インランド・エンパイア

劇場公開日:2007年7月21日

解説・あらすじ

鬼才デビッド・リンチが「マルホランド・ドライブ」以来5年ぶりに放つ長編映画。ポーランド映画「47」のリメイク「暗い明日の空の上で」に出演することになった女優のニッキー。相手役の男優と私生活でも関係を持つようになった彼女は、次第に現実と映画の区別がつかなくなり……。ニッキーの私生活と劇中映画、ロスト・ガールや謎のウサギ人間など、いくつもの世界が複雑に絡み合い、前作にもまして不条理なリンチ・ワールドが展開していく。

2006年製作/180分/アメリカ
原題または英題:Inland Empire
配給:角川映画
劇場公開日:2007年7月21日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

インタビュー

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

映画レビュー

3.5 75点ぐらい。リンチのファンとしての評価。

2025年10月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ずーっと前から観たかったけど、時間が長いし後回し後回しになって観れてなかったけど、やっと観た。

主役は女優の役だし、話は映画業界の話だし『マルホランド・ドライブ』に似ていて『マルホランド・ドライブ』の姉妹作って感じ。

まとまりに欠ける感じ、とっ散らかった感じ、が出てるんだけど、

おおまかな脚本で撮影が進められ、撮影中は当日に書きたての脚本が俳優に渡されていたり、リンチ監督も完成像が想像できなかったそうです。

やっぱり即興感は出てる。

それまでのリンチ作だったら使われないような音楽が使われていたり、実験的な感じもしますね。

話の内容は、やはり不条理で解釈が難しいんだけど、なんとなく分かるような分からないような…

長く冗長な感じだし、リンチのファンじゃなかったらキツイと思う(笑)

僕はファンなので、この評価。

リンチ作おなじみの役者ばかりだし、ファンなら要チェック!!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
RAIN DOG

5.0 映画監督 David Lynch 旅立つ

2025年2月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

A24の映像作品が世界を席巻していますが 🤔                           David Lynchは名前だけでも客を呼べる数少ない映像作家のひとりです。 (他に該当するのは Stanley Kubrick Francis Ford Coppola など)                      奇才? 自己満足? show businessの柵に囚われず自分のStyleを貫きました。 彼の作品は難解で知られています。😱😭                                とくに「Inland Empire」に至っては複数の物語が交錯して全体像が今一つ解らない。トラブルに見舞われた女性の話 現実・回想が入り乱れている。🤔🧐説明的な描写は一切無い。              ただし、この作品は上映時間3時間で気が滅入るほどの長さですが頑張って耐え抜けば後はもう自分の感性に合わない映画に遭遇したとしても すんなり対応出来るそのような効能があります。🤣        「Inland Empire」を初めて鑑賞したのは東京 恵比寿ガーデンプレイスの中にある映画館です。      late showでした。強烈で凄い映画を観たけれども内容が理解出来ない 脱力? 虚無? 不思議な余韻に浸りながら帰路に就く 良き思い出でのひとつですね。何枚かBlu-ray Discを持っていますが mini theaterを中心に再上映が始まったら観に行きたいです。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
麻婆春雨と担々麺 大盛

4.5 わからないものをそのままにしておいて、時間が経ってもう一度見ること...

2019年2月19日
iPhoneアプリから投稿

わからないものをそのままにしておいて、時間が経ってもう一度見ることにしよう。それを繰り返そう。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ほぼぼーぼぼーぼぼ

3.0 暗い明日は昨日の今日か?ミコちゃんキュート

2019年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 リンチ・ワールドにやられてしまった。何をやられたかというと、わけがわからなかったということだ・・・。『マルホランド・ドライブ』では2度観ると、“青い箱”を境にして現在と過去の繋がりがわかるようになっていました。しかし、今作でははっきりしているキーアイテムがない!ウサギ人間の舞台と“AXX・・”と書かれた境界壁のような気もするが、詳細はリンチ・マニアの方に訊いてみるしかない。

 最初の近所に引っ越してきたおばちゃん(グレイス・サブリスキー)の意味深な言葉のために、劇中劇の形を取るパラレルワールドよりもローラ・ダーンがタイムスリップした設定だと思い込んでしまったのが失敗の一因。「映画と同じだわ」というローラ・ダーンの声によって、ようやく映画内映画なのだと気づいてしまったのです。しかし、何かある。ドライバーというキーアイテムと、「映画では殺人事件は起きない」という言葉に相反するように「オリジナルは主演の2人が撮影中に殺され未完の作品となった」という監督(ジェレミー・アイアンズ)の言葉。コレがなかなか有機的に結びつかなく感じてしまい、映画と同じように不倫するに至っては、観ているコチラまでが区別つかなくなってくる・・・。

 有機的といえば、なぜか日本人の裕木奈江が出ていた。人が刺され、今にも死にそうだというのに、しきりに友達の話に夢中になってしまう役だ。ホームレスの特権か?笑っていいのか?というより、もう映画も終盤だぞ!理解できぬまま、その話に登場するミコちゃんを見てみたくなる。売春のやりすぎで子宮壁に穴があいているらしいし、彼女も死にそうなのか?エンドロールの映像でミコちゃんらしき女の子が登場してホッとしたけど、なんだかハッピーになれる終わり方だった・・・

 理解できなくてもリンチ・ワールドは堪能できる。特にウサギ人間とロストガール。ストーリーに重要な位置を占めない登場人物でも大写しになる顔。悔しいのでもう一度観て理解してやるぞ!と思わせる演出にはなぜか惹かれてしまうのです・・・あぁ、悔しい。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy