チェン・カイコー
軍隊生活を経験ののち78年に北京電影学院監督科に入学、在学中にテレビドラマの助監督などをつとめる。卒業後、84年に「黄色い大地」で監督デビュー。この作品で撮影監督を勤めたのがチャン・イーモウだった。まだ中国政府の検閲が非常に厳しい時代にもかかわらず、繊細な感覚表現と、大胆かつスタイリッシュな映像で海外からも注目を浴びた。これ以降チャン・イーモウらとともに、中国映画界における第五世代と呼ばれる。93年の「さらば我が愛/覇王別姫」は中国語映画として初めてカンヌ国際映画祭パルム・ドール大賞を受賞。その後も芸術性の高い作品を作る一方で、ドラマ性を重視する作品にも精力的に取り組んでいる。