ホウ・シャオシェン
中国広東省に生まれ、1948年に家族と台湾に移る。69年から国立台湾芸術大学で映画を学び、72年に卒業。会社員を経て、映画の脚本と助監督の仕事を始める。
「ステキな彼女」(80)で監督デビュー。「風櫃の少年」(83)と「冬冬の夏休み」(84)でナント三大陸映画祭グランプリを2年連続で受賞し、「童年往事 時の流れ」(85)でベルリン映画祭国際批評家連盟賞を受賞。50~60年代の激動の台湾に生きる人々を活写し、台湾ニュー・シネマの立役者として国際的な知名度を確立する。「悲情城市」(89)でベネチア国際映画祭の金獅子賞、「戯夢人生」(93)でカンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞し、この2作に「好男好女」(95)を合わせた3作は「台湾現代史三部作」と呼ばれる。
以降の監督作に、一青窃と浅野忠信が共演した「珈琲時光」(03)、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した歴史劇「黒衣の刺客」(15)など多数。97年にはオリビエ・アサイヤス監督による彼の素顔に迫ったドキュメンタリー「HHH:侯孝賢」も製作された。