ストリート・オブ・ファイヤー

劇場公開日:

解説

硬派なアクション作品で知られるウォルター・ヒル監督が1984年に手がけ、王道な青春ストーリーとスピーディな展開、ファイヤー・インクによる「今夜は青春」などのロック音楽の挿入歌、派手なアクション描写で人気を博した快作。ロック歌手のエレンがレイブン率いるストリートギャングの「ボンバーズ」に誘拐された。それを知ったエレンの元恋人で流れ者のトム・コーディが街に帰ってくる。トムは女兵士マッコイ、そしてエレンのマネージャー、ビリーとともにエレン救出に乗り出すことに。ショットガンを手に、レイブンのアジトを急襲するトムだったが……。トム役はこれでブレイクしたマイケル・パレ、エレン役は当時19歳だったダイアン・レイン。ギャングのボスをウィレム・デフォーが怪演した。2018年7月、デジタルリマスター版でリバイバル公開。

1984年製作/94分/G/アメリカ
原題または英題:Streets of Fire
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2018年7月21日

その他の公開日:1984年8月(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1984 Universal Studios. All Rights Reserved.

映画レビュー

4.5いろいろ考えてみたけどやっぱりサイコー。

2018年7月31日
PCから投稿

泣ける

楽しい

興奮

レビューを覗くと、オールドファンと初見の人たちでまったく正反対の意見が見られる。若い世代の人がこれを観て「古臭い、内容がない」と言う気持ちもわからなくはない。ただし、それは世代の違いじゃないと言っておきたい。自分は思春期にこの映画に夢中になり、大人になってから同世代の友人に薦めたところ「バカじゃないか」という反応だったことが一度ならずあるからだ。

つまりこの映画にハマるには、中学生的なマインドが必須なのではないか。思春期にこのカッコよさが刷り込まれてしまったら、生涯それを追い求めることになるのではないか。逆に冷静な大人として観てしまった人には、バカげた絵空事に映るのではないか。

とそんな仮説を立てながらスクリーンで再見したが、もう冒頭のライブから泣けて泣けてしょうがない。それはノスタルジーだとしても、編集のリズムや映像のケレン味、そして音楽のダイナミズムは色褪せていないと感じた。劇場で、おそらく親に連れてこられた子供たちが笑顔で帰っていく姿を見て、少々センチメンタルですけど希望を感じましたよ。サイコー。

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村山章

4.0とにかく全編、どこまでもカッコいい! 80年代を代表する最強のロックンロール・ムービー!!

2024年9月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

劇場初公開時、高校生の時に観て雷に打たれた気分になったのが懐かしいです
それ以来、数年おきに定期的に観ているけど、これだけ観ても全く飽きず楽しめる、超お気に入り作品の筆頭

ギャングにさらわれた人気ロック歌手を救出するためにタフな元カレが街に戻って来る、というストーリーをスタイリッシュな映像とクールな音楽でまとめ上げたハードボイルドアクションの傑作

元カレのトムを演じるマイケル・パレさんがメチャクチャかっこいい
そして拉致されるロックの歌姫エレンを演じるダイアン・レインさんが、メチャクチャ色っぽくて最高にセクシー

製作当時のトップトレンドだったミュージック映画のスタイルをまとった純愛ストーリーとハードボイルドアクションの融合が見事
特にダイアンさんの歌姫がステージ上で歌うオープニングナンバーの『Nowhere fast』でテンション爆上がり、そしてラストナンバーの『今夜は青春』がメチャ切ないラストでカッコよすぎ、こっちの曲は本作が公開された翌年に当時伝説級に人気を博した“大映ドラマ”が制作した『ヤヌスの鏡(1985)』の主題歌でカバーされドラマも歌も大ヒットしたので知っている方も多いとは思います

さらに、音楽はヴィム・ヴェンダース監督の傑作『パリ、テキサス』でも名スコアを残すライ・クーダーさんが手掛けており、作品全編を現代劇でありながら、どこか西部劇ちっくに感じさせる不思議な魅力を持たせ、作品に深みを与えています

そして、この傑作を生み出したのは『ザ・ドライバー(1978)』『48時間(1982)』などの名作を残すウォルター・ヒル監督、“夜”をものすごく魅力的に撮る監督として有名で、本作でも夜がとても印象的に描かれています

と、あらゆる魅力が高次元でミックスされた、最高に魅力的な“ロックンロールの寓話”、最高の名作です

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Jett

4.5不器用で漢気のある不良の話。そしてロックンロール。

2024年8月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

感想

ウォルター・ヒルの
漢の世界観とロックンロール
ミュージックの融合。

単純明快なストーリー展開。
ジャンキーなスラングが効いた会話。

警察も一目置いている街一番のmodsな半グレと
隣街のハーレーRockersギャング(bombers)の
ガキのお遊びを超えた大喧嘩の一部始終。

今どきの半グレとは一味も二味も違う。
ハードボイルドで、孤高で硬派。

ダウンタウンで展開するダークでワイルドな
かつての「俺の女」救出劇。

何も考えずにアクションと音楽を楽しんで観れる。

面白すぎる。

観終わった後は必ずバーボンストレート🥃を
一杯やりたくなる映画。(テキーラはキツすぎる)

ライ・クーダーのOSTと
ウォルター・ヒルの創る硬派な世界観が好きだ。

主演
マイケル・パレ
「フィアデルフィア・エクスペリメント」
ジョン・カーペンターの脚本だったら今頃はそこ
そこの有名俳優になってたかも。
だが、本作のトム・コーディーはハマり役。

ウィレム・デフォー
「プラトーン」今や大スター。

ダイアン・レイン
「コットン・クラブ」「運命の女」
若い頃からセクシーで演技派。

リック・モラニス
「ゴースト・バスターズ」でブレイク。
超個性派俳優だよねー。

⭐️4.5

1984年8月 日比谷映画劇場で初鑑賞。

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Moi

5.0ウィレム・デフォーの悪っぷりがたまらない

2024年3月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

備忘録。

「ロックンロールの寓話。いつかどこかで…」の字幕で始まるオープニング。
テレビ放送で、寓話を「夢物語」と訳されているのを見たことがある…気がする。
プロの方が書かれているとおり、古くささは多少あっても「いつかどこかで」の話だからいいのだ!

DVDで見ているが、公開当時は劇場へ行かなかった。2018年にリバイバル上映されたの知らなかった。くーっ。映画館で見たかった!またやらないかなー。

ストーリーはシンプル。
ヒーローがヒロインを悪から救出する王道話。女性も好きな内容かと思う。
雨のキスシーンも絵になるかっこ良さ。ラブシーンもどぎつくなくていい。
トムはエレンを助けた後また去っていくが、彼女を見守って、きっとまたいつでもどこでも飛んでくる。相思相愛なのにハッピーエンドになりそうでならないこの感じが何とも言えずいい。
女兵士マッコイもかっこいい(エド・ハリスの奥様)

私のウィレム・デフォーの原点は、今作と「プラトーン」だが、今作のワル全開なウィレムが好きだ。最高に悪役が似合ってた。(魚屋さんのような黒いツナギがちょっと笑える。)

サントラも最高。
Tonight is what it means to be youngが「今夜は青春」とはうまい訳。
♪But I don't see any angels in the city~のメロディがとても好き。
このカバーは、大映ドラマ「ヤヌスの鏡」の主題歌で毎週聞いていた。歌うは椎名恵。椎名さんもパワフルな歌声で麻倉未稀とともにカバーの女王だった。
他、Sorcererや I can dream about youなど、CD全般お気に入りです。

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ふわり