カーク・ダグラス
ニューヨーク州アムステルダムでロシア移民の家庭に生まれる。アメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツ演劇学校で芝居を学び、卒業公演でブロードウェイデビューを果たした。第2次世界大戦中は海軍に所属したが負傷で除隊となり、1944年からニューヨークの劇場などで再び役者として活動を再開。「血の呪い」(46)でスクリーンデビューを果たす。以降活躍の場をハリウッドへ移し、冷酷非情なボクサーを演じ主演を務めた映画「チャンピオン」(49)で、第22回アカデミー主演男優賞に初ノミネート。「悪人と美女」(52)、「炎の人ゴッホ」(56)でも同賞にノミネートされた。54年にウォルト・ディズニーが製作した「海底二万哩」では、それまでのシリアスな役柄から一転、陽気でギター好きの主人公ネッド・ランドを演じた。プロデューサーとしての顔も持ち、主演作「スパルタカス」(60)では製作総指揮も務めた。81年には文民に贈られる最高位の勲章「大統領自由勲章」を受章した。私生活では、43年に女優のダイアナ・ダグラスと結婚し、2人の息子をもうけた。長男は俳優のマイケル、次男のジョエルは映画プロデューサーとして活躍している。51年にダイアナと離婚し、54年にアン・バイデンスと再婚。再び2人の息子をもうけ、三男のピーターは映画プロデューサー、四男のエリックも俳優として活躍した。2020年2月、ロサンゼルスの自宅にて103歳で死去。