全米映画ランキング : 2013年2月1日~2013年2月3日
全米映画ランキング:2013年2月4日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2013年2月1日~2013年2月3日
(金額・順位は確定後のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 初 | Warm Bodies | 1 | 20,025,000 | 20,025,000 | |
2 | 1 | 2 | 9,210,000 | 34,463,000 | ||
3 | 3 | Silver Linings Playbook | 11 | 8,113,000 | 80,377,558 | |
4 | 2 | Mama | 3 | 6,730,020 | 58,262,120 | |
5 | 4 | Zero Dark Thirty | 7 | 5,300,000 | 77,797,000 | |
6 | 初 | Bullet to the Head | 1 | 4,500,000 | 4,500,000 | |
7 | 5 | Parker | 2 | 3,215,000 | 12,439,882 | |
8 | 6 | Django Unchained | 6 | 3,039,000 | 150,979,189 | |
9 | 10 | Les Miserables | 6 | 2,439,360 | 141,522,605 | |
10 | 11 | Lincoln | 13 | 2,412,000 | 170,787,000 |
「ウォーム・ボディーズ」がV。スタローン主演「バレット」は6位デビュー
ボルチモア・レイブンズがサンフランシスコ・フォーティナイナーズを34ー31で破った第47回スーパーボウルの週末。2本の新作がランクインした全米ボックスオフィスは、ニコラス・ホルト、テリーサ・パーマー主演の「ウォーム・ボディーズ(原題)」が約2000万ドルのオープニング興収で首位デビューを飾った。
同作は、アイザック・マリオンの小説「ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語」(小学館文庫刊)を、「50/50 フィフティ・フィフティ」のジョナサン・レビン監督が映画化したコメディホラー。ゾンビが大量発生した近未来のアメリカを舞台に、人間の女性ジュリー(パーマー)に恋してしまったゾンビR(ホルト)が彼女を守るために奮闘する姿をユーモラスなタッチで描いている。観客の6割が女性で、アメリカンフットボールに興味の無い層を狙った作戦が奏功した格好だ。レビューは概ね好評で、まずまずのスタートを切ったといえるだろう。共演にジョン・マルコビッチ、「ラブ・アゲイン」アナリー・ティプトン。
約920万ドルの興収で、あっさりと首位の座を明け渡したのは、ジェレミー・レナー&ジェマ・アータートン主演のアクションホラー「ヘンゼル&グレーテル」。累計興収は約3400万ドルで、最終興収は5000万ドルあたりにとどまりそう。
3週連続の3位は、オスカー候補「世界にひとつのプレイブック」。累計興収はついに約8000万ドルを突破。アカデミー賞授賞式前の1億ドル超えも現実味を帯びてきた。一方、同作のジェニファー・ローレンスとオスカー主演女優賞を争っているジェシカ・チャステイン主演「ゼロ・ダーク・サーティ」は約530万ドルの興収で5位にランクダウン。だが、こちらも累計は約7700万ドルを記録しており、両作品とも1億ドル近辺の興収で授賞式当日を迎えることになりそうだ。
そして、約450万ドルのオープニング興収で6位デビューとなってしまったのは、シルベスター・スタローン主演の「バレット」。アレクシス・ノランによる仏製グラフィック・ノベルを、「ウォリアーズ」「48時間」「ストリート・オブ・ファイヤー」のウォルター・ヒル監督、「リーサル・ウェポン」「マトリックス」シリーズのメガヒットメーカー、ジョエル・シルバー(製作)、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「ヒート」「L.A.コンフィデンシャル」「ファイト・クラブ」といった名作で知られるアーノン・ミルチャンの娘アレクサンドラ・ミルチャン(製作)による強力チームで映画化したアクションスリラー。仕事のパートナーを殺され、復讐を誓うニューオーリンズ在住の殺し屋ジミー(スタローン)が、ワシントンDCの韓国系刑事と組んで共通の敵を追撃するストーリーで、ロートルスターのスタローンが圧倒的な強さを見せつける作品だが、2009年のスーパーボウルの週末にスマッシュヒットを記録したリーアム・ニーソン主演のアクション「96時間」のようにはいかず、批評家と観客の双方から大きな支持を得られなかった。共演は「ワイルド・スピード」シリーズのサン・カンに、クリスチャン・スレイター、ジェイソン・モモア。
そのほか、アル・パチーノ、クリストファー・ウォーケン、アラン・アーキンのアカデミー賞受賞トリオ共演による犯罪コメディ「Stand Up Guys」は北米約650館の上映館数で約150万ドルのオープニング興収。ランク外17位でのスタートとなった。
今週末は、ジュード・ロウ、チャニング・テイタム、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ出演の医薬サスペンス「サイド・エフェクツ(原題)」(スティーブン・ソダーバーグ監督)に、ジェイソン・ベイトマン、メリッサ・マッカーシー共演のコメディ「Identity Thief」が公開となる。
2013年2月4日更新 藤井竜太朗