Love Letterのレビュー・感想・評価
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切なくも、端々笑える
切ない映画かと思ったら、端々笑えて楽しく見れました。答案用紙を自転車の明かりで照らして見るところは面白かったです。
過去と現在の物語がそれぞれ交差して、中山美穂さんの演じ分けも上手く物語の中に引き込まれました。
図書館のカードの名前は本当は誰の名前だったのか。「失われた過去を求めて」のカード裏のメッセージが心に響きました。
追悼 中山ミポリン とてもオシャレな作品だった。神戸、小樽、そして...
同い年の中山美穂を偲んで
中山美穂が2役を演じて話題となったた岩井俊二の劇場用長編映画の1作目。
数々の国内映画賞を授賞し、日本以外でも世界中で人気があって、中でも韓国で大ヒット。日本の大衆文化の開放措置があった1999年に公開され、日本映画としては初めて観客動員数140万人を記録。韓国で冬になると見たい映画の上位、雪が降ると思い出す映画の上位に選ばれるなど、韓国人に愛されている映画となり2024年の日本・台湾合作『青春18×2 君へと続く道』にも登場する。
藤井道人監督は岩井俊二監督をリスペクトしてるに違いない。(と思う)
最後のほうに主人公が山に向かって思いを伝える雪のシーンがあるが、監督は中山美穂に台詞はすべて任せたらしい。
この映画のストーリーは「探偵!ナイトスクープ」(1993年8月13日放送)「手紙をくれた少女」というエピソードに着想を得たものと聞いたが、本当だろうか。
いつかまた
公開当時、映画館で鑑賞。
春に見た「青春18×2 君へと続く道」でも触れられたので、再鑑賞したいなと思ってはいたのですが・・・中山美穂さんの訃報がショックすぎて。。本日追悼の意も込め、配信で見ました。
ミポリン…学年は違うが同い年なので余計にショックでした。悲しいです。
29年前の作品。
覚えていたのは、何故かトヨエツの「博子ちゃん」ていう声と、神戸のガラス工房内。
高台というか小山から見下ろす小樽の樹の家と、中学の図書室での2人。
最後の叫ぶシーン「お元気ですかー」
イケメン少年だったカッシーの登場シーンは記憶していたより少なかった。
おじいちゃん役のクマさんこと篠原勝之さんが懐かしい。お元気だろうか。
あの当時この作品を見た時点でも過去を振り返っていたわけですが、今見ると更にノスタルジックに感じました。
まだ携帯電話も一般的でない平成初期。
不思議な手紙のやり取りが、返信の速いメールに比べて温かに感じました。同姓同名の2人がいたら、実際は同じクラスにしないだろうけど、これはこういうお話。
思春期の淡い恋心、亡くなった愛する人、縁をつないだラブレター。
切なく美しい映画です。
中山美穂さんのご冥福をお祈りします。
泣かせるシナリオとあり得ない状況を違和感少なく観せる演出
主人公を演じた中山さんの訃報に接し、20年ぶり位でDVDを再見しました。
設定以外は結構忘れていたので初見に近い感じで見終わりました。
長年観なかったのは後半に入り主人公の中学時代の子供達の演技が経験が浅い分、話に入り込めず不満があったからです。今回は、経験が浅い割には頑張ってる思うようになったのは私が歳をとったからでしょう。それなら中山さんの演技はどうかと問われるかもしれませんが、この方は画面に映っているだけで良い方なので問題ありません。
泣かせるシナリオです。一人の主人公は他界した婚約者・藤井樹への想いと葛藤の繰り返しの後に区切りをつける事になる。それでも気持ちの整理はできないでしょう。もう一人の主人公は中学時代の同級生・藤井樹に彼が他界の後、現代になって彼に恋をして終わる。
