スカーフェイス

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

 1980年、キューバからアメリカ・マイアミへ渡ったトニーはコカインの取り引きに携わる。その働きが認められたトニーはマフィア組織の配下に収まった後、ボスを殺害。無一文の身からマイアミ暗黒街の頂点へと上りつめ、さらにはボスの愛人エルビラも手に入れることに。しかしその栄光は長く続かなかった……。ハワード・ホークス監督作品「暗黒街の顔役」の現代版リメイク。主演アル・パチーノの鬼気迫る演技、そしてバイオレンス描写も凄まじいアクション・ドラマ。

1983年製作/169分/アメリカ
原題または英題:Scarface
劇場公開日:1984年4月

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第41回 ゴールデングローブ賞(1984年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) アル・パチーノ
最優秀助演男優賞 スティーブン・バウアー
最優秀作曲賞 ジョルジオ・モロダー
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写真:Everett Collection/アフロ

映画レビュー

5.0今でもマフィア映画のカルト的傑作として評価されているのも納得

2024年11月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

興奮

午前十時の映画祭14にて『スカーフェイス』(1983)を4Kで久々の鑑賞。

『スカーフェイス』(1983)
ハワード・ホークス監督『暗黒街の顔役』(1932)のリメイクですが、脚本で参加したオリバー・ストーンが主人公トニー・モンタナ(演:アル・パチーノ)の出自をキューバから国外追放された反カストロ主義者に改変、公開当時の社会情勢を上手く織り交ぜたのは流石ですね。

イタリア移民を描いた『ゴッドファーザー』のマイケル・コルレオーネが冷静沈着な【静】なら、本作のトニー・モンタナは猪突猛進の【動】とまさに相反、対極なキャラクターを見事演じ切ったアル・パチーノの面目躍如、妻のエルヴィラ・ハンコック役を演じたミシェル・ファイファーも妖艶なまさにファム・ファタールでしたね。

監督は名匠ブライアン・デ・パルマ氏。
分割画面、長回し、スローモーション、目線アングルなど趣向を凝らしたいわゆる『デ・パルマカット』が有名ですが本作では凝った画作りは控えめで170分という長尺をだれさせず、麻薬王まで一気に駆け上がり、そこから転げ落ち破滅する最後までをテンポよく緊張感を維持させてくれましたね。特にラストのキレッキレの銃撃シーンは白眉。

トニー・モンタナは野心家であるが、全てを手にした後の空虚さや、『女子どもを殺さない』信条のため生き残りの最後のチャンスを逃すなど憎めないアンチ・ヒーロー。
今でもマフィア映画のカルト的傑作として評価されているのも納得ですね。

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矢萩久登

3.5中身が冗長なキューバンマフィア一代記

2024年11月17日
iPhoneアプリから投稿

ブライアン・デ・パルマ監督、アル・パチーノ主演のギャング映画で、それなりに面白いけど上映時間が3時間近くあり、なんか今ひとつメリハリがない冗長な作品でした。80年代にキューバからアメリカへの大量の移民の中に混じってやって来たチンピラが度胸と腕一つで麻薬ギャングの世界でのしあがっていくお話しだけど、主人公がギラギラし過ぎてあんまり感情移入できず、悪のアメリカンドリームを実現させていくカタルシスもあまり感じられないのが残念。脚本は社会派のオリバー・ストーンだけどリアルかつまじめに書き過ぎていて、一つ一つのシーンが微妙に長過ぎの上、ギャング映画らしいパンチに欠けます。デ・パルマ監督もサスペンスタッチのうまさや、最後の銃撃シーンは凄いけど、ちょい専門外のような気がします。それでも最後まで観られるのは、ひとえにアル、パチーノの大熱演によるものです。シーンの一つ一つが長めでも、全身を使っての過剰なまでの演技力で場をさらってしまう剛腕ぶりが凄かったです。ミシェル・ファイファーもファム・ファタルらしいクールな美しさが目を惹きます。

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シネマディクト

4.0権力を手に入れた者の諸行無常

2024年11月15日
iPhoneアプリから投稿

怖い

知的

マフィアの成り上がり者が権力を手に入れ
この世を謳歌する
しかし徐々に周りの仲間をさえ信じれなくなり
破滅の道へ突き進む

諸行無常

世界で、日本で、
過去、現在、
みんなが見てきたことが繰り返される

この映画の普遍的な教訓は一生忘れない

昔見た劇場とレンタルの記憶とTOHOシネマの企画を見てレビュー

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まーわん

4.0アル・パチーノの演技力

2024年11月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ゴッドファーザーの時のマイケルの時はスマートなマフィアを演じていたが、今作でのトニーモンタナはならず者という言葉がぴったりのキャラクター。
そしてアル・パチーノはトニーを演じているのでは無く、もうトニーそのもの。
映画では無くトニーモンタナのドキュメンタリーを観ているかと思うほどでした。

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Kei6