リチャード・リンクレイター
1988年に監督デビューし、2作目「Slacker(原題)」(91)がサンダンス映画祭で絶賛され注目を浴びる。続く「バッド・チューニング」(93)が米国内で大ヒット、イーサン・ホーク&ジュリー・デルピーを主演に迎えた「恋人までの距離(ディスタンス)」(95)ではベルリン国際映画祭の銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞し、米インディペンデント界を代表する存在になる。初のメジャー作品「ニュートン・ボーイズ」(98)に続き、ジャック・ブラックを主演に迎えた「スクール・オブ・ロック」(03)が大ヒットを記録した。
再びインディペンデント界に戻って「恋人までの距離(ディスタンス)」の続編「ビフォア・サンセット」(04)と第3弾「ビフォア・ミッドナイト」(13)のメガホンをとり、両作でホークとデルピーとともにアカデミー脚色賞にノミネートされた。キャストたちが12年にわたりひとつのキャラクターを演じ続けた「6才のボクが、大人になるまで。」(14)では、ベルリン国際映画祭の最優秀監督賞(銀熊賞)を受賞。アカデミー賞では、作品賞と監督賞に初ノミネートを果たし、脚本賞の候補にもなった。
その他の監督作に、実写映像をデジタル・ペインティング加工した「ウェイキング・ライフ」(01)、「スキャナー・ダークリー」(06)といった実験的な作品や、再びブラックと組んだ「バーニー みんなが愛した殺人者」(11)などがある。