亡国のイージス
劇場公開日 2005年7月30日
解説
海上自衛隊のイージス護衛艦いそかぜの副艦長・宮津が、某国のスパイと共謀して艦を乗っ取り、最新兵器で首都東京を狙う。彼の行動の理由は何なのか? 東京壊滅までに残された時間は10時間。この事態を解決するべく先任伍長・仙石は、1人でいそかぜの奪取に向かう。監督は「顔」「KT」の阪本順治。原作は「ローレライ」「戦国自衛隊1549」の福井晴敏。真田広之、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一らベテラン俳優4人が競演。
2005年製作/127分/日本
配給:日本ヘラルド映画、松竹
スタッフ・キャスト
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2022年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
イージス艦がテロリストによって占拠され、特殊兵器が東京に向けられる。
けっこう渋く良い役者が揃っていて見ごたえあり。
思ったよりもハラハラして観ることができておもしろく観れた。
面白かった!
entertainment!
いやいやこのメンバー豪華過ぎやろ!
SANADAいいね!
2021年5月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館
2005年に公開された福井晴敏原作の軍事アクション3本の中では、おそらく最も真打ち力作。
それは、キャスト/スタッフを見ても分かる。
メインキャストに、真田広之、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一、4人の名優が贅沢に並ぶ。脇も豪華面子が固める。
監督は阪本順治。音楽にトレヴァー・ジョーンズ、編集にウィリアム・アンダーソンがハリウッドから参加。
終戦60年の節目の年。内容も平和ボケした日本に反旗を翻す!
海上自衛隊の最新鋭イージス艦“いそかぜ”。
某国のスパイが乗り込み、それが若年海士の如月と知り、直属上官の先任伍長・仙石はショックを受ける。
が、実際は副長の宮津と某国工作員ヨンファによる乗っ取り。猛毒化学兵器“GUSOH”はすでに彼らの手中にあり、東京に照準が定められている。
彼らの目的は、海外で起きたGUSOHによる事故の公表、それを訴えた大学生の死の真相の公表、隠蔽した防衛庁情報局“DAIS”の公表。
全てはこの国への意義を問うた大学生が遺した論文“亡国のイージス”が始まり…。
DAISのエージェントであった如月はこの反乱を阻止する為、派遣されていた。
仙石も共に、いそかぜ奪還に挑む…!
国を守る者によるある理由を持っての国への復讐はさながら『ザ・ロック』。
主人公の孤軍奮闘は『ダイ・ハード』。
防衛庁、海自、空自協力。実際のイージス艦で撮影を敢行。リアリティー充分。
CGを駆使したイージス艦同士の海上戦。
艦内のスリリングな戦い。
邦画としてはスケールあるアクション大作!
…が、傑作には成り損ねた。
原作未読の者でも完全に映像化し切れてないのが分かる。途中途中、何を描きたかったのかだったり、展開が急だったり、ダイジェスト的だったり。
アクションと共に、国防の意義を問う。本当はそのどちらも巧みに描きたかったのだろう。ところが、国防臭が説教臭くなったかと思えば、ハリウッド風アクションを意識してるようでもあり、巧みに合わさっている感じはせず、どっち付かず。
その結果、ハリウッド風アクション×邦画十八番の泥臭いドラマで、一応頑張ったものの、よくあるチープな邦画アクションになってしまっている。
やはりエンタメに徹した洋画アクション『ザ・ロック』とはレベル違い。
阪本監督も同じポリティカル作品なら『KT』の方がずっと緊迫感あった。
キャストは熱演しているが、その中でも真田広之がある意味本当に“孤軍奮闘”に見える。本作を最後に16年日本映画に出ていない。国際スターになったのは誇らしいが、また日本映画への出演を。
2021年4月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波、VOD
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松竹創立110周年記念作品。
GYAO!で2回目の鑑賞。
原作は未読です。
めちゃくちゃイマイチでした。アクション映画と言うにはしょぼ過ぎるし、ポリティカル・サスペンスとしてはかなりいい線行っていたけれども、双方のバランスが上手く取れていたらもう少し面白くなったかもなぁ、と思いました。
スペクタクル・アクション・エンターテインメントに仕上がっている原作から大分端折られているようで、そのせいなのか唐突な展開が散見されました。想像で補わなければいけない類の作品とも思えず、単なる描写不足だな、と…。文庫本で上下巻1000ページ越えの小説を2時間ちょっとの映画にしようとしたら当然こうなるよなと納得させられてしまうのが、日本映画の限界と現実を示しているようで少々情けなくなりました。
自衛隊の撮影協力を取り付けるために改変された部分もあるとのこと。本物のイージス艦が登場し、スクリーンに映える迫力を醸し出せているのに、その労力を無駄にするストーリーになっているのは脚本の罪が大きいかも…。
エンドクレジットを観てびっくりしました! まさかの特撮絵コンテ:庵野秀明! 特撮監督はゴジラシリーズなどでお馴染みの神谷誠! クライマックスの「いそかぜ」爆破シーンは迫力あったなぁ…。この顔触れを見れば納得です(笑) あのシーンが無かったもうちょっと評価低かった。
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