誰も悪意がないのに、藤井樹の他界の結果、多くの登場人物が傷ついていく。いじの悪いシナリオです。
お話を進めるための、あり得ない設定や伏線に違和感が少ない良い演出です。
誰も救われないけど、お話にやられてしまう2時間弱です。
純粋な2人のラブストーリー
タイトルなし
范文雀、懐かしい。
中山美穂が見たくて。
この映画見てなかったのを知らなかった。
中山が本当に純粋で美しく、岩井のマドンナだったことがわかる。透明感が素晴らしい。ファーストシーンから引き込まれる。
中山美穂は、中年になってからしか見てなかったので、演技は下手だし、主体になりきれず、人の視線に受動的で、その視線を気にしすぎてるナルシシックというか、開かれない感じが好きではなく、恋愛映画をいくつか見たのに、心惹かれなかった。でも、この映画はとてもいい。まだ天真爛漫な少女の感じが。
トヨエツが相手というのもあるか。
岩井に出会うのでなくて、もっと力強い監督と出会ってたら違ってたのではないか。
岩井は結局、女優をフェティッシュのもとに閉じ込めてしまう。
2人の女性の描き分けも演じ分けも見事だ。特に小樽の樹の自由さがとても素敵なのに。
甘酸っぱい青春のテイスト。
冒頭から引き込まれる 文芸作品的イメージだけどしっかりエンタメ作品になっている
もっと早く見ればよかった
エキストラに参加するほど岩井俊二作品のファンなのにこの作品は観ていなかった。観るきっかけが訃報であったことが悲しくはあるが、この機会で観なければ一生観ないかもしれないと思い観た。本当に観てよかった。
空を見上げる中山美穂が印象的な作品。作中に何度かそういったシーンがある。
全体に淡い感覚がじわじわと染みていく独特の岩井ワールドに浸れる。
錯覚を覚えるような感覚は、一人二役のせいだろう。キリエのうたでも感じたが、岩井俊二はこの作品での成功体験とファンサービスで再度使ったのかな。
もう一つ、ラストレターでは中山美穂と豊川悦司が夫婦役だったり、元ネタになるシーンが多く含まれているその作品、やはりもっと早く見るべき作品だったな。
死者に向けて呼びかける中山美穂の「お元気ですか。私は元気です。」のセリフが突き刺さります。
喪失。
前から気にはなっていたが、鑑賞することなく時は流れ。
中山美穂さんの訃報に触れ、鑑賞した次第。
私が人生で初めて目にした芸能人、美穂さんだったな。
亡くなった婚約者の3回忌からスタートする本作。最初一人二役と知らずやや混乱したが、把握してからはグイグイと引き込まれていった。
まだ個人情報保護がゆるゆるで、卒アルに住所が全て載っかっている。2024年の今では絶滅したに近いシチュエーション。卒アルの、亡くなった婚約者の旧住所地に手紙を書いたところ、同姓同名の同級生から返事が来て。
公開された1995年はまだ携帯電話もE-mailも普及していなかった。手紙でやりとりするって、その緩やかさが心地良くもある。相手を思って筆をとるって、21世紀の今、なかなかない。
見知らぬ者同士、偶然が重なり、亡き婚約者のことを少しずつ共有していく。
デジタルの画面でやりとりすることで得られたものと、失ったものと。文字の美しさや、書き出す言葉への想い、相手を待つということ。公開当時では感じることが無かったであろうことにも、今は思い至る。
一人二役であったことの意味、学生時代の淡い想い出、大切な人を失うということ。人は皆、どこかで何かを失って。人生とは、ある意味喪失の連続なのかもしれない。喪失から再生できるのかな、と思って鑑賞していたけど、本当は再生なんかすることなくて。喪失を抱えて、それでも人生は続く。そうなのかな。
