ヌーヴェルヴァーグ

劇場公開日:2026年7月10日

解説・あらすじ

「6才のボクが、大人になるまで。」「ビフォア」シリーズのリチャード・リンクレイター監督が、1950年代後半のフランスで起きた革新的な映画運動・ヌーベルバーグを代表する作品として知られるジャン=リュック・ゴダール監督作「勝手にしやがれ」製作の舞台裏を映画化。映画史に革命を起こした若者たちの姿を、フランス映画界を代表する映画作家たちとの活気ある交流とともに描き出す。

1959年、フランス。映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」で執筆活動をしていた28歳のジャン=リュック・ゴダールは、フランスの若手俳優ジャン=ポール・ベルモンドとアメリカの人気女優ジーン・セバーグを主演に迎えた長編監督デビュー作「勝手にしやがれ」の制作を開始する。ゴダールの斬新で自由奔放な撮影手法に周囲は振り回されるが、映画づくりへの情熱を共有した撮影現場は活気に満ちていく。

「勝手にしやがれ」のスタイルにならい、アカデミー比率(1:1.37)の白黒映像、全編ほぼフランス語で、キャストもジーン・セバーグ役のゾーイ・ドゥイッチ以外はほぼ無名の俳優陣で固めた。主人公ゴダール役には、写真家やモデルとして活動していたギョーム・マルベックを起用。2025年・第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

2025年製作/106分/G/フランス
原題または英題:Nouvelle Vague
配給:AMGエンタテインメント
劇場公開日:2026年7月10日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第83回 ゴールデングローブ賞(2026年)

ノミネート

最優秀作品賞(ミュージカル/コメディ)  
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映画レビュー

4.0 28歳のゴダールが、映画監督になるまで。

2026年7月14日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

知的

事前情報だけだと、間口の狭いマニアックな映画と思われるかもしれない。ヌーヴェルヴァーグの巨匠として名高いジャン=リュック・ゴダールが、初監督作にして代表作の一本でもある「勝手にしやがれ」を製作した1959年夏のフランスでの日々を描く、実話に基づく劇映画。ただし、「6才のボクが、大人になるまで。」「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」を手がけたリチャード・リンクレイター監督らしく、出会いや経験を通じて精神的に成長する、夢や目標に向かって突き進むといった青春物としての魅力も兼ね備えた、題材の割に間口の広い、映画マニアでなくても気軽に楽しめる快作に仕上がっている。

本作「ヌーヴェルヴァーグ」は、映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」に寄稿していたゴダールが1959年、新作映画の監督を初めて務めることになるいきさつから始まる。ヌーヴェルヴァーグ(新しい波)という用語自体はその数年前から使われていたが、1959年5月にフランソワ・トリュフォー監督の「大人は判ってくれない」がカンヌで監督賞、7月にはクロード・シャブロル監督の「いとこ同志」がベルリンで金熊賞をそれぞれ受賞するなど、フランス発の新潮流が世界へと一気に波及した年でもあった。

評論を通じて培ったヌーヴェルヴァーグの精神を実際の映画作りに活かすべく斬新な手法で撮影を進めていくゴダールと、旧来の製作方法を押しつけようとする中年プロデューサーとの対比がわかりやすい。映画作りの現場が題材ではあるが、若者たちが力を合わせて新しい時代を作っていく筋には、より普遍的な青春物としてのわくわくする魅力がある。

エンディングで流れるフランス語曲の「Nouvelle Vague」、耳馴染みのあるメロディーだなと思ったら、米ボーカルグループのザ・コースターズが1959年に発表した「Three Cool Cats」を、フランス人歌手リチャード・アンソニーがフランス語の詞でカバーした曲だった。ビートルズもデビュー前に「Three Cool Cats」をカバーしていて、「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」に収録されていたので、聞き覚えがあったのだと納得した。

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高森郁哉

4.0 ファンシーな男

2026年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 20代、この映画のゴダールはいたって無邪気で無害な人間に見える、トゲがなくて可愛げがある。普通オーラでいばった所がない。好青年。周囲に応援されてる。引用句は死ぬほど全身のポケットに詰まっているが、自分自身の本気の毒霧は吹かない。映画にこだわりがあるのは分かるがまだまだ毒蛇の赤ちゃんみたいなもの、といった印象。
 主演女優に脚本についての確信のなさという図星を突かれて、へらへらとベッドにもんどりうつ可愛らしさといったら!
 観る前は、なんだったら狷介な孤老のような若者かと先入観をもっていたが、ぜんぜん違いましたね。そこがリンクレイター監督の狙いかもしれない、というか、もはや詐欺なんじゃないかと思うくらいwでもこれでいいのでしょう。ゴダールののちの実像など誰も興味がないと思うので、こういうデビューしたての頃くらい、多少爽やかな印象でもw
 いらないメイクさん毎日出勤させてるのがいいよね。グチも言い放題にさせてるし。でも、あのやり方で文句つけない会社はない、それでも撮影は早いから、様子見係かと思った製作者のオッサン(ボールガール?すげえ名字)は不安にのたうちながら次も見に来る。
 トリュフォーも友情三昧といった風情で幸せそうな顔。のちの絶縁に関しては、作風を変えたトリュフォーの作品がつまらなさすぎたせいかとは自分も思っている。両者の作品を全く多くも見てないが、意地の張りすぎで作品を貧しくしたのは共通な気がしますね。

 それにしても、細かすぎるものまね番組のディレクターをリンクレイター監督がやってる妄想を楽しんだ感じ。こっちはシフマンすら知らん、ほとんど有名な監督しか知らんのに、この人どうですか、みたいにとめどなく顔を並べ立ててくるのが強心臓なオタクのショーみたいでわらけてきます。
 ロベール・ブレッソンのお菓子ポケットねじ込みは哀しくもおかしかった。お菓子だけに。ゴダールの30歳くらい上なんよね、でも、金がないという名匠の哀切も軽みでいなす映画です。
 リンクレイターのこっち来いやこっち来いや、という映画の詐術が冴える映画でした。

 ファンシーて、和製のと英語では全く意味が変わるみたいで、でもどっちもゴダールのためにあるような単語だと偶然知りましたのでタイトルに使ってみました。だんだん英語の方だけのファンシーになっていった感じなのかな?

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満天

4.0 ベルモント似てるなー。

2026年8月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

撮影が全て終了し、現場をボロクソに貶しながらも終わってしまった混乱=祝祭にどうしようもなく寂しさを感じてしまうジーン・セバーグの表情が切なくてとても良かったな。

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春

3.0 白黒映像がオシャレなのか、実際オシャレなんだろうけど☆オシャレな登場人物と映画ロゴのポスターもチラシ棚にあった◎

2026年8月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

驚く

斬新

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むりぶし