トーマス・クレッチマン
旧東ドイツのデッサウに生まれ、水泳の選手として活躍するが、19歳のとき国境を歩いて越え、西ドイツに亡命。働きながら演技を学んで舞台俳優となり、25歳の頃から欧州各地の映画やドラマで頭角を現す。主演を務めたTV映画「Der Mitwisser」(91)でマックス・オフュルス新人賞を受賞し、米独共作の映画「スターリングラード」(93)の主演に抜てきされた。「スタンダール・シンドローム」(96)や「U-571」(00)、「ブレイド2」(02)などに出演し、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作「戦場のピアニスト」(02)で主人公のユダヤ人ピアニストを助けるドイツ将校ビルム・ホーゼンフェルトを演じて国際的な注目を集め、「バイオハザードII アポカリプス」(04)や「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」(15)など大ヒットシリーズにも多く出演する。近年の出演作に「タクシー運転手 約束は海を越えて」(17)、「アーニャは、きっと来る」(19)など。