ハ・ジョンウ
韓国・ソウル出身の俳優、映画監督、脚本家、プロデューサー。本名キム・ソンフン。韓国の中央大学校演劇学科卒。俳優のキム・ヨンゴンを父にもち、弟は俳優のチャ・ヒョヌ、義妹は女優のファン・ボラ。
1998年から舞台俳優としてキャリアを積ね、「マドレーヌ」(02、日本劇場未公開)でスクリーンデビューする。05年に芸名を本名のキム・ソンフンからハ・ジョンウに改名し、TVドラマ「プラハの恋人」に出演。同年、カンヌ国際映画祭のある視点部門で上映された映画「許されざるもの」で初主演を飾り、韓国国内で注目を集める。
キム・ギドク監督作「絶対の愛」(06)、「ブレス」(07)を経て、韓国の映画賞を席巻したナ・ホンジン監督作「チェイサー」(08)で連続猟奇殺人犯を演じ、一躍脚光を浴びる。「国家代表!?」(09)、「哀しき獣」(10)、「ベルリンファイル」(13)では百想芸術大賞(映画部門)の男性最優秀演技賞を受賞。韓国の人気ウェブ漫画を実写映画化した2部作のファンタジーアクション「神と共に 第一章 罪と罰」「神と共に 第二章 因と縁」(ともに18)は動員数1200万人を超える大ヒットを記録した。
私生活では、21年、麻酔薬プロポフォールの違法投薬で3000万ウォン(約280万円)の罰金刑を受ける。翌年には俳優業を始動し、実話をもとに描かれたNetflixオリジナルドラマ「ナルコの神」に出演した。その他の出演作に、妻夫木聡と共演した日韓合作映画「ノーボーイズ,ノークライ」(09)、自身が監督を務めた「ローラーコースター」(13)、「いつか家族に」(14)、パク・チャヌク監督作「お嬢さん」(16)、社会派映画「1987、ある闘いの真実」(17)がある。