Love Letterのレビュー・感想・評価
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死んだ人からLove Letterが届くって本当にあるのね。
先日亡くなった中山美穂さんは、私のチョイ上世代の人気アイドルなので、
特に思い入れは無かったのだが、
妹の中山忍さんが悲痛な顔でコメントしてて、とても悲しくなったし、
死んだ直後に、実妹に突撃するマスコミに辟易してしまい、
あーそういえば、中山忍が好きで部屋にポスター貼ってた時代があったなぁと、
思い出したので、映画を観るきっかけになった。
それと「青春18×2 君へと続く道」を観た時に、
この「Love Letter」の話が出てきたので、
観てないのは良くないなと思った次第。
鑑賞後。観といて良かった。
死んだ人に手紙を書いたら、まさかの返事が来てしまったというお話。
そこからペンフレンドとして交流を重ねていくと、
疑問が1つ、また1つと解き明かされていき、
故人がなぜ自分の事を好きになったのか。
なぜ死んだ人から手紙が返ってきたのか。
次々に明かされていく、過去と現在の、気づかなかった故人の本心。
図書カードという、途中で出てくるアイテムの使い方も、
なるほどなぁと、感心すると共にモヤモヤが晴れるネタばらし。
死んだ人からLove Letterが届くって、
ファンタジーじゃなくても、本当にあるのね(意味深)♪
映画を観た事がないのに、なぜか知っている、
冒頭のシーンとラストのシーンの、雪を使った映像美。
ストーリーも映像も、見どころがある。
亡くなってしまったという、残念な喪失感と、
亡くなってしまったが故に、改めて気づかされ得た発見と、
亡くなった事を受け止め、前に進む再生への道と、
1人の死を期に、色んな感情を積んで行くのが人生よって映画だったし、
実際、中山美穂さんきっかけで、この映画を観ることが何よりの発見になった。
あとはもう、酒井美紀だなぁ。
制服姿の酒井美紀、可愛すぎるんだよなぁ。
平成一可愛い制服姿じゃないかなぁ。
(*´▽`*)
図書館で、座席からカーテンの方をチラッと見る酒井美紀。
可愛すぎるんだよなぁ。まだ洗練されてない芋感美少女だよなぁ。
(*ノωノ)
そんなこと言うと、また気持ち悪がられるんだろうなぁ。
良かった演者
酒井美紀
中山美穂
失われた時を求めて
確か大学の課題で見たのが最初で、以来、何度も見返したくなる映画の一つだ。
そんな映画を今回スクリーンで鑑賞できたことはとても幸せだった。
改めて感想を書くとこれは単なるラブストーリーではなく、喪失とその受容と、二度と戻れない時間への感傷と、少しコミカルな要素があるヒューマンドラマだと思っている。
改めて気づいた点としては、酒井美紀の美少女っぷりだ。喪服や私服のスタイリングはまるで少女漫画のようで、雰囲気は後の蒼井優や森七菜に通ずるトーンがあったように思う。
この映画の泣きポイントはいくつかあるが、いずれも岩井さんの演出と篠田さんの画作りと、REMEDIOSのエモーショナルなサウンドが抜群で、否応なしに涙腺が刺激される。
そして、最後のエピソードは幸せと切なさが入り混じり、年を重ねるにつれて、なお一層深く染み入ってくる。
岩井さんは奇跡の映画というけれど、同じ時代にこのような映画が生まれ出会うことができて、その奇跡に感謝したい。
美しい
時誤りて届く恋文
中学生を演じた酒井美紀さんは初々しくて良かった
岩井俊二監督の代表作の一つなので、いつかは観なければ、との思いでこの機会に観ました。
中山美穂さんが主役で、一人二役。
中山さんが好きな人には、この二役での出突っ張りは嬉しいでしょうね。
後半、主人公の中学生時代のエピソードが増えて、中学生時の主人公役の酒井美紀さんの出番が増えました。
酒井美紀さんは初々しくて良かった。
この映画の何が良いのかあまりよくわからなかったです。
共演の豊川悦司さんの良さはあまり感じられなかったかな。
そもそも、中山美穂さんにこれまでもあまり魅力を感じてこなかったので、この映画でも、その延長線の感想になってしまいました。
30年ぶりの『Love Letter』――時を超えて届いた手紙
30年ぶりに、日比谷の大スクリーンで『Love Letter』を観た。
1日1回だけの限定上映。会場には還暦前後の同世代もいれば、10代・20代と思しき若い観客の姿もあった。初めてこの映画に触れる若者たちは、どんなふうにこの物語を受け取ったのだろう。上映後、余韻に打たれたまま立ち上がれずにいる人たちが座席に散見された。僕も同じ思いである。
