タナダユキ
福岡県北九州市出身。高校卒業後、上京してイメージフォーラム映像研究所にて映像制作を学ぶ。2001年、脚本・出演も兼ねた初監督作「モル」がぴあフィルムフェスティバルのPFFアワードグランプリとブリリアント賞を受賞。04年には、フォークシンガーの高田渡を追ったドキュメンタリー映画「タカダワタル的」が東京国際映画祭に特別招待作品として上映されたほか、劇映画「月とチェリー」も発表した。杉作J太郎監督の映画「怪奇!!幽霊スナック殴り込み!」(05)では主演を務め、安野モヨコ原作、蜷川実花監督の「さくらん」(07)では脚本を担当。監督・脚本を務めた「百万円と苦虫女」(08)で日本映画監督協会新人賞を受賞した。気鋭の女性監督として注目を浴びるなか、「俺たちに明日はないッス」(08)、「ふがいない僕は空を見た」(12)などでメガホンをとった。その後の監督作に「四十九日のレシピ」(13)、「ロマンス」(15)などがある。小説「ロマンスドール」や「復讐」、エッセイ「パンとみそ汁」(雑誌「CUT」に連載)を執筆するなど、作家としても活動する。