フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

劇場公開日:

解説

スカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタムが共演し、人類初の月面着陸にまつわる噂をモチーフに、奇想天外な極秘プロジェクトの行方をユーモラスに描いたドラマ。

1969年、アメリカ。人類初の月面着陸を目指す国家的プロジェクト「アポロ計画」の開始から8年が過ぎ、失敗続きのNASAに対して国民の関心は薄れつつあった。ニクソン大統領の側近モーは悲惨な状況を打開するべく、PRマーケティングのプロフェッショナルであるケリーをNASAに雇用させる。ケリーは月面着陸に携わるスタッフにそっくりな役者たちをメディアに登場させて偽のイメージ戦略を仕掛けていくが、NASAの発射責任者コールはそんな彼女のやり方に反発する。ケリーのPR作戦によって月面着陸が全世界の注目を集めるなか、「月面着陸のフェイク映像を撮影する」という前代未聞の極秘ミッションがケリーに告げられる。

ケリーをヨハンソン、コールをテイタムが演じ、物語の鍵を握る政府関係者モー役でウッディ・ハレルソンが共演。「Love, サイモン 17歳の告白」のグレッグ・バーランティが監督を務めた。

2024年製作/132分/G/アメリカ
原題または英題:Fly Me to the Moon
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2024年7月19日

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映画レビュー

5.0フェイクと真実の行き着くところ

2024年7月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 見果てぬ夢と浪漫を求めて、無限に広がる大宇宙へ――などというのは、やはり夢物語でしょうか。何かを為すにはお金がかかる現代社会。社会主義の旧ソ連では、その苦労は皆無なのでしょうか。資本主義ならでは、費用の工面も一苦労。  そんな気苦労とジレンマが描かれた、とても面白い映画でした。当時の記事を躍動させるなど、映像的にも凝っていた。実は私、月面着陸の頃合いの生まれ年で見てないけれど、打ち上げシーンの観衆の様子から管制塔?の人の動きまで実にリアル。当時の本物の映像も用いられていたのでしょうか。咥え煙草のスタッフの姿に時代を感じる。  映画の在り方として、とても面白い。「カメラを止めるな」っていう映画の、映画の撮影の、それを撮影する映画のその映画、なんていう幾十にも「フェイク」を重ねた構図だったけど、これも当時の月面シーンの、それを「フェイク」しようとしたエピソードを、映画として「フェイク」したというわけで。  最初に見せた黒猫の伏線回収とか、基本的な映画の楽しさも満載。飛行機のシーンで「Trust Me?」っていうアラジンの台詞。これはフェイクじゃなくてパロディというのかオマージュなのか。  さて、肝心の「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」、どこでその名曲を聴かせるかと思ったら、ラスボス?の彼が口ずさみながら去って行くとは、とても小粋な使い方でした。この名曲、いろんな人がいろんなアレンジで歌われているけど、自分のフェイバリットは「エヴァンゲリオン」。“綾波レイ”林原めぐみさんの本気の「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」が大好きです。

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猿田猿太郎

3.5陰謀論をイジってぶっ飛ばす

2024年7月20日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

3.5ウェルメイドの魅力と限界。

2024年7月31日
PCから投稿
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村山章

3.5ハリウッド映画愛に溢れる月面着陸の裏ドラマ

2024年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

米ソ間の宇宙計画が鎬を削る1969年。失敗続きのNASAか仕掛けたトンデモな作戦と、それに関わった人々の運命を描く。1969年と言えば、アポロ11号が月面に着陸し、アームストロング船長が例の名台詞を残したまさに同じ年。それが今も多くの人々の記憶の片隅にあるので、歴史的事実を物語にどう反映させているかが本作の肝だ。 結論から言えば、なるほどこう来るか!?という印象だ。アメリカ政府のメンツが優先されるかと思いきや、どっこい、打ち上げに関わった現場スタッフの意地がそれを上回る。そのへん、なかなかよく出来た脚本だと思う。スカーレット・ヨハンソン演じるNASAのPR担当のバックグラウンドと、チャニング・テイタム扮する発射責任者の実直すぎるキャラ設定も、見ていて不自然さは感じない。製作も兼任するヨハンソンは久々のハマり役。本人もこんな役を演じてみたかったのではないだろうか。 これを見てすぐに思い浮かぶのが、人類初の火星探査船の打ち上げに失敗したNASAが、3人のパイロットを地上のスタジオに閉じ込め、そこで偽物の宇宙旅行を演じさせる『カプリコン・1』('77年)。今も根強い"アポロ11号は月に行っていない説"の元ネタになった映画だ。 でも、シナトラのヒット曲がタイトルになっているように、後味はラブロマンスの風味も加わってほっこり、しっとり。フェイクという生臭いテーマを扱いながら、根底にハリウッド映画ヘの愛を感じさせて好印象だ。

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清藤秀人

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