ロベルト・ベニーニ
イタリアのトスカーナ地方出身。スタンダップ・コメディアンや脚本家として活躍し、「ベルリンガー」(75)で俳優として映画デビューを果たす。1982年からは監督業にも進出。ジム・ジャームッシュ監督の「ダウン・バイ・ロー」(86)やフェデリコ・フェリーニ監督の遺作「ボイス・オブ・ムーン」(90)で注目を集め、監督・脚本・主演を兼ねた「ジョニーの事情」(91)はイタリアやアメリカで成功を収めた。父の強制収容所の経験を基にした監督・主演作「ライフ・イズ・ビューティフル」(97)で、アカデミー主演男優賞、同外国語映画賞、カンヌ国際映画祭グランプリをはじめ数々の賞を受賞。以降の出演作に「コーヒー&シガレッツ」(03)、監督も手がけた「人生は、奇跡の詩」(05)、「ローマでアモーレ」(12)などがある。「ダウン・バイ・ロー」で共演したニコレッタ・ブラスキと91年に結婚、作品中でもたびたび恋人や夫婦役を演じている。