高畑勲
三重県伊勢市生まれ。1959年に東京大学仏文科を卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)へ入社。劇場用長編アニメ「太陽の王子 ホルスの大冒険」(68)で監督デビューを果たす。同僚だった宮崎駿と小田部羊一とともに、AプロダクションでTVアニメ「ルパン三世」(71~72)や、中編映画「パンダコパンダ」(72)、ズイヨー映像でTVアニメ「アルプスの少女ハイジ」(74)、「赤毛のアン」(79)などを演出・監督する。宮崎が監督した長編アニメ「風の谷のナウシカ」(84)でプロデューサーを務め、85年にはスタジオジブリの設立に参加。「火垂るの墓」(88)、「おもひでぽろぽろ」(91)、「平成狸合戦ぽんぽこ」(94)などの名作を生みだし、宮崎とともにスタジオジブリの2本柱として活躍した。「ホーホケキョ となりの山田くん」(99)以来14年ぶりの長編作「かぐや姫の物語」(13)は、アカデミー賞の長編アニメーション賞にノミネートされた。国内外で高く評価され、98年に紫綬褒章、15年にフランス芸術文化勲章オフィシエを受章。18年4月、肺がんのため82歳で死去した。