ミレーナ・カノネロ
伊トリノ出身。10代の頃にアートやデザインに興味を持ち、ジェノバで衣装デザインを学ぶ。1960年代に英ロンドンへ渡り、「2001年宇宙の旅」の撮影現場でスタンリー・キューブリック監督に出会う。71年にキューブリック監督の「時計じかけのオレンジ」で衣装デザイナーとしてデビューを果たし、続く「バリー・リンドン」(75)ではウルラ=ブリット・ショダールンドとともにアカデミー衣装デザイン賞を初受賞。「炎のランナー」(81)で2度目の受賞を果たすと、「愛と哀しみの果て」(85)、「タッカー」(88)、「ディック・トレイシー」(90)、「タイタス」(99)、「マリー・アントワネットの首飾り」(01)でも同賞にノミネートされた。「マリー・アントワネット」(06)と「グランド・ブダペスト・ホテル」(14)でも受賞している。そのほかの作品に「シャイニング」(80)、「ゴッドファーザーPART III」(90)、「オーシャンズ12」(04)などがある。