クライマックス、図書カードのくだり。不器用過ぎて胸が苦しくなる。そして、実写版「君の膵臓をたべたい」が本作のオマージュで成り立っていたことを今さら知った。
人生で通り過ぎてきた幾多の切なさを胸に、今日もまた生きよう。
「お元気ですか」
【4/4追記】
4Kリマスター版を見に行きました。下記のヨコハマ映画祭表彰式時のフィルム上映を見ましたが、映画館でキチンと見るのは、今回初めて。展開はもちろん、多くのセリフも覚えるくらいに見ていても、「お山」に向かって叫ぶシーンと、貸出カードの裏を見る時には、鳥肌が立ちましたね。最後に中山さんへの追悼文が出ましたね。
もう30年も経つ映画なので、卒業アルバムがクラス毎の集合写真だったり、巻末に住所録があったり、運転免許証をコピーして気軽に他人に送付したり、ワープロ専用機があったり、日本エアシステムの飛行機が飛んだり、今時でないことが多いですけど、そういう青春時代を送った世代としては、当時の想い出と共に、このストーリーは胸にしみます。若い人にも、違和感なく理解してもらえるといいですけど。
中山美穂さんの訃報を聞いて、一番に思い出したのは、この映画。何度見たことか。フィルム上映はもちろん、レーザーディスクも、音がずれていた最初のDVDも、音ずれが修正されたDVDも、中国版のDVDも、サントラCDがセットになっていた韓国版のDVDも、その後発売になったブルーレイも持っています。
ヨコハマ映画祭でこの映画が受賞し、その授賞式でトヨエツさんと一緒に登壇したのを見た後に上映され、家に帰ってからまたレーザーディスクで見直したぐらい。
渡辺博子の方は、モヤモヤしていたことが明確になり、秋葉と新しい関係に進めますが、藤井樹(女)の方は、藤井樹(男)の自分への気持ちが分かってしまったけど、もう藤井樹(男)はいないという、切ない話。
少し気分が落ち着いたら、再度見て見ようと思います。
現在バイプレーヤーとして活躍している俳優さんが、随所に出てきます。
藤井(女)家のロケをした家は、火事になってしまったそうですね。
図書貸出カードが懐かしい
「スワロウテイル」から岩井俊二もお気に入りの映画人の一人であるが、この映画は公開時に見逃していた作品。
前半、死んだ恋人宛に書いた手紙に対して返事が来るという、ややミステリー風、ファンタジー風に始まり、実は同姓同名だという話に進んでいく展開は斬新で気に入っている。
全体的に雪を中心とした映像(色彩をソフトにしている)、カメラワーク(固定せず手持ちが中心)とピアノやストリングスを主にした音楽は、いかにも岩井俊二ワールドといった感じで、気持ちが良い。
図書貸出カードという小道具が実によい演出効果を上げている。今は個人情報の観点から、ほとんどの学校では氏名の記入はなくなっているようであるが。他にもモチーフとなる舞台の設定、小道具が絶妙によい。そもそも舞台となっているのが中学校、自転車置き場、図書室等、もちろん手紙も。
范文雀、鈴木蘭々が懐かしい。
なお、手紙関連で思い出したが、中井貴一主演の「ラブ・レター(1998) 」もお勧めです。
ふたりの樹
感想
愛している人の死から2年。
言葉が聞きたい。だから手紙を書いた。
返事が返って来ないと知りながら。
些細な思い込みから手紙の返事が返ってくる。
そこから知る大切な人の知られざる過去。
忘れていた過ぎ去りし思い出の日々。
人間の死生観。
死んだ人の事は残された人の記憶に残り続ける。
