死亡遊戯
劇場公開日:2020年7月3日
解説
伝説のアクションスター、ブルース・リーの遺作となったカンフーアクション。世界的アクションスターのビリーは、ドクター・ランド率いる国際的犯罪シンジケートから終身契約を迫られる。脅迫にも屈せず頑なに契約を拒否するビリーに業を煮やしたランドは、ついにビリーの暗殺を命じるが……。リーの監督・主演で1972年に撮影開始されたが、ハリウッドとの合作「燃えよドラゴン」撮影のために中断され、リーの急死により未完となった。その後、「燃えよドラゴン」のロバート・クローズ監督らによって追加撮影が行われ、1978年に公開された。2020年7月、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、なんばパークスシネマで開催の「ブルース・リー 4Kリマスター復活祭2020」にて、ブルース・リーの怪鳥音入りの日本初公開時英語版でリバイバル上映。
1978年製作/100分/G/香港
原題:死亡遊戯 Game of Death
配給:ツイン
日本初公開:1978年4月15日
スタッフ・キャスト
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なんかもう「杜撰」の一言でパッと片付けたい気持ちもあるんだけど、それはそうと「せっかくフィルムの断片が残ってるんだから足りない部分は代役で補って映画にしちゃおう!」という潔さにはメチャクチャ好感が持てる。
何であれ創作行為には不確定要素が絡まってくるものだ。映画であればうっかり何かが映り込んじゃったとか、セリフを間違えちゃったとか、あるいは役者が途中で死んじゃったとか。
映画は小説や漫画と違って基本的に大多数の人間が協働的に作るものだから、やり直しが利きにくい。「完璧」などというものを目指そうとすれば途方もない回数の試行が要求される。もちろん金も時間もかかる。だからどこかで諦めないといけない。これでいいかと妥協しないといけない。
役者が死んじゃったなんてのは一番どうしようもない。金と時間がいくらあっても死者は決して蘇らないのだから。でも本作の場合はそこでお蔵入りさせなかった。ツギハギで焼き増ししまくって一本の映画に仕立て上げた。いわば「これで本当にいいのか?」という作家的懊悩を全力で諦めた。鏡にリーの顔写真を貼り付けて代役を誤魔化すシーンなんかは笑いを飛び越えて尊敬の念すら湧いてくる。
ホドロフスキーやテリー・ギリアムあたりの制作頓挫エピソードを聞くと「映画に真剣に向き合っているからこそだなあ」みたいな感想がつい思い浮かぶけど、本作を見ているとそういうメンタリティのもとで作られるものばかりが映画じゃないんだよな、と反省させられる。
本作は作家的懊悩を完全に諦めた。しかし諦めたことによって、事実『死亡遊戯』という一本の映画が世に放たれた。ブルース・リー最後の勇姿がスクリーンの前の観衆に届いた。脚本はガバガバだし代役は全然似てないけど、それでも誰の目にも触れることなく歴史の狭間に沈み込んでいくよりはよっぽどいい。
諦めた、とネガティブな言い方をしたが、そこには「どうせだし見せてあげるよ!」という気前のよさも含まれていたと思う。思えばジャッキー映画のエンドロールにありがちなNGシーン集も、そういう素朴なもてなし精神の表れなのかもしれない。
「愛おしいクソ映画」というジャンルがあるとすれば、本作とエド・ウッド『プラン9・フロム・アウタースペース』はまず筆頭に上がってくることだろう。
2021年8月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ブルース・リーがアクションシーンだけ撮影していた映画を、追加撮影により仕上げたもので、ファンでなくとも惜しい人を失ったと思わせる。
主人公は俳優だが、興行界を裏で牛耳っているギャングに逆らったため、命を狙われる。
音楽はなんとジョン・バリーで、ボンド調だ。
2021年7月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
2021年7月24日
映画 #死亡遊戯 (1978年香)鑑賞
未完の作品を代役を使って撮影し、完成させた作品だそうですが、#ブルース・リー はこれ見たら泣くな!
とにかく代役が似てない。顔も違うし、体系も違う。顔をあまり見せないような設定にするなど工夫してるけど、チラチラ見える顔が似てない!