平場の月

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劇場公開日:2025年11月14日

解説・あらすじ

大人の男女の心の機微を繊細に描き、第32回山本周五郎賞を受賞した朝倉かすみの同名恋愛小説を、堺雅人主演、井川遥共演で映画化。中学時代の初恋の相手同士が時を経て再会し、ひかれ合っていく姿を描く。

妻と別れ、地元に戻った青砥健将は、印刷会社に再就職し平穏な毎日を送っていた。そんな青砥が中学生時代に思いを寄せていた須藤葉子は、夫と死別し、現在はパートで生計を立てている。ともに独り身となり、さまざまな人生経験を積んできた2人は意気投合し、中学生以来の空白の時間を静かに埋めていく。再び自然にひかれ合うようになった2人は、やがて互いの未来についても話すようになるのだが……。

「DESTINY鎌倉ものがたり」以来8年ぶりの映画主演となる堺が青砥役を務め、堺とはドラマ「半沢直樹」でも共演した井川が、須藤役を演じた。そのほか、青砥の同級生・江口剛役で大森南朋が出演。監督は「花束みたいな恋をした」「罪の声」の土井裕泰。脚本は「ある男」の向井康介。

2025年製作/117分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2025年11月14日

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(C)2025映画「平場の月」製作委員会

映画レビュー

4.5 等身大の大人の恋は、静かで、ちょっと苦くて、とてつもなくやさしい。

2025年12月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

癒される

大人の男女の心の機微を繊細に描いた朝倉かすみの同名恋愛小説を、堺雅人主演、井川遥共演で映画化。中学時代の初恋の相手同士が、時を経て再会し、ふたたび惹かれ合っていく姿を描く。監督は「DESTINY 鎌倉ものがたり」以来8年ぶりとなる土井裕泰。「花束みたいな恋をした」「罪の声」など、恋愛と人生を描く名手でもある。脚本は「ある男」の向井康介。

映画『平場の月』は、
「特別な恋」じゃなくて、「ごくありふれた、どこにでもいる大人の恋」を描いた作品。だからこそ刺さるし、だからこそ少し痛い。

若い頃みたいに、勢いだけで恋に飛び込むことはできない。
仕事も、家族も、過去の失敗も、体力の不安も。
いろんなものを背負いながら生きている“いい大人”のふたり。
それでももう一度、“誰かと生きたい”と、夢みたいなことを願ってしまう。

この映画が良かったのは、
恋愛映画なのに、無理に「キラキラさせよう」としていないところ。

派手な告白シーンもない。
ドラマティックな運命の演出もない。
ふたりの会話も、ほとんどが“なんでもない日常の話”。

でもその“なんでもなさ”のひとつひとつが、
たまらなく切なくて、尊い。

誰かと一緒にご飯を食べること。
誰かが体調を気にしてくれること。
誰かに「またね」と言えること。

その当たり前の日常が、
どれだけ奇跡みたいなことなのか。
大人になると、身にしみて分かる時が来る。

「若くないからこそ、
こんな恋を、大事にしたいんだよ。」

作品全体から、そんな声が聞こえてくるようだった。

等身大の大人の恋に、ちゃんと切なさを感じられる人には、
ぜひ静かな気持ちで観てほしい一本。
どうぞハンカチのご準備をお忘れなく。

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ななやお

4.0 50代だからこそ描けるラブストーリー

2025年11月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

エンドロールに流れる星野源さんの曲を聴きながら、全身に染み渡るこの大人なラブストーリーに、ただただ胸が苦しくなった。

大人になったらなんでも器用にこなして、正しい判断ができると思っていた。けれど大人になったからこそ、自分の生き方や振る舞いを変えられなくて、後先考えずに衝動では動けなくなってしまう。
おかしいな、10代の頃よりいろんなことが出来るようになったはずなのに、恋愛になると不器用で滑稽で、なぜこんなにも切ないのか。

ドラマチックで甘酸っぱいキラキラとした恋愛よりも、ただ愛する人と、平凡な普通な平場のような暮らしをしていくことが、どれだけ幸せなことなのかが身に沁みてくる。

ありそうでなかなか無かった50代のラブストーリー。堺雅人と井川遥という美男美女が演じているにも関わらず、演出やメイクや服装のおかげで、そこらへんのスーパーにいそうな、庶民的なふたりになっていた。そのおかげで最後まで没入して、ふたりの恋の行方を追うことができた。
中学時代のシーンもすごくいい。

堺さんは現代のラブストーリーものに出演されるのは今作が初めてということで、見慣れない堺さんのラブシーンは正直居心地が悪かったけど、それ以外の2人のシーンはとても素敵だった。

鑑賞後、日が経つにつれてじわじわと余韻が染みてきて、あーあの時須藤はどんなふうに思ってたのかなとか、青砥はあの後どうしたのかなとか、考えてしまう、苦しいけど美しいラブストーリーでした。

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AZU

4.0 誰もが今、側にいる誰かに思いを馳せる時間

2025年11月15日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

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共感した! 69件)
清藤秀人

4.0 やり残したことって、いつからでもチャレンジしていいのかもしれない

2026年2月3日
PCから投稿

大人の恋愛。もう30代だと思っていた自分でも「人生ってほんと先が読めないな」としみじみ感じた。

主演の2人だけじゃなくて、周りの登場人物も含めてとてもリアルで、「こういう人いるよなぁ」と思える登場人物の数々。いろんな人の生活が少しずつ見えてくることで、いろんな人生の先輩たちの話をまとめて聞いたような気分にもなった。

「やり残したことって、いつからでもチャレンジしていいのかもしれない」「遅くても、遅すぎるってことはないのかも」と思わせてくれる瞬間が何度もあった。言いたいのに言えないこと、やりたいのにやれていないこと、誰にでもあるし、その裏には後悔やトラウマによる躊躇もある。

特に沁みたのは、主人公の男性の職場の先輩・独身の初老のおじさんの言葉。

「一緒にいてくれる人がいるってことは当たり前じゃない。こんな自分と一緒にいてくれるんなら、俺はどんだけ傷つけられたっていいね」

というセリフ。(正確な文言は覚えていないけどニュアンスこんな感じ)

傷つけ合った末に離婚してしまい、新しいパートナーを持つことをためらう主人公に対しての言葉。

長く一緒にいると、その存在は空気みたいになっていく。意識していなくても無意識に支えられている瞬間はきっとあるんだろうけど、その心地よさに慣れてしまうと、支えられていること自体に気づけなくなるのかもしれない。そして、いつの間にか傷ついた記憶ばかりに目が向くようになってしまう。

逆に、長い間ひとりで過ごしてきた人にとっては、「こういう時にそばにいてくれる人がいたら…」という瞬間の積み重ねがあって、自分が傷つくこと以上に大事な何かが見えてくるんだろうな、と。

どちらもある種の「ないものねだり」なのかもしれない。

もし自分が大病を患ってしまったら、どんな選択をするだろう。
自分の人生を最大限楽しみ切るのか、それとも残される人をなるべく傷つけないように生きるのか。
答えのない問いだけど、ふと立ち止まって考えさせられた。

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おけん

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