全米映画ランキング : 2012年12月14日~2012年12月16日

全米映画ランキング:2012年12月18日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2012年12月14日~2012年12月16日
(金額・順位は確定前のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 ホビット 思いがけない冒険

The Hobbit: An Unexpected Journey
「ホビット 思いがけない冒険」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

1 84,775,000 84,775,000
2 2 ガーディアンズ 伝説の勇者たち 4 7,420,000 71,362,000
3 4 リンカーン

Lincoln
「リンカーン」

Touchstone
(20世紀フォックス映画)

6 7,244,000 107,898,000
4 1 007 スカイフォール 6 7,000,000 272,366,000
5 5 ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日

Life of Pi
「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」

20th Century Fox
(20世紀フォックス映画)

4 5,400,000 69,559,406
6 3 トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part 2 5 5,175,000 276,865,069
7 7 シュガー・ラッシュ

Wreck-It Ralph
「シュガー・ラッシュ」

Walt Disney
(ディズニー)

7 3,273,000 168,779,000
8 6 スマイル、アゲイン 2 3,247,000 10,838,092
9 8 レッド・ドーン

Red Dawn
「レッド・ドーン」

FilmDistrict
(クロックワークス)

4 2,394,000 40,889,423
10 11 世界にひとつのプレイブック 4 2,084,000 16,954,049

「ホビット 思いがけない冒険」が12月最高のオープニング興収で首位デビュー

先週末の全米ボックスオフィスは、このホリデーシーズンの目玉「ホビット 思いがけない冒険」が、12月公開作のオープニング興収では新記録となる約8400万ドルを記録し、首位デビューを果たした。これまでは1位「アイ・アム・レジェンド」(07年/約7720万ドル)、2位「アバター」(09年/約7700万ドル)、3位「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」(03年/約7260万ドル)という順位で、「ホビット 思いがけない冒険」は前作の「王の帰還」を抜き、オープニング興収ではシリーズ記録も更新したことになる。

同作は、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作を手がけたピーター・ジャクソン監督が、J・R・R・トールキンによる「指輪物語」の前章「ホビットの冒険」を再び3部作として映画化するファンタジー大作の第1弾。中つ国にあるホビット庄のフロドが指輪をめぐる旅に出る60年前、フロドの養父ビルボ・バギンズは魔法使いのガンダルフに誘われ、13人のドワーフたちとともに、恐るべきドラゴン“スマウグ”を討伐する冒険に同伴することになる。

出演は、主人公ビルボ・バギンズに「銀河ヒッチハイク・ガイド」やテレビシリーズ「SHERLOCK (シャーロック)」で知られるマーティン・フリーマンとイアン・ホルム(60年後の姿)。「ロード・オブ・ザ・リング」3部作からは、ガンダルフ役のイアン・マッケラン、ゴラム役のアンディ・サーキス、ガラドリエル役のケイト・ブランシェット、サルマン役のクリストファー・リー、エルロンド卿役のヒューゴ・ウィービング、フロド役のイライジャ・ウッドらが続投。そのほか、リチャード・アーミテージ、ジェームズ・ネスビットらが新キャストとして脇を固める。

毎秒48フレームで撮影されたHFR(ハイ・フレーム・レート)3D映像も含め、緩急自在のジャクソン演出は堂々たるもので、今後の2作(「ホビット スマウグの荒らし場」13年12月、「ホビット ゆきて帰りし物語」14年夏公開)ではHFR3D映像の改良を含め、さらに高いクオリティを期待させる出来になっている。

「ホビット」旋風が吹き荒れたため、約740万ドルながら2位となったのは、「不思議の国のガーディアンズ(仮題)」。華々しいオープニングを飾れなかったが、公開4週目で7000万ドルオーバーを達成。粘り強く1億ドルまで到達したいところだが、果たして……。

3位はスティーブン・スピルバーグ監督、ダニエル・デイ=ルイス主演の「リンカーン」。6週目でついに1億ドルを突破。今年の賞レースではポールポジションにつけているといっても過言ではないだろう。各地の映画賞で作品賞を多数受賞しているキャスリン・ビグロー監督「ゼロ・ダーク・サーティ」、デビッド・O・ラッセル監督「世界にひとつのプレイブック」、ベン・アフレック監督・主演「アルゴ」などと並べると、現段階では頭ひとつ抜けている印象がある。

今週末は、トム・クルーズ主演のハードボイルドアクション「アウトロー」に、ジャド・アパトー監督による「無ケーカクの命中男 ノックトアップ」のスピンオフ「This Is 40」、バーブラ・ストライサンド、セス・ローゲン共演のコメディ「The Guilt Trip」などが公開となる。

2012年12月18日更新 藤井竜太朗

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