今を良く生きる事は、今はもういなくなってしまった愛する人の分まて生きていく事。
自分だけの、人に言えない秘密の思い出。
人の本当の想いはその時々の感情に覆われ複雑になり、素直に表現することが出来ない。
特に大好き人の思い出は。
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脚本と演出・描写が詳細に創り込まれており、いつ観ても素晴らしい。また劇中の音楽が良い。
若き日のふたりの藤井樹を演じた酒井美紀さんと柏原崇さんの初々しい表情と自然な演技、カット割の効いている正面から人を捉えた描写。中学校のクラスメイトの皆さんの表情を含めた各場面がドキュメントフィルムのようにありのまま捉えられており、特に樹が転校する日に樹の家に図書室で借りたマルセル・プルーストの失われた時を求めてを返して置いて欲しいと頼みにくる場面は大好きな場面であり、素晴らしい描写でこの映画の価値を高めている部分であると感じる。
及川役の鈴木蘭々さんは違った意味で記憶に残る演技であった。
豊川さんの演技は秀逸。中山さんの演技も自然で安定していた。
この映画を観ると30年前のあの頃の自分に戻れる。気がする。
今となってはとても懐かしい。
⭐️4.5
2024.12.6
中山美穂さんの急逝の報に接し心からご冥福をお祈り申し上げます。素晴らしい作品と音楽で楽しませていただきありがとうございました。
蜜柑の汁で炙り出したような初恋
「青春18×2」の2人が並んで観た映画は、
岩井俊二監督の「Love Letter」でした。
ずっと以前に観てますが、
感動したことと、
中山美穂と豊川悦司が出ていて、
豊川悦司がガラス吹きをしてたこと、
そして小樽の雪景色、
これだけしか覚えていませんでした。
名作の誉れ高いだけのことはありました。
2年前、婚約者を山でなくした中山美穂。
3回忌の法要で恋人・藤井樹(いつき)の中学の卒業アルバムを
見せられます。
咄嗟に住所を腕にメモ。
そこは小樽市色丹でした。
恋人を忘れられない博子は、小樽の住所に手紙を書き投函します。
すると藤井樹の名前の差出人から返事が来たのです。
博子は一瞬、樹から本当に返事が来たような変な嬉しさを
覚えます。
文通は続いて、秋庭(豊川悦司)が悪戯して、
「あんたは誰だ?」と書くと、同じクラスの女生徒・同姓同名の
藤井樹からだったのです。
この映画には悪意のないトリックが幾つか隠されています。
小樽に住む女の子の藤井樹の役は中山美穂です。
二役なんですよ。
そして博子は心の隙間を埋めるように、樹(中山美穂)に
樹(柏原崇)の思い出を書くように頼むのです。
★同姓同名で嫌な思いをたくさんしたこと。
★同じ図書委員をしたのに、一向に手伝わない彼のこと。
★交通事故で複雑骨折したのに、地区大会に出たこと。
★極め付けは、珍しい誰も借りていない本の図書カードに、
藤井樹の名前が最初に記される事、
彼はそこに喜びを感じていたのです。
(これは伏線でラストの落ちに繋がります)
小樽の女の子・樹は、同姓同名の彼の思いに、
それまでまったく気づいてませんでした。
博子が思い出を掘り起こしたことで、恋人の初恋を
炙り出してしまう。
本当に素敵なフェイントのあるラブストーリーです。
死んだ(遺体は山の中)恋人の過去、
同姓同名の同級生の女の子。
ラストの死者からのメッセージ。
是非ご覧になって、お確かめ下さい。
二重(ふたえ)に撚(よ)られたらせん構図が生み出すしっとりとした情感の一本
<映画のことば>
渡辺博子さん。
あなたは、あいつのどこが良かったの?
