クローサー(2004)

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

「卒業」の名匠マイク・ニコルズが、ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、クライブ・オーウェンという豪華キャストの共演で描いたラブストーリー。パトリック・マーバーの戯曲を基に原作者マーバー自ら脚色を手がけ、ロンドンで出会った4人の男女が織りなす愛の行方を描く。

新聞社で死亡記事を担当する小説家志望のダンは、ニューヨークから来たストリッパーのアリスと恋に落ちる。1年半後、アリスをモデルにした小説で作家デビューすることになったダンは、写真撮影のため訪れたスタジオでフォトグラファーのアンナに一目ぼれする。アンナもダンにひかれるが、アリスの存在を知って身を引くことに。やがてアンナは、ダンのいたずらによって出会った皮膚科医ラリーと結婚。アンナの写真展で顔を合わせたことをきっかけに、4人の運命は絡み合っていく。

2004年製作/103分/R15+/アメリカ
原題または英題:Closer
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2005年5月21日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第62回 ゴールデングローブ賞(2005年)

受賞

最優秀助演男優賞 クライブ・オーウェン
最優秀助演女優賞 ナタリー・ポートマン

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀監督賞 マイク・ニコルズ
最優秀脚本賞 パトリック・マーバー
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映画評論

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映画レビュー

2.0きわどいトークの嵐が吹き荒ぶ

2024年10月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

名匠マイク・ニコルズ監督作品ということと超豪華キャストに惹かれて鑑賞。
冒頭のイケメンとちょっと擦れたギャル風美女との出逢いのシーンは、少々突飛な感じはするもののなかなか良い雰囲気なので、おのずと期待値は上がっていく。
と思ったのもつかの間、次のシーンではいきなり先出のイケメンと今度は大人なコンサバ風美女との恋の駆け引きが始まっている。おっと、これはどんな展開になるの!?と、にわかに本作の設定に不安を感じ始める。
気が付けば、男女4人がぶつけ合うきわどいトークの嵐が吹き荒ぶ中、行ったり来たりの泥沼劇が繰り広げられる。これはもう収拾がつかないでしょ。なんだこのストーリーは…と呆れ果てたころに一応決着がつく。
全体を通して雰囲気は結構好き系なのだが、予想外のテーマに観終えてモヤモヤだけが残ってしまったのが正直なところだ。戯曲を基に脚色というのは本作最大の魅力ではあるが、やはり何だかもったいない感が拭えない。

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いけい

『俺は娼婦扱いか!!』この言葉でこの映画は最低のク◯映画。

2024年7月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

1.5映画化する必要ある?

2023年9月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

イントロから不思議な印象の作品で、舞台演劇を映画化したものだと言うことはすぐに分かりました。
付き合っている人がいながらも平然とつまみ食いしようとするいけ好かない男が主人公で、どうしても彼の不幸を願ってしまいます(笑)
それでもイライラしながら、文句を言いながらも観ていられるのは、ある意味本作には魅力がある、と解釈できるかも知れません。
が、映画化するのなら映画ならではの魅せ方を披露して欲しかったのも事実です。
場面が突然飛ぶので、ハッキリ言って話について行けませんでした。
現在、U-NEXTで配信されているので、ジュード・ロウやジュリア・ロバーツやナタリー・ポートマンやクライヴ・オーウェンが好きなら、見てもいいかも知れません。

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蜷川吝塀

3.0四者四様の恋愛観

2023年5月18日
Androidアプリから投稿

<映画のことば>
アリスことジェーン(ラリーとの会話)
「君の彼氏が本を書いたって?面白いのかい?」
「もちろん」
「君がモデルかい?」
「あたしの一部」
「書き落とされた部分は?」
「真実」

アンナの場合(ラリーとの会話)
「奴と関係を?いつから?」
「去年の作品展の日から。ひどい女ね。」
「驚いたな。騙されたよ。僕と結婚した。」
「だから彼と別れたのよ。」
「子供がほしいと言った。」
「本当よ。」
「彼の子でもいい?」
「わからないわ。」

自分を知ってもらい、異性に自分を求めてもらうために、隠し立てなく自分の全部をさらけ出そうとし、結果として異性を「渡り歩く」ことになる女性・アンナ(ジュリア・ロバーツ)

心を許せる異性を求めつつも、失敗すること・傷つくことを怖れて(偽名を使い、ストリッパーという自分の体をさらけ出すことを生業としながらも)素の自分をさらけ出すことのできない女性・アリスことジェーン(ナタリー・ポートマン)

仕事の面でも異彩関係の面でも、自分に自身が持てず、常に安定感(?)を求めて女性を渡り歩く若い男性・ダン

医師という他からの尊敬を集める職業にあり、いわゆる「経験豊富」で異性関係にも自信に充ち溢れ、女性を攻略することだけに関心があり、その攻略された女性が他の異性に心を移すことで深く自尊心が傷つく男性・ラリー

四者が、それぞれ四様の恋愛観から、バートナーを失う様を赤裸々に演じたという点では、佳作であったと思います。評論子は。

(追記)
ラリーと言い争ったときのアンナの目付きが、評論子には忘れられません。自分とダンとの関係から、ラリーを失うかも知れないという、彼女の内心のその恐怖。
「目は口ほどにものを言う」とも言いますけれども…。彼女のその目付きは、彼女の内心を物語って、余りがあったと思います。
これぞ「迫真の演技」というべきではなかったかと思います。

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