白昼の通り魔
解説
昭和32年頃、関西各地で起きた凶悪事件をもとにした短編の映画化。信州の農村。村長の息子に体を代償にして資金提供を受けて事業をはじめた村娘シノだが、ある日息子に無理心中を迫られる。しかしシノだけは生き残り、彼女を案じてあとをつけてきた英助に気絶しているところを発見される。しかし、シノに思いを寄せる英助はその場で彼女を犯す。その快感が元で、彼は“白昼の通り魔”となってしまう。全編を通し、男と女が激しく心の火花を散らす修羅場のみで構成される挑戦的な構成。ショッキングな犯罪とエロチシズムの中で、人間の心の奥底に潜む悪魔と生命力を描く大島渚監督の問題作。
1966年製作/99分/日本
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