ピート・ドクター
米ミネソタ州ブルーミントン出身。子どもの頃からアニメーションやイラストに興味を抱く。ミネソタ大学に1年間通った後、カリフォルニア芸術大学に編入し、卒業間近の1990年に恩師の紹介でアニメーターを探していたピクサー・スタジオに就職。同スタジオの初長編作品で世界初となる全編フルCGの長編アニメーション「トイ・ストーリー」(95)には、原案、アニメーター監督として参加した。01年の「モンスターズ・インク」でリー・アンクリッチとともに共同監督を務め、アカデミー長編アニメーション賞にノミネート。09年には「カールじいさんの空飛ぶ家」を監督し、アニメーション映画として初めてカンヌ国際映画祭のオープニングを飾った。同作でアカデミー長編アニメーション賞を受賞し、脚本賞にもノミネートされた。15年の監督作「インサイド・ヘッド」では、少女の頭の中を舞台にキャラクター化した感情たちの冒険を描き出し、再びアカデミー長編アニメーション賞に輝いた。スタジオジブリの「ハウルの動く城」の英語版で演出を担当している。