ネタバレ! クリックして本文を読む
封切った当初はコミック版「バジリスク 甲賀忍法帖」の人気があり、そしてそちらの出来が非常に良かったことから原作への注目度が上がっていました。
当時の評判がケチョンケチョンだったので見るのを避けていたのですが、やっと見てみました。
感想。原作知らないならそこそこ楽しめるが、原作を知っているなら改変ぶりに激怒する内容。
それぞれの忍法の内容が変わっているし(特に朧)、小四郎は伊賀方なのに甲賀方になってるし(見ながらずっと「甲賀にこんなのいたっけ?」と思っていて、あとで確認して判明)、原作の外連味があるそれぞれの忍者のやられっぷりがことごとく変なものに置き換わっていたり(これは朧の設定が変わっていたからというのも大きいかと)、エンディングが変なお涙頂戴になってたり。
尺が短い、予算が限られている、時間が足りない……といういいわけでは収まらないくらいの換骨奪胎。
これは評判低くて当然。
ほぼタダで見ている自分ですらこういう感想なのだから、当時ワクワクして劇場でお金払った人の立腹ぶりは想像できます。
映像や演技はまあまあ良い出来なので、誰が悪かったのか、戦犯が浮き彫りになります。
監督や製作はなんでこれでヒットすると思ったのか?
松竹110周年記念作品がこんなもので松竹は納得したのか?
どんな処分が下されたのか?
内容よりも悪評/影響の方に興味が出てくる1本です。
あ、でもこれ見た後に原作かコミック読むと、素晴らしさが再確認できます。そういう楽しみ方もあります。