カーマイン・ストリート・ギター

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カーマイン・ストリート・ギター
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解説

ニューヨークの建築物の廃材を使ったギター作り続ける老舗ギターショップを追ったドキュメンタリー。グリニッジ・ビレッジにあるギターショップ「カーマイン・ストリート・ギター」。寡黙なギター職人のリック・ケリー、見習いのシンディ、リックの母親の3人で経営しているこの店では、ニューヨークの建築物の廃材を使いギターを製作している。チェルシー・ホテルやニューヨーク最古のバー・マクソリーズなどの廃材をリックが持ち帰り、ギターとして復活させることで、長年愛されてきた街の歴史がギターの中に生き続ける。ビル・フリゼール、マーク・リーボウ、チャーリー・セクストンといったギタリスト、映画監督ジム・ジャームッシュも訪れるギターショップのある1週間を追っていく。監督は「ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男」など、ポップカルチャーを題材にしたドキュメンタリーを数多く手がけるロン・マン。2018年・第31回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス」部門上映作品。

2018年製作/80分/G/カナダ
原題:Carmine Street Guitars
配給:ビターズ・エンド

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(C)MMXVIII Sphinx Productions.

映画レビュー

4.0腕がいいのは無論のこと、卓越した「聴く力」が職人リックの最大の武器

AuVisさん
2019年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

知的

楽器好きにはたまらない企画。事前に「NYの古い建物の廃材でエレキギターを作る職人」と知り、音質よりも希少性が価値なんだろうなと先入観を抱いたが、間違いだった。老舗ギターショップの主が木材に固有の響きを聴き取り、成形し、その魅力を最大限に生かすべくピックアップなど音を増幅させるパーツを加え、磨き塗装して完成させる。出てくる音が、あたたかくぬくもりがあって実にいい。豊かな倍音が心地よく、生で聴けたら一層素晴らしいだろう。

リックが店を長年続けられている秘密はもう一つ、顧客たちの記憶や思いをさりげなく引き出す「傾聴力」にある。店を訪れギターを鳴らす客たちは、音色に感激して子供のような表情を浮かべ、自らのキャリアにまつわるエピソードを店主に語り出す。顧客にとってはリックと語る時間も付加価値なのだろう。客たちが逸品のギターを演奏する音と、彼らが語る思い出の両方が、まさに滋味あふれるエンタメなのだ。

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AuVis

4.0のほほんとした空気のすき間から世知辛い時代の風が吹いてくる。

2019年8月23日
PCから投稿

ニューヨークに実在するハンドメイドギターショップのドキュメンタリーで、次々と現れる豪華ゲストが一曲弾き語りをしてくれたりするので、まるで金太郎飴みたいに同じことを繰り返す構成も楽しく観ていられる。店主や弟子とミュージシャンとの語らいのレイドバック感にも、つい微笑んでしまう。

ただ、このギターショップがあるのはマンハッタンでも指折りの人気地区であるグリニッジビレッジで、普通の人間が住めるような家賃の場所ではない。幸運にも店は続いているようだが、近所のおなじみさんが残っているとしても、相当な金持ちしかいないはずだ。

そういった時代の変化は、映画の中でも語られているし、マーク・リーボウのような名ギタリストが「クレームが来るから家では練習できない」とボヤくのは、現代の世知辛さが象徴されている。都会のオアシスのようなギターショップの映画だが、このオアシスがいつまで存在していられるのか? 心のどこかで心配しながら観てしまいました。いつか行ってみたいから続いて欲しいです!

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バッハ。

3.5これを観ると、伝説のギター店に行ってみたくなること間違いなし

2019年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

幸せ

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ぐうたら

4.5ギター文化の厚さと熱さ

chazさん
2019年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

狭い工房兼店内に、カメラが2台以上回ってることが信じられないくらい、人びとの表情や立ち居振る舞いが自然で柔らかい。

店のスタッフ3人が、とびきり個性的かつ魅力的な人物なんだ。
親父さんは、ロックの歴史のなかを生きてきて、ギターを自ら弾き、制作し、素材や構造、歴史まで知り尽くしている。やって来るお客を暖かく迎え、ギター談義に目尻を下げる。
ひとたび客のニーズを捉えると、ベストの解決策をさりげなく、即座に示して、真のプロフェッショナルの凄みを見せる。
相当なご高齢とお見受けするが矍鑠と働いているのは、親父さんの母上だ。
若いギター職人は、芸術の才と、鋭い感受性を窺わせるブロンド美女だ。

店の一週間が来店する客とのやりとり中心に描かれていく。
隣のビルを買い取ったという、やり手らしい若いビジネスマンの登場など、オイ本当にドキュメンタリーか?ヤラセじゃないの?と突っ込みたくなるほど出来すぎている。

文化というのは、ただ商品と金を交換するなかではうまれず、一緒の時代を生きて同じ空気を吸い、相手の顔を見て会話し、受け止める、そうした人の分厚い交流のなかからうまれ、支えられるんだなぁ、とか、こいつら、いい歳だけど熱いよなぁ、とか。
シミジミ羨ましく見入ってしまった。

ギターの音もいいし。
こんな映画、見たことなかった。
出て来る人達と、彼らが共有するみせの佇まいが、とっても、よかった。

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chaz
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