夏八木勲
慶応大学在学中に文学座研究所に入所。その後大学を退学して俳優養成所に入所、同期の原田芳雄、村井国夫、地井武男らとともに“花の15期生”と呼ばれた。66年、東映「骨までしゃぶる」でデビューを果たし、「日本沈没」(73)、「野性の証明」(78)、「白昼の死角」「戦国自衛隊」(79)などで活躍。時代劇や任侠映画に多数出演するほか、NHK連続テレビ小説「鳩子の海」(74~75)などにも出演した。近年の出演作品に園子温監督の「希望の国」(12)やピーター・ウェーバー監督の「終戦のエンペラー」(13)、是枝裕和監督の「そして父になる」(13)など。13年3月には文化庁芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。12年秋ごろにすい臓がんが見つかり治療しながら仕事を続けたが、13年5月11日に73歳で他界した。