全米映画ランキング : 2015年1月2日~2015年1月4日

全米映画ランキング:2015年1月5日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2015年1月2日~2015年1月4日
(金額・順位は確定後のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 1 ホビット 決戦のゆくえ

The Hobbit: The Battle of the Five Armies
「ホビット 決戦のゆくえ」

Waner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

3 21,910,000 220,767,000
2 3 イントゥ・ザ・ウッズ

Into the Woods
「イントゥ・ザ・ウッズ」

Walt Disney
(ディズニー)

2 19,066,000 91,209,000
3 2 不屈の男 アンブロークン

Unbroken
「不屈の男 アンブロークン」

Universal
(ビターズ・エンド)

2 18,358,450 87,801,310
4 ウーマン・イン・ブラック2 死の天使 1 15,145,000 15,145,000
5 4 ナイト ミュージアム エジプト王の秘密 3 14,450,000 89,725,700
6 5 ANNIE アニー

Annie
「ANNIE アニー」

Sony Pictures/Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

3 11,000,000 72,500,000
7 8 イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 6 8,111,000 30,808,228
8 6 ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス 7 7,700,000 323,874,548
9 7 ザ・ギャンブラー 熱い賭け 2 6,300,000 27,566,000
10 11 ベイマックス

Big Hero 6
「ベイマックス」

Walt Disney
(ディズニー)

9 4,816,000 211,268,000

「ホビット」最終章がV3。「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」の続編が4位に

新年最初の全米ボックスオフィスは、クリスマス公開作がトップ10内に多く残り、拡大公開の新作は1本にとどまった。そんな中、年をまたいで王座を守り、V3を果たしたのは大ヒットシリーズ最終章の「ホビット 決戦のゆくえ」だった。

同作の累計は約2億2000万ドルに到達し、グロス(最終興収)は2億6000万ドルほどになりそう。海外でも5億ドル以上を稼いでおり、全世界興収の累計は約7億2300万ドルに。23日からは中国で封切られ、同国での興収を合わせると9億ドル以上の全世界興収が見込まれている。

2位はメリル・ストリープ主演のファンタジー大作「イントゥ・ザ・ウッズ」。約1800万ドルの興収で11日間の累計は約9100万ドル。3位のアンジェリーナ・ジョリー監督の戦争ドラマ「Unbroken」も「イントゥ・ザ・ウッズ」とほぼ同等の成績で、累計興収は8800万ドル。2作のグロスはそれぞれ1億2000万ドル近辺となりそうだ。

オープニング興収約1500万ドルで4位デビューとなったのは、ダニエル・ラドクリフ主演「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」の続編「The Woman in Black 2: Angel of Death」。第1作の40年後のイールマーシュの館で、ロンドンから強制疎開させられた孤児たちと若い女性保育士が、館に巣食う幽霊に襲われるという内容で、ラドクリフの出演はなし。多くのホラーの続編と同様、厳しめのレビューが集まり、いいスタートとはならなかった。

また、マーク・ウォールバーグが27キロ以上の減量をして、ジェームズ・カーン主演「熱い賭け」(1974)のリメイクに挑戦したハードボイルドドラマ「The Gambler」は前週の初登場7位から9位へと順位を落とし、累計は約2700万ドルにとどまっている。

そして、ハッカー騒動で年末年始のハリウッドをもっとも沸かせたコメディ「The Interview」は約108万ドルの興収で圏外18位に。先週末の家庭視聴用のオンラインセールスはソニーが未発表のため分からないが、公開された週末には劇場興収で約280万ドル(331サイト)、オンラインセールスで約1500万ドルという記録的な数字を叩き出す大ヒットとなった。いずれにしても、今回の「The Interview」の騒動は今後の映画興行のあり方に一石を投じたといえるだろう。

今週末は、リュック・ベッソン製作、リーアム・ニーソン主演の人気アクション第3弾「96時間 レクイエム」に、昨年暮れに限定公開されていたトマス・ピンチョン氏原作、ポール・トーマス・アンダーソン監督の「インヘレント・バイス(原題)」と、批評家大絶賛で賞レースの大穴となった「Selma」(デビッド・オイェロウォ主演)が拡大公開となる。

2015年1月5日更新 藤井竜太朗

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