橋口亮輔 : ウィキペディア(Wikipedia)

橋口 亮輔(はしぐち りょうすけ、1962年7月13日 - )は、日本の映画監督、脚本家。長崎県出身。大阪芸術大学映像計画学科中退。

来歴

高校1年生の頃から自主制作で映画を撮り始める。大阪芸術大学を経て1985年に映画監督・脚本家として活動を始める。

1986年『ヒュルル…1985』、1989年『夕辺の秘密』がぴあフィルムフェスティバルに入選。『夕辺の秘密』はPFFアワードグランプリを受賞するなど高く評価される。その後テレビ局でアシスタントディレクターの活動を経て、1992年にPFFスカラシップを得て映画撮影を再開。1993年に、第一回監督作となる第6回PFFスカラシップ作品『二十才の微熱』を発表。この頃、自身がゲイであることを公表する。

その後、1995年には『渚のシンドバッド』がロッテルダム国際映画祭でグランプリを受賞し、国内でも毎日映画コンクール最優秀脚本賞を受賞。2001年の『ハッシュ!』では第54回カンヌ国際映画祭において監督週間部門正式招待作品となり、高く評価された。その直後にうつ病を経験したと言われているが、完治後はその体験を生かし、2008年に『ぐるりのこと。』を手がけた。

フィルモグラフィー

長編映画

  • 二十才の微熱(1993年) - 監督・脚本・出演
  • 渚のシンドバッド(1995年) - 監督・脚本・出演
  • ハッシュ!(2001年) - 監督・脚本・原作
  • ぐるりのこと。(2008年) - 監督・脚本・原作・編集
  • 恋人たち(2015年) - 監督・脚本

短編映画

  • ヒュルル…1985(1985年) - 監督・脚本・出演
  • 夕辺の秘密(1989年) - 監督・脚本・出演
  • サンライズ・サンセット(2013年、『シネマ☆インパクト』の一編) - 監督・脚本・原作
  • ゼンタイ 特別版(2013年、『+1 Vol. 4』の一編) - 監督
  • ゼンタイ(2013年) - 監督・脚本・原案

テレビ

  • つげ義春ワールド(1998年、テレビ東京) - 出演
  • 初情事まであと1時間(2021年、テレビ東京) - 監督・脚本

書籍

  • 二十歳の微熱(小説、扶桑社 1994年)
  • 僕は前からここにいた(エッセイ、扶桑社 1994年)
  • 渚のシンドバッド(小説、扶桑社 1995年)
  • 小説ハッシュ!(アーティストハウス 2002年)
  • 無限の荒野で君と出会う日(エッセイ、エピデンスコーポレーション情報センター出版局 2004年)
  • まっすぐ(エッセイ P-VINE、 2016年2月)

受賞歴

  • 夕べの秘密
    • PFFアワード グランプリ
  • 渚のシンドバッド
    • ロッテルダム国際映画祭 グランプリ
    • トリノ国際ゲイ&レズビアン映画祭 グランプリ
    • 第50回毎日映画コンクール 脚本賞
    • キネマ旬報ベスト・テン キネマ旬報ベストテン 第10位
  • ハッシュ!
    • 第54回カンヌ国際映画祭 監督週間部門正式招待作品
    • 第75回キネマ旬報ベスト・テン 第2位
    • 第24回ヨコハマ映画祭 ベスト10 第1位、監督賞
    • 新藤兼人賞 金賞
  • ぐるりのこと。
    • 第32回山路ふみこ映画賞
    • 第33回報知映画賞 監督賞
    • 第31回ヨコハマ映画祭 ベスト10 第2位
    • 第82回キネマ旬報ベスト・テン 第2位
    • 第63回毎日映画コンクール 日本映画優秀賞、脚本賞
  • 恋人たち
    • 第89回キネマ旬報ベスト・テン 第1位、監督賞、脚本賞
    • 第37回ヨコハマ映画祭 ベスト10 第2位、監督賞
    • 第30回高崎映画祭 最優秀監督賞
    • 第70回毎日映画コンクール 日本映画大賞
    • 第58回ブルーリボン賞 監督賞

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/12/29 20:44 UTC (変更履歴
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