ブルース・リー

香港の伝説的アクションスター。米サンフランシスコ出身で、父は広東オペラ歌手。5歳の時に家族と香港に移り、翌年から子役として香港映画に出演する。中学時代に街で襲われたのをきっかけに中国武術を習い、1959年にアメリカに戻る。武道大会への参加をきっかけにハリウッドのプロデューサーと知り合い、TV版「グリーン・ホーネット」（66〜67）に日本人カトー役で出演して人気を得る。以降、俳優として活躍する一方でハリウッドスターに武術を授け、独自の哲学であるジークンドーを確立。香港凱旋後に初主演したカンフーアクション「ドラゴン危機一髪」（71）と続く「ドラゴン怒りの鉄拳」（72）はアジアを中心に大ヒットを収め、一躍アクションスターとなった。自身の製作会社を設立して初監督に挑んだ「ドラゴンへの道」（72）では主演・脚本・製作・音楽監修・武術指導を兼任。ハリウッドと香港の合作「燃えよドラゴン」（73）は世界中にカンフーブームを巻き起こし、映画文化にも多大な影響を与えた。73年7月、頭痛薬の副作用がもとで32歳の若さで急死。死因は、重度の脳浮腫と発表された。未完の遺作となった監督・主演作「死亡遊戯」はロバート・クローズ監督らによって追加撮影され、78年に公開された。