ピーター・ジャクソン
子どもの頃から、8ミリで映画を作る。初の長編映画「バッド・テイスト」(87)が一部で話題になって以降、数本のスプラッター系ホラーコメディを発表する。少女たちの心の機微を描いた「乙女の祈り」(94)で、ベネチア国際映画祭の銀獅子賞を受賞し、フラン・ウォルシュとともにアカデミー脚本賞にノミネートされる。J・R・R・トールキンの世界的ベストセラー小説「指輪物語」を映画化した「ロード・オブ・ザ・リング」3部作(01~03)が世界中で大ヒット。完結編「王の帰還」では、アカデミー作品賞、監督賞、脚色賞含め11部門を制覇し、「ベン・ハー」「タイタニック」に並ぶ史上最多受賞の快挙を成し遂げた。続いて念願だった「キング・コング」のリメイク(05)を手がけ、シアーシャ・ローナン主演の「ラブリーボーン」(09)もヒットする。「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚にあたる「ホビット」2部作(12、13)では、準備が難航したためギレルモ・デル・トロ監督が降板。製作と脚本だけの予定だったが、自らメガホンをとることになった。プロデューサーとしては、「第9地区」(09)、「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」(11)などを手がける。