息子の部屋

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説・あらすじ

イタリアのナンニ・モレッティ監督が、息子を亡くした精神分析医とその家族の悲しみと再生を温かいまなざしでつづったヒューマンドラマ。

イタリアの小さな港町で精神分析医として働くジョバンニは、妻パオラ、娘イレーネ、息子アンドレアとともに幸せな毎日を過ごしていた。ところがある日、アンドレアがダイビング中の事故で帰らぬ人となり、平穏だった家族の日常は一変。3人はそれぞれ深い悲しみに包まれ、ジョバンニは仕事にも身が入らなくなってしまう。そんな中、家族の前にアリアンナという少女が現れる。彼女は夏休みのキャンプで知り合ったというアンドレアのガールフレンドだった。

モレッティ監督が父ジョバンニ役で自ら主演を務め、ラウラ・モランテが妻パオラ、ジャスミン・トリンカが娘イレーネを演じた。「ライフ・イズ・ビューティフル」のニコラ・ピオバーニが音楽を担当。2001年・第54回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した。

2001年製作/99分/イタリア
原題または英題:La stanza del figlio
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2002年1月19日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第54回 カンヌ国際映画祭(2001年)

受賞

コンペティション部門
パルムドール ナンニ・モレッティ

出品

コンペティション部門
出品作品 ナンニ・モレッティ
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映画レビュー

4.5Experience a Death in the Family

2023年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

Few films have focused on the psychological reactions to death as poignantly as The Son's Room. Whereas its often a mere plot-point in even the saddest films, death is the main character here. Director Moretti's genuine performance as the grieving father psychoanalyst has us witness all the familial facets of loss, managing to find silver linings along with a balanced, minimalized soundtrack.

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Dan Knighton

1.0見た。

2023年12月31日
PCから投稿
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プライア

4.0/*静かに壊わされたパズル。ピース探がす日常*/

2022年8月2日
iPhoneアプリから投稿
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usk miyauchi

4.0【”あの時、往診に行かなければ・・”愛する息子を亡くした精神科医の苦悩と後悔。そして、愛する家族と共に緩やかに再生して行く姿を温かいタッチで描いた作品。】

2022年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 序盤の、精神科医ジョバンニ(ナンニ・モレッティ:監督&脚本も担当)が、様々な患者と交わす会話のシーンが良く分からなかったが、途中で”これは、この後彼が精神科医に掛かる程の哀しみを経験する事を、暗喩しているのでは・・”と思いながら、観賞。-

◆感想 <Caution! 内容に触れています。>

 ・物語は、哀しいがシンプルである。

 ・精神科医ジョバンニと妻、パオラ、娘イレーネ、息子アンドレアは穏やかな生活を送っている。
 ー アンドレアが学校のアンモナイトの化石を盗んで、一週間の停学になったりするが、皆、彼の無実を信じている。
   だが、アンドレアは数日後、”先生の困った顔が見たかった”と盗んだ事を認める。-

 ・精神科医ジョバンニの診察は続く。自殺願望のある男。生きる意味を失っている男・・。
 そして、日曜日に自殺願望のある男から”直ぐに家に来て欲しい”と電話が入り、ジョバンニは車で出かける。
 そして、彼のいない時に、悲劇は起きる。アンドレアがダイビング中に洞くつで酸欠死したのだ。
 - 自分を激しく攻めるジョバンニ。妻、パオラ、娘イレーネも悲しみの底に叩き落とされる。-

 ・家族関係がギクシャクし始めた頃、アンドレア宛の、アリアンナという女の子からの手紙を見つけ、家族でその女の子に一度は断られながらも会いに行くジョバンニと妻、パオラ、娘イレーネ・・。

<後半や、ラストシーンで流れる、”ブライアン・イーノ”の名曲”By This River"の優しき音色が、優しきアリアンナや彼女の新たなボーイフレンドの姿と重なり、ジョバンニ一家は徐々に癒され、再生していく姿を彩っている。
 それまで、他人の悩みを聞き癒して来た男が、息子を失った事により激しく落胆し、自らを責める中で、亡き息子の一時だけのガールフレンドたちに癒されていく姿。
 ”良い子たちだな・・””そうね・・”
 派手さは無いが、静かに心に沁みてくる作品であると思う。>

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NOBU