橋口亮輔
長崎県出身。自主制作映画「夕辺の秘密」(89)でPFF(ぴあフィルムフェスティバルアワード)グランプリを受賞。脚本も手がけた「二十才の微熱」(93)で劇場監督デビューを果たす。続く「渚のシンドバッド」(95)はロッテルダム国際映画祭グランプリをはじめ国際的な評価を得、国内でも毎日映画コンクール脚本賞を受賞。3作目「ハッシュ!」(02)はカンヌ国際映画祭監督週間で上映された。LGBTQや社会的マイノリティの現実を表情豊かに捉えた演出で、寡作ながらも国内外の高い評価を獲得。バブル崩壊以降の日本社会の激変を背景にある夫婦の希望と再生を描いた「ぐるりのこと。」(08)は、主演の木村多江を日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に導いたほか多くの賞を受賞、ベルリン映画祭パノラマ部門の正式招待作品となった。その他の監督作にオムニバスコメディ「ゼンタイ」(13)、「恋人たち」(15)など。