ソフィア・ローレン
伊ローマ出身。第2次世界大戦中はナポリに疎開し、孤独な幼年時代を過ごす。14歳の時に参加したミスコンテストで最終候補となって映画プロデューサーのカルロ・ポンティに見いだされ、1950年代初頭からイタリア映画に出演。「島の女」(57)でアメリカに進出する。「黒い蘭」(58)でベネチア国際映画祭ボルピ杯、「ふたりの女」(60)でアカデミー賞とカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞。「あゝ結婚」(64)で再びオスカーにノミネートされた。 66年にポンティと結婚。「ひまわり」(70)、「ラ・マンチャの男」(72)、「特別な一日」(77)などでヒロインを務め、イタリアを代表する名女優となる。その後は2人の息子の育児に専念し、80年代にはデザイナーや慈善家としても活動してマルチ女優の先駆けに。91年、アカデミー名誉賞を受賞。「プレタポルテ」(94)で復帰し、「ラブリー・オールドメン 釣り大将LOVE LOVE日記」(95)、次男エドアルド・ポンティの監督作「微笑みに出逢う街角」(02)などに出演した。エドアルドの長編第3作「これからの人生」(20)では約10年ぶりに映画に復帰し、主演を務めた。