映像も音楽も美しかった。そして何より、中山美穂と、若き日を演じた酒井美紀の存在感は圧倒的で、全く古びることなく、新作のように瑞々しかった。
本作は「伝えられない思い」についての映画だ。
言葉にできずら伝えられない思い、言葉になったときにはすでに相手がいない思い、そして時を越えて誰かの思いが届く奇跡のような瞬間。完結しないまま残るコミュニケーションの形が重層的に描かれる。
そして、今回のリマスター上映は、観る側にとってもまた一つの“手紙”だった。若き日に本作を観た自分と、今の自分との対話。当時そばにいたけれど、今はいない人たちへの、思いが込み上げてくるが、あのラストシーンの中山美穂の名演のように、「あなたはそこにいる」と信じて呼びかけるしかない。
そして、その想いを込めた名演をした中山美穂も、もういない。時間はあっという間に流れ、そこにいるのが当たり前だった人が、ある日ふいにいなくなる。それは自分自身も例外ではない。
観終えて、言葉にするのが惜しいと思える名作だった。
そして何より、久しぶりに、自分の中にまだ“心の柔らかい部分”が残っていたことに気づかせてもらった。
良かった。😄
岩井俊二監督の長編デビュー作品にして金字塔 その所以が解ります。誰もが心の琴線に触れるのでは🤔 主演の中山美穂さんは勿論の事、酒井美紀さんが初々しくて素敵です。 この余韻を残したまま『Last Letter』『青春18×2 君へと続く道』を観れば 又、違った捉え方があるのかも🧐 この作品に限らずやはり映画は映画館で鑑賞するのが一番良いですね。 シネマスコープサイズの比率が高い作品であれば尚更です。 最近の邦画作品はTVのサイズを気にしているのか画面が普通?です。南沙良さん主演の『無限ファンデーション』はscreen全体に投影していたので隅々まで目で追うのは大変でしたがそれでも臨場感が違っていて自分の感性を高めてくれる様な気がしました。 予定外ですがもう一度 南船橋のTOHOシネマズに行って『Love Letter』を観たい。 関東近県の中では割と大きいscreenなので😆日比谷は個人の都合で断念😭🥺
スクリーンで観られて幸せ
本作は邦画ラブストーリーとしては最高傑作であると思っている俺だが、映画を観るようになったのは10年ちょっと前からなので、本作はビデオでしか観ていなかった。
ビデオで観てから「スクリーンで観たかった」とずっと思っていたので、今回のリバイバル上映に飛び付いた。
【物語】
婚約者を亡くした渡辺博子(中山美穂)は、3回忌で彼の実家を訪ねた際に見せられた中学の卒業アルバムで中学時代に彼が住んでいた小樽の住所を知る。 忘れられない彼への思いから、気持に生区切りを付けるために天国に送るつもりで手紙を出した。すると、来るはずのない返事が返って来る。
それはある偶然が生んだ奇跡だったが、それをきっかけに、中学時代、彼と同級生だった女性(中山美穂)と知り合い、知らなかった中学時代の彼のことを知って行く。
【感想】
スクリーンで観て改めて感激。
この作品の素晴らしさは大きく分けて3つ。
1.脚本
2.ヒロイン
3.舞台
順番に行くと、
まず脚本が練りに練り上げられていること。物語序盤にいくつか頭に浮かんだ疑問も、物語が進むにつれて
「そうか、そういうことか」
と全てが氷解して行く。 ?の種明かしの仕方も自然。
そして、作品の主体が渡辺博子からいつのまにか、知らないうちに藤井樹(どちらも中山美穂)に移って行く流れも秀逸。 博子の心の内に残る樹への思い、寂しさ、悲しさで始まった手紙だったが、樹の心の内の思い出、樹自身が当時気付いていなかった思いをたどる手紙になる。
とても切なくも美しい青春時代の純愛が描かれ、なによりエンディングが素晴らしい。 最初に観たときは胸が震えたというより もう絶句した。
このラストにつなげるために、博子と樹のプロポーズ話、樹が母校の中学を訪れることのきっかけ等が伏線として自然に張り巡らされているのも見事。
本作は岩井俊二監督の初長編映画だと聞く。それを聞いての想像だが、監督は本作の脚本は数えきれないほど書き直し、推敲を重ねたのではないだろうか。“カメラをとめるな”、“侍タイムスリッパ―”でも思うのは、脚本を練るのは予算が少なくても可能で、逆に脚本さえ良ければ低予算でもすごく良い作品はできる。本作はキャスティングを観ればそれなりの制作費が付いたと推測できるが、脚本の出来が良かったからスポンサーが付いたのでは?
