ライフ・イズ・ビューティフル

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

イタリアの俳優ロベルト・ベニーニが監督・脚本・主演を務め、強制収容所に送られたユダヤ人の父親が幼い息子を守るため意外な行動に出る姿を描いた感動作。1937年、トスカーナ地方の小さな町へやって来たユダヤ系イタリア人の陽気な男性グイドは、美しい小学校教師ドーラと運命的な出会いを果たす。いつも陽気で機転のきくグイドにドーラも心を奪われ、やがて2人は結婚。息子ジョズエも生まれ家族は幸せな日々を送るが、彼らが暮らす町にもユダヤ人迫害の魔の手が迫り、3人は強制収容所に連行されてしまう。グイドは幼いジョズエに悲惨な現実を悟られないよう、ひたすら陽気に振る舞いながら嘘をつき続けるが……。第71回アカデミー賞で主演男優賞、外国語映画賞、作曲賞、第51回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した。

1997年製作/117分/G/イタリア
原題:La vita e bella
配給:松竹富士、アスミック・エース
劇場公開日:1999年4月17日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第23回 日本アカデミー賞(2000年)

ノミネート

外国作品賞  

第71回 アカデミー賞(1999年)

受賞

主演男優賞 ロベルト・ベニーニ
外国語映画賞  
作曲賞(ドラマ) ニコラ・ピオバーニ

第51回 カンヌ国際映画祭(1998年)

受賞

コンペティション部門
グランプリ ロベルト・ベニーニ

出品

コンペティション部門
出品作品 ロベルト・ベニーニ
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映画レビュー

4.0史実は調べる必要

2024年3月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

史実が意図的に隠されていることが意外でいい。

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多様性男女平等自由主義

5.0ライフ・イズ・ビューティフル

2024年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 笑えて泣ける名作。映画を観て泣くことはあまり無いのだが、この映画は普通に泣いた。
 主人公のグイドは、常に明るく周囲を笑わせる愉快な男。妻のドーラもそんな彼の人柄に惹かれて結婚し、息子のジョズエを授かる。映画の前半はそんなグイドとドーラの馴れ初めが描かれている。

 映画の後半は、グイドと息子のジョズエが、ユダヤ人の強制収容所に収容される。グイドは息子には「これは1000点貯めれば戦車が貰えるゲームなんだ」と言い聞かせる。自身も辛いはずなのに、そんな素振りを息子の前では微塵も見せず、明るく楽しく振る舞い続ける。息子に余計な心配をさせまいとする彼の姿に、父親としての優しさや、精神の成熟度合いが表れている。

 映画の最後には、大人になったジョズエによるモノローグが流れる。父親の、自分を大切に思う気持ちや愛情深さを、幼い頃はあまり意識していなかったはずだ。しかし大人になるに連れて、父親が自分に対してしてくれたことの重みを深く感じるようになる。それがこのモノローグに表れていて泣ける。

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根岸 圭一

5.0家族を愛し守る、ひとつのカタチ。

2024年1月31日
PCから投稿

映画はドキュメンタリーではない。
映画はファンタジーである。

男から見た女性。
女性から見た男の良心。
夫婦となったふたり。
夫婦から見た子供。
子供から見た親。
男から見た妻と子の危機。
子供から見た父の姿。

甘い恋から流れた彼らの人生。
命懸けで守った家族の姿。

過酷な現実に男は泣き叫んでも良かったが、
男は家族を安心させる方法を取った。
現実から離れたあの子の見た事実。
男のユーモアは悲しみを倍増させる。
その愛に包まれた現実は、後に知る。

愛はファタジーでもあるべき、と思う。

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星組

2.0身勝手なネタさえなければ

2024年1月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

評判が良いみたいなので見てみましたが、正直自分は感動出来なかった。

前半は自分勝手な主人公が周りの迷惑も考えずに調子に乗った行動をとる、ローワン・アトキンソンのようなドタバタコメディ。
こういった作品は普通「近くにこんなやつがいたら迷惑だろうなー」と笑いながら見る作品なのだが、後半は事態が一変、ドイツ軍による強制収容所の話になる。
ここからは息子を怖がらせまいと優しい嘘を吐いて陽気に振る舞う父を描いている、らしい。いや、描きたいのは伝わるのだが、やってることは前半と変わらず身勝手コメディなのだ。

たかがフィクションのお話ではあるものの、最悪同室のメンバー全員が処刑されかねないレベルの自分さえ良ければ構わない自己中行動を取るのでかなりの不快感を覚える。
おバカコメディだったら全く問題ない内容だけど、この作品における主人公は「迷惑なやつ」ではなく「立派な父親」として描かれているので、コメディとして見れない、感動ドラマとしても見れない、中途半端な見方になってしまう。

私は涙もろく、安っぽい感動ドラマでもすぐに泣いてしまうのだが、この作品は他人に迷惑をかけ続ける主人公の行動と、それでも彼の思う通りに物事が進んでいくご都合主義のお陰で涙ぐむこともなかった。

ただ、まぁコメディ要素がこの映画を見ようかなというきっかけにもなったし、暗く悲しいという雰囲気が前提として描かれるべき戦争を舞台にした映画がここまで暗さを感じることなく見られるのは良い部分だと思う。

コメディタッチで描くにしても、もう少し他人の迷惑にならないようなネタを中心にしてくれれば私もこの映画を受け入れられたと思うと残念でならない。

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Spi
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