亡くなって三回忌を迎える婚約者に踏ん切りをつけ、想い出としてだけ抱いて前に進もうという気持ちだったのかも知れません。
卒業アルバムから拾った、今はもう国道敷になっているという樹(いつき)君の住所に宛てて、博子が亡き婚約者にラブレターを送ったというのは。
それが、たまたま同姓同名で同性の樹(いつき)さんに受け取られたというあたりから、「岩井ワールド炸裂」とでもいうべき次第と相成ります。
踏ん切りをつけようとしたはずのラブレターだったのに、同じ世代を生きている樹さんによって、却(かえ)って亡き樹君への想いが募ってしまったといえる、ある意味では皮肉な構図なのですけれども。
そして、本作では「おまけ」として、クラスメイト時代の樹さんと樹君との仄(ほの)かな関係性も、本作の「二重(ふたえ)のらせん構造」として仕込まれていたのだろうとも思います。
ちょうど、遺伝情報(記憶)を伝えるDNAが、独特の二重のらせん構造を持っているように。
(たとえば、図書カードの裏面に、密(ひそ)かな細工をしても気づかれないよう、誰も借りないような本ばかりを借りて、最後の最後に、その本の返却をさりげなく樹さんに頼むような小細工だとか。)
そういうフアンタジーの効果も冴えて、観終わって、しっとりとした、それでいて溢れるようなたっぷりの情感の残る一本として、これも「岩井監督らしい」佳作であったと思います。
評論子は。
(追記)
作中では、本の返却を自宅で服喪中の樹さんに頼んだ時の樹君の表情が、評論子には、忘れられません。
図書カードの細工に樹さんが気づいてくれるか、くれないか、その期待と不安。
そのなんとも言えないような不安定な気持ちが、樹さんに対する「取って付けた」ような樹君の悔やみの言葉になり、その不安定な語調を感じ取った樹さんも、つい吹き出してしまう…。
その情感も、評論子には素敵な一本でもありました。
(追記)
作品の本筋とは何の関係もないことで恐縮ではありますけれども。
飛んでいる飛行機が、日本エアシステムの機体だったり、(博子の文通相手の)樹さんが使っていたのが、パソコンではなく、明らかにワープロ専用機だったり(シャープ製の書院?東芝製のルポ?)、往時を知る者としては、懐かしくもありました。
(JAS・日本エアシステムが日本航空に身売りをしたのは、後のことです。TDA・東亜国内航空の機体でなかっただけでも、まだ「新しい」ともいえるでしょうか。)
往時の樹君が走っていたグラウンドの写真を撮ってもらうにしても、動画で撮影してメールで送ってもらうのではなく、ポラロイドカメラを送り付けて頼むあたりも、その意味では、なかなか「味わい」がありました。
(追記)
「救急車の到着までに1時間」…冬場の北海道の地方都市なら、当時としては、あり得なくもないだろうと思います。
そして、状況としても、正に今、降りしきる雪の中で、何とかして道路を啓開して交通を確保しようと道路管理者(国道であれば北海道開発局?北海道道であれば北海道庁の小樽建設管理部?)が除雪車両を投入して必死の除排雪作業の真っ最中―。
そんな状況では、無理もないことでしょう。
いかに救急車とはいえ、悪路を走るにしては、ふつうのワンボックス車に過ぎないわけですから。
(ましてや、小樽は「坂の街」)
これも、小樽の色彩がたっぷりのエピソードでもあったと思います。
評論子は。
過去と現在進行形のラブストーリー
感動の名作。
博子(中山美穂)と小樽に住む樹(中山美穂)の手紙のやり取りがミステリアスで面白い。
この作品からインスパイアされたと言われる有名な手紙のやり取りのラブストーリーの『イルマーレ』(2000年・韓国映画)との大きな違いはSFではないところ。
意味のある一人二役で良かった。
視聴中、一瞬どっちの中山美穂さんか迷う。
豊川悦司さんが傍におるほうが関西やろ、ほんで雪景色のほうは北海道の小樽だべ。
回想シーンの樹(酒井美紀)も中山美穂さんが演じても良かったかもしれない...って、そしたらもっとややこしくなるやん、ますますわかんねぐなるべさ。
郵便配達員が「ハンコください」というセリフが好き。今はあまり聞かなくなったので昭和生まれの私には懐かしい響き。
ポラロイドカメラで現在の校舎を撮影し、在校していた生徒たちに「本人に会えた」と言われるくだりは泣ける。さらに追い打ちで「好きな人の名前」という考え方に驚き、同時に感動がMAX状態になった。
そして「わがままな女」が「お元気ですかー私は元気です」を繰り返すのを秋葉(豊川悦司)が笑顔で見守るシーンも涙腺崩壊ポイントのひとつ。
『失われた時を求めて 第7篇』(著者 : マルセル・プルースト)をピックアップする岩井俊二監督のインテリジェンスと、藤井樹(柏原崇)の過去の恋と秋葉の現在進行形の愛の描き方の巧みさに脱帽。
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