次にヒロイン。
何と言っても、撮影当時24歳くらいの最旬の中山美穂が美しい。演技がどうこう言わない。存在が尊い。加えて、中学時代の樹を演じる酒井美紀の初々しさが青春の純愛の空気を見事に醸す。ついでに言っておくと(笑)、中学時代の相手役を演じる柏原崇も不器用でシャイな少年らしさが出ていてとても良い。
最後に舞台。
俺は北海道に深い縁があり、終生雪国に憧れを持つ人間でもあるので、小樽の雪景色映像の美しさも評価を高めている。
以下蛇足。印象的な冒頭の雪景色シーンがすごく小樽っぽいのだが、物語上は神戸方面なので「小樽じゃないのか・・・」と思っていたが、リバイバル上映の話題の中で最近北海道の友人と話して、実は冒頭シーンは小樽で撮影されたと知り凄く納得。
まだ見たことない方や、ビデオしか観ていない方は是非このチャンスにスクリーンでの鑑賞をおススメしたい。
雪のように、降り積もる何かが胸に残りました。
中山美穂さん。
ドラマ「ママはアイドル」のイメージが強くて、かわいいけれど演技はイマイチと思っていましたが…。
スクリーンでの美穂さんは、たたずまいで博子さんと樹ちゃんを演じ分けていました。
3年前に亡くなった婚約者の樹さんが自分に惹かれたのは、初恋の同姓同名の樹ちゃんに似ていたからではと涙する博子さん。
ラスト、図書カードの裏にある自分の似顔絵を見て、亡くなった同姓同名の同級生・樹くんの好意を知った樹ちゃん。
それぞれに大切な人を喪失した経験を持つ、魅力的な女性でした。
美穂さんに脱帽です。
港町の神戸と小樽が舞台。
雪が降るシーンが多く、物語と合っていました。
樹くん・樹ちゃんの中学生時代の回想シーンは、ケンカさえ微笑ましく、まぶしかったです。
樹さんの遭難現場である山で、博子さんが亡き樹さんに叫ぶシーンは、胸に迫りました。
今後の博子さん、樹ちゃんに幸多かれと祈りました。
ラブストーリーなのに、なんだか上質のミステリーを読み終わったような気分になります。
スクリーンで観ることができて、満足&感謝です。
私が失ってしまった青春期の繊細な心の鼓動。
この映画をテレビ画面で何回も見ていたが、やはりスクリーン画面で観た方が良い。
何故この作品に私が惹かれるのか、今までよく分からなかったが、今回鑑賞してみて分かった。
私が中学生だったのは、55年も前のことだ。
その当時の微妙な心の振動は遠い昔のことで、すっかり忘れてしまった。それをこの映画は思い出させてくれる。懐かしかった。
監督はどこからこのアイデアを発案したのだろう。同姓同名の同級生の男女がいた。そこから、この物語が作られたのだろう。エピソードも面白く、最後の結末もプルーストの「失われた時を求めて」の最終巻「見出された時」の図書カードの裏面に、肖像が描かれていた。素直に好きだと告白出来なくて、図書カードがラブレターだったなんて洒落た結末だと感心してしまう。范文雀も中山美穂ももうこの世にいない。加賀まりこだけが元気だ。
中山美穂ではじまり中山美穂でおわる
岩井俊二監督デビュー作にして、最高傑作
優しくて温かい時間が流れる
30年前のリマスター版。
当時はラブストーリーを背伸びして見るような子供でもなかったので、もちろん知ってはいたけれど初見です。
冒頭の雪景色での長回しから「上質な映画が始まる」予感がします。
最近はやたらタイムリープしたり社会問題詰め込んだり不治の病気になったりする映画を見てきて、鑑賞後はこっちもあーだこーだこねくり回しながらレビューを書いて、それはそれでひとつの在り方だとは思うけれど、今回、映画を見ることの原点に立ち返った気持ちになりました。
そうだよな、こういうのがいいんだよな、と。
いろいろ飾り付けなくても、シンプルに胸が温まる感じ。
私は小説を読むことも好きなんだけど、小説と映像の表現を比べると総合的にたいていは小説に軍配が上がることが多い。(あくまで私の感性で)
が、この作品は映像でこそ表現できるものでした。
すごく瑞々しい作品で、新作として公開しても遜色ないと思います。
ただ、手紙のやり取りとか卒業文集に住所が載ってたりとか手書きの本貸出カードとか、やっぱりところどころ時代を感じますね笑
それがまた今見ていい味を出しているのですが。
それにしても鑑賞中ちょいちょい意識が逸れてしまったのは、やっぱり中山美穂さんが故人になってしまったから。
この美しい人がもうこの世にはいないんだ・・・。
私は普段は家から歩いて5分のところにある映画館を使っていて、その映画館で上映していないものはそもそも見ようとは思わない。
けれど今回は地元の映画館でやっていなかったので足をのばして隣町の映画館で観ました。
そして「ミポリン・・・」としんみりしながら電車を乗り継いで帰途につきました。
ミポリンは永久に不滅🩷
岩井俊二らしいアナログで温かみのある映画
4Kリマスター
まだ元気じゃないです。
15歳の彼女は真っ黒に日焼けして野性的な眼をしたとにかく気の強そうな女の子。
美貌はすでに完成されていてとても15歳には見えなかったけど、歯並びを気にしながら笑う表情はあどけなかった。
思えばこんな青春も知らず、スターへの階段を駆け上がるだけの日々。
過労で入院なんてニュースも数知れず。
僕達ファンの為にありがとうミポリン!なんて言いそうになるけど、自分だってこんな青春なかったし、嫌な思い出しかない学生時代が蘇って気分が悪くなりそうでした。
そんな悲惨な毎日を一瞬だけ忘れさせてくれたのが、テレビの中で、キラキラと歌い踊るアイドル達だった。
アイドルが青春の伴走者でいてくれた時代の子供で本当に良かったと思う。
ありがとうミポリン。
お元気ですか?
涙が、出まして、感動しました。
30年の年月の重味を噛み締める
上映当時は今ほど映画館に行くことも少なく、評判を聞いた後に video を借りて観ました。このとき僕はすでに30代後半のおじさん(今は30代は若造だとおもってます😉)になっていましたが酷く感動して映画館で観たかったなと思ったものです。そして再上映ということを知り早速映画館に足を運びました。60代の僕にこの美しい恋愛映画が果たして刺さるのか。この辺りにも興味がありました。
僕は映画を見てるときって、読書に比べるとそこまで集中していなくていろいろなことを考えながら観てます。主に自分のことですけどね。映画を見ている間30年の重味をずっと考えていました。「主人公のこの若い美しい中山美穂も亡くなったんだな」とか。自分の身にも当然いろいろなことがありました。辛いことの方が多かったな。映画の中の樹(柏原崇の方)みたいに学生時代に可
愛いなと思っていた娘に似ている女性と結婚(再婚です)したり、なんてこともあります。自分の中学生時代のことも当然思い出します。僕は奥手だったので恋愛なんて影も形もありませんでしたが、今になってみると「そういうことだったのか」ということが、いくつか思い出されたりもします。これ、結構いい気分になれます、妄想かも知れませんが。結局僕にとって映画って自分を見つめたり、場合によっては自分を肯定するための道具なんだなと、つくづくそう思い至りました。(だから映画は止められない)
美しい映画です。小樽の風景も(この30年の間に亡くなった父の生まれ故郷です)懐かしく、すべてが沁みます。観に行って良かった。最後のシーンは"にやり"と"うるうる"です。
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