”自分のしたことを謝りたい・・。何て人間だ・・。”
・ラスト、銃撃を避け、ビルの十階からイースト・リバーに飛び込んだジェイソン・ボーンが水中を漂ったあと、暫くして、静かに泳ぎ出すシーン。ニュースで、”ジェイソン・ボーンが川に飛び込んだ後、三日間、遺体が上がらない・・”というニュースを聞いたニッキー・パーソンズが静に微笑むシーン。
<この破綻がほぼなきシリーズがその後、映画界に与えた影響が大なのは、多くの人が知る所。(上記に記載した通り、撮影方法も含む。)
クライム&アクションムービーに”革命”を起こしたと言っても過言ではない、作品群である。>
<2007年11月 劇場にて鑑賞>
<その後、様々な媒体で複数回鑑賞>
スピーディなのが好きな御仁におすすめ
3部作完結作。前作スプレマシーのすぐ続き。というか少し内包している。こういう作りの続編はあまり見たことがないね。
アカデミー賞の編集賞と音響賞・音響編集賞を獲ってるだけあって他に類を見ないアクションシーンのカット割りが凄すぎる。何をしているかギリギリ判断できるくらいの短いショットをギュギュっと繋いで凄まじいドライブ感を生んでいる。そこにまた独自な音が乗ってくるのよ。オリジナリティという面でも素晴らしい。
プロットは完結編だけあってややシンプルだけど欧州や北アフリカなどロケ地もふんだんにあってスパイ映画の王道。
展開もアクションもスピーディでたるみがまるで無い。疲れるので体力ないとき観るのは大変、というところが欠点かなw
相変わらずの完成度の高さでした。
これぞボーンシリーズ!
ボーン・アイデンティティと同じくらいおもしろかった!
格闘シーン、カーチェイスシーンの興奮感、追跡シーンの緊迫感、これぞボーンシリーズという感じ!
冒頭からジェイソンがCIAの包囲網を翻弄する展開から○。ジェイソン、ニッキー、デッシュの三つ巴の追跡の場面も、静と動が交互に展開されてかなり見ごたえあった。
個人的には、シリーズ皆勤のニッキーがついにヒロイン的ポジションに来たのが嬉しかった。正直、ずっとマリーよりお気に入ってたので 笑 ノアのワルモノっぷりもなかなか。あのおかげで、100%ボーンさんを応援できたし、いい演技でした。
スプレマシーの最後のシーンはあんなに緊迫したシーンで、言ってたなんて。若干後付け感はいなめないけど 笑
いやはやさすがに面白い。今回は最初からずっと緊迫の場面、息つく